BtoB広告の媒体選びと効果的な配信のポイントを解説

更新日:2025年07月04日

企業向けビジネスで成果を上げるために重要なのがBtoB広告の効果的な活用。

本記事では、BtoB企業におすすめの広告媒体から配信のポイントまで、Web担当者が知っておくべきノウハウを詳しく解説します。

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BtoBにおすすめの広告配信媒体

広告には様々な種類が存在しますが、その中でも特にBtoBに向いているものをご紹介します。それぞれの広告媒体について特徴を見ていきましょう。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • SNS広告
  • 純広告
  • 記事広告
  • マス広告

リスティング広告

リスティング広告とは、Googleなどの検索結果画面に表示される広告のこと。検索キーワードに応じた内容の広告が表示されるという仕組みのため、積極的に情報収集を行っている企業にアプローチしやすいというメリットがあります。

「○○ 導入」「○○ 比較」といったキーワードで検索している企業は、まさに今導入を検討している可能性が高いですよね。そうした熱量の高い見込み客に効率的にアプローチできるのがリスティング広告の魅力です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に配信される、画像や動画を用いた広告のこと。ターゲティングにより、自社の商材・サービスに興味がありそうな潜在ユーザーに届けるのが得意なんです。

また、ディスプレイ広告では一度自社サイトを訪れたユーザーを追跡して広告を配信するリマーケティングという広告手法も使うことができます。こちらは検討期間が長い商材を取り扱っている企業におすすめですね。

効果的な配信フォーマット例

フォーマット 推奨サイズ 効果的な用途
バナー画像 300×250、728×90 認知拡大・資料請求
動画広告 15秒〜30秒 商品デモ・事例紹介
レスポンシブ 自動調整 幅広いサイトでの配信

ディスプレイ広告が向いている業界・商材例

  • 高額なBtoB商材:製造設備、業務システムなど検討期間が長いもの
  • 専門性の高いサービス:法務・会計・コンサルティングサービス
  • 新規参入商材:まだ認知度が低く、潜在ニーズを掘り起こしたいサービス

SNS広告

X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTokといった各種SNSに配信できる広告です。媒体によってユーザー層や配信フォーマットが大きく異なるのが特徴。

近年SNSで情報収集をする人が増えていることから、商材によっては高い効果が期待できます。特にFacebookやLinkedInはビジネスパーソンが多く利用しているため、BtoB広告との相性が高い傾向にあります。

BtoBにおすすめのSNS媒体別特徴

  • LinkedIn:経営層・管理職が多く、高額商材に最適。職種・企業規模でのターゲティングが可能。
  • Facebook:幅広い年齢層のビジネスパーソンにリーチ。詳細なターゲティングが可能。
  • X(旧Twitter):IT・Web業界への訴求力が高く、リアルタイム性を活かした情報発信が効果的。
  • YouTube:動画でのデモンストレーションや事例紹介に最適。

純広告

純広告とは、Webメディアなどの広告枠を事前に買い取って掲載する広告のこと。ほかの運用型Web広告とは違い、広告費用は固定の金額になります。

運用の手間がなく、契約中は広告の掲載が保証されるのが大きな利点。運用型の広告と比べると費用は高額になりがちですが、企業の認知度を高めたりブランディングをおこないたい場合には効果的です。

記事広告

記事広告とは、Webメディアなどに通常の記事コンテンツと同じ形式で掲載する広告のこと。タイアップ広告とも呼ばれ、純広告の一種でもあります。

メディアの知名度・影響力を借りて自社をアピールできるのが大きなメリット。他にも、第三者の目線から自社を紹介してもらえる、広告ではなく読み物として読んでもらうことができるといった利点があります。

マス広告

マス広告とは、テレビやラジオ、新聞といったマスメディアに掲載される広告のこと。昔ながらの広告で、認知の拡大・ブランディング効果が高いのが特徴です。

ただ、マスメディア自体から人が離れる傾向にあること、広告効果が計測しづらいことなどの弱点もあります。BtoB企業にとっては、費用対効果の面で慎重に検討したい広告媒体ですね。

