動画広告のメリット・デメリットとは?動画に向いている商材も合わせて解説
更新日:2021年10月19日
最近頻繁に目にする動画広告。
動画の再生前に流れる短い動画、サイト内のバナーが動画になっているもの、その形式も様々で魅力的ですよね。昨今は動画市場が急激に拡大し、多数の企業が動画を使ったマーケティングを行っています。自社の宣伝にも使いたいけど、わからないことが多く踏みとどまっている……という方は多いのではないでしょうか?
そこで、今回は動画広告の効果や種類について詳しく解説します。ぜひ検討材料の一つにしてみてください。
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動画広告とは
動画広告とはその名の通り、商品やサービスのアピールを動画として発信する広告の総称です。主な配信先を上げると、YouTubeやSNS、その他動画配信サービスなど。
ブログやサイト内のバナー枠に表示されるというパターンもあります。近年は動画プラットフォームの成長により加速度的に動画視聴人口が増加しています。
また、今後は5Gの普及による通信環境の強化で、より動画の視聴しやすさが向上すると予想されます。動画を使用した広告も、さらに注目されることでしょう。
動画広告のメリット・デメリット
それでは、動画広告にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
メリット
静止画よりも情報量が多い
動画の一番の利点といえば、多くの情報を盛り込めること。
動画には、静止画とは違い「動き」「音」といった要素があります。商品を実際に使っている場面を見せることも可能ですし、画像内に文字を入れると邪魔になってしまうという場合も、ナレーションとして説明を入れることで自然に伝えることができます。
このように視覚的・聴覚的な訴求が同時にできるのは動画広告の強みです。短い動画であっても、静止画とは比べ物にならないほどの情報をユーザーに届けられるでしょう。
そして、多くの情報を伝えることで、ユーザーの興味を刺激しクリック率は高くなるのです。
ユーザーの目に止まりやすい
人間には動くものに反応するという習性があります。SNSのタイムラインに動画が流れてきて、つい見てしまったという経験はないでしょうか。
広告は、表示されても内容を見てもらえなければ意味がありません。比較的スルーされにくい動画広告は、まずユーザーに認知されるという第一関門を突破する効果がある広告だと言えます。
また、目にとまるだけでなく、印象に残りやすいのも利点の一つでしょう。こうした特性から、認知拡大・ブランディングという面でも優れていると言えます。
SNSで拡散される可能性もある
SNSでの動画広告は通常の投稿とほぼ同じ形式で配信されます。一般ユーザーの投稿に紛れて表示されるため、広告感があまりなく、内容によっては大きく拡散されることもありえるのです。上で述べたように、情報量が多く、ユーザーの目に止まるのも拡散のされやすさに一役買っています。
特に拡散されやすいのがTwitter。1タップで拡散ができるRT(リツイート)という機能によって、手軽にシェアが発生します。
SNS広告については以下の記事で詳しく解説しています。ご興味がある方は合わせて参考にしてください。
効果検証がしやすい
広告の効果がどれくらいあったのかを検証しやすいのもメリット。
動画広告には、再生数、視聴時間、クリック数など、効果を図るための様々な指標が存在します。例えば、再生数が多いにも関わらず、視聴時間が短く途中で離脱した割合が多い場合は、途中で内容に飽きられているのではないかというふうに考えることができるでしょう。
こうした指標をもとに現状を分析することで、次回の施策に活かすことができるのです。
デメリット
もちろんメリットだけでなく、デメリットも存在します。配信する際は以下のことに注意しましょう。
不快感を招く可能性がある
動画の表示のさせ方、内容によってはユーザーから不快に思われる可能性があります。
例を挙げるとすれば、動画を中断して再生される広告や、アダルト系の広告など。また、サイト内に設置されているバナー枠で、勝手に再生が始まるものも不快に思われがちです。というのも、動画の視聴には通信容量を消費するため、通信制限を気にするユーザーにとっては死活問題となり得るからです。
広告というだけで邪魔に感じる層は一定数存在するもの。余計に悪印象を与えないよう、ユーザーのことを考えた広告配信を行うことが大切です。
動画制作のコストがかかる
静止画のバナー作成と比べ、動画の作成には多くの手間とコストがかかるもの。自社で作れない場合には外注することになるため、余計に費用はかさみます。クオリティが高いものを作ろうとすると、準備段階での負担が大きくなるのです。