BtoB向け広告の費用相場

気になる広告の費用ですが、これは配信媒体によって大きく異なります。基本的にWeb広告は自分で予算を決めて配信をおこなうケースがほとんど。

リスティング広告の場合、月額10万円程度からでも始めることができ、競合他社の状況や配信範囲などを総合的に判断しつつ、無理のない範囲で設定することが大切。

 

Web広告の費用相場はこちらの記事を参考にしてみてください。

広告媒体 月額予算目安
リスティング広告 月額10万円〜50万円
ディスプレイ広告 月額20万円〜100万円
SNS広告 月額5万円〜30万円
純広告・記事広告 1回50万円〜300万円

配信媒体の選び方

色々な広告種を紹介しましたが、どれを選べばいいのかはなかなか難しいですよね。迷った場合は以下のような基準で選ぶとよいでしょう。

  • ターゲット層から選ぶ
  • 商材・サービスから選ぶ
  • 配信の目的から選ぶ

ターゲット層から選ぶ

まず、どういった層に向けて自社をアピールしたいかを検討しましょう。属性、ニーズの大小などを目安にすれば媒体が選びやすくなります。

例えば、ニーズが高まっていて具体的に導入を検討している層を狙う場合はリスティング広告、サービスの存在は知らないが何か悩みがあって情報収集している層を狙うにはディスプレイ広告が向いているでしょう。

商材・サービスから選ぶ

商材やサービスの特徴から配信媒体を選ぶのもおすすめです。例えば複雑な特徴を持った商品の場合は、情報量の多い動画広告や記事広告などでわかりやすく紹介するととっつきやすくなります。

また高額で検討に期間を要する商品の場合はリマーケティング広告で定期的にターゲットへアプローチして自社を印象付けるという方法が有効ですね。

配信の目的から選ぶ

問い合わせ・申し込みの獲得、認知拡大、潜在層へのアプローチなど、配信の目的によっても選ぶべき媒体は変わってきます。媒体によって得意不得意があるため、目的に合ったターゲティング・配信フォーマットが利用できるものを選びましょう。

BtoB向け広告配信のポイント

最後にBtoB広告を配信する際のポイントをご紹介します。一般消費者向けの広告とは異なる戦略が必要になってくるんです。

  • 課題が解決できることを伝える
  • 配信時間やデバイスを絞って配信する
  • 運用が難しい場合は広告代理店に依頼

課題が解決できることを伝える

BtoBの場合は、そのサービスを導入するか否か、企業内で複数の人間が検討します。また比較検討も個人の買い物より慎重に行われることが多いでしょう。

このように一般向けよりも購入までのハードルが高いため、「いかに問題を解決するか」をできるだけ詳しく、わかりやすく説明することが必要となります。導入事例や具体的な数値での効果を示すことで、より説得力のある広告になりますよ。

配信時間やデバイスを絞って配信する

プライベートでのWeb利用にアプローチする一般ユーザー向けの広告配信に対し、企業向けの広告配信では仕事中のユーザーをターゲットにします。

業種にもよりますが、就業中のユーザーを狙うには、配信時間帯を勤務時間、配信対象デバイスをPCにするのがおすすめ。配信対象をできるだけ絞ることによって無駄な費用を抑えることができます。

運用が難しい場合は広告代理店に依頼

BtoB広告の運用には特殊な点も多く、ターゲティングなどの設定も一般向けの配信より複雑になりがち。自社で配信するのが難しければ広告代理店に依頼するのもひとつの手です。

特に初回の広告配信では、プロの知見を借りることで効率的にスタートを切ることができるでしょう。

BtoB広告の効果的な活用法まとめ

今回はBtoB広告の配信について詳しく解説しました。企業向けの広告配信には、一般向けとは異なるユーザー層や目的に合わせた媒体選び、BtoBに特化したターゲティングの設定が重要です。

まずは小さな予算から始めて、効果を見ながら徐々に拡大していくのがおすすめ。自社に最適な広告戦略を見つけて、ビジネスの成長につなげていきましょう。

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