また、製作期間も静止画より長くかかるのが常。動画広告を配信する際にはそういった期間を見越したスケジュール立てを行いましょう。
クリエイティブの調整が難しい
メリットの項目でも少し触れましたが、効果的に広告を運用していくには、効果の検証とそれに基づく改善が必須です。
しかし、動画の特性上、少しの内容調整でも大きな手間がかかってしまいます。バナーなどであれば画像や文言を差し替えるだけで済むことが多いのですが、動画だとそうはいきません。撮影時、編集時に何パターンか想定しておき、並行して配信しながらどのパターンの効果が高いのかを見極めるという方法がおすすめです。
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動画広告の種類
一口に動画広告と言っても、形式は複数あります。ここではそれぞれの種類の特徴について解説していきます。
インストリーム広告
インストリーム広告とは、動画本編の前・途中・後に再生される動画広告です。スキップ可能な「スキッパブル広告」と、時間付きですがスキップ不可能な「バンパー広告」があります。YouTubeのものが代表的です。
わざわざクリックされなくても自動で再生されるため、自然な流れでユーザーに広告を見せられるのがポイント。商品・サービスの認知拡大に向いています。
本来見たい動画を遮って再生されることから、ユーザーの反感を買いやすいという面も。実際、すぐにスキップする人が大多数でしょう。最初の5秒間でいかにインパクトを残せるかが勝負です。
インバナー広告
インバナー広告とは、まとめサイトやYahoo!のトップページなどのWebサイト内に設置された枠に配信される広告です。インディスプレイ広告とも。
インストリーム広告とは違い、ユーザーの行動を阻害しない形で配信されます。動画サイトをあまり見ない層にアプローチできるのが利点です。
インリード広告
インリード広告とは、広告枠が画面に表示されたタイミングで再生が始まる動画広告です。
インバナー広告と似ていますが、動画の再生タイミングが異なります。動画が画面に表示されたかどうかに関わらず再生されるのに対し、インリード広告は表示された段階から再生が始まるので、動画を最初から見せることが可能です。
テキスト系のサイトやSNSなどで使われています。
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告とは、サイトを開いた際、画面全体または一部を覆い隠すように表示される広告です。閉じるボタンが小さかったり、スクロールに合わせて動かりたり、誤タップを誘発するような仕掛けが施されていることが多いという特徴もあります。
こちらは閲覧の邪魔にもなり、ユーザーの不快感を招きやすいのでおすすめしません。
動画広告と相性の良い商材
最後に、動画広告と相性の良い商材を紹介します。以下のようなジャンルの宣伝を行いたい際におすすめです。
娯楽系
ゲームや音楽、映画など、個人で楽しむ娯楽系の商材は、特に動画広告に向いているカテゴリの一つ。クリック率も高い傾向にあります。
こうしたジャンルに興味を持っている人は、よく情報収集の目的でSNSやGoogleなどで検索を行っており、そんなときに動画という形で情報量の多い広告が表示されるとつい見てしまいます。
自分で探した情報も、提供される広告も、興味がある分野であれば同じ価値があるもの。そのため、不快感なく受け入れられやすいのです。
ショッピング系
ネットショッピングを行う際に不安なのは、実際の商品を手にとって見ることができない点ではないでしょうか。動画であれば、服の着用イメージやインテリアのレイアウトなど、実際に商品を使用しているシーンを見せることができるため、ユーザーに安心感を与えることができます。
ビジネス系
ビジネス系とは、就職・転職情報やセミナーなどを指します。
こうしたサービスは、文章だけでは内容が伝わりにくいのが難しいところ、サービスの利用シーンや、利用したことでどんな自分になれるかといったイメージを動画としてユーザーにアピールすると良いでしょう。
また、ユーザーからの信用が重要になる業種でもあるため、ブランディングという意味でも動画の使用はおすすめであるといえます。
まとめ
今回は動画広告について解説しました。
動画市場はこれからさらに成長し、動画広告をめぐる動きも今後ますます活発になっていくでしょう。他の企業に出遅れてしまわないためにも、今のうちから知識を身に着けて置くことをおすすめします。
動画広告をご検討の際は、是非初めて動画広告を検討される方向けの資料も参考にしてみてください。