TVer広告とは?媒体の特徴と費用・配信方法を紹介

公開日:2023年01月11日

動画広告の主要配信先のひとつ、「TVer」。気になっている方は多いのではないでしょうか。

今回はTVer広告のメリット・デメリットや配信方法について詳しく解説します。

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TVer広告とは

TVerは、民放5社が共同運営するテレビ番組の配信サービス。
様々な番組を無料で視聴することができ、番組の再生開始前、もしくは番組の途中、最後に動画広告が流れます。
形式的にはテレビCMに近いイメージです。

フォーマット

秒数は6~60秒の間で任意設定が可能です。アスペクト比は16:9固定(テレビ放送の比率と同じ)。

細かい規定はTVer広告公式のガイドラインをご確認ください。

配信先

TVer広告は、TVer内だけでなくFOD、TBS FREEといった各テレビ局の自社サービスや、GYAO!などのシンジケーションサイトにも配信可能です。

TVer広告のメリット

TVer広告には以下のようなメリットがあります。

  • 視聴完了率が高い
  • 独自のターゲティングが可能
  • TVCMとの相乗効果が期待できる

視聴完了率が高い

TVer広告の最大のメリットは、他媒体の動画広告と比較して視聴完了率が高いことです。
公式発表によると、スマートフォン・PC・コネクテッドテレビのいずれでも視聴完了率は95%以上という高い数値を誇っています。

というのもTVer広告にはスキップ機能が存在せず、最後まで見なければ番組が再生されません。
そのため、必然的に視聴完了率は高くなり、認知拡大に高い効果を発揮します。

独自のターゲティングが可能

TVer広告では、TVerが取得・保有しているデータとDMPデータ(ユーザーの行動履歴、属性、広告配信データを含む外部データ)を組み合わせた、独自のターゲティングを利用することができます。

属性や興味関心はもちろんのこと、キーワードや番組カテゴリを指定してのターゲティング、天気と連動した配信も可能です。

TVCMとの相乗効果が期待できる

TVCMとTVer広告を同時に運用するのも効果的。
テレビというマスメディアでの訴求と、インターネット上での訴求を組み合わせることで、ブランド想起率の向上及びブランドリフト効果(認知拡大・購入意欲の促進)の底上げを図ることができます。

また、TVCMとして配信している動画をそのままTVerへ流用する場合はクリエイティブ作成の手間も削減可能です。

TVer広告のデメリット

一方、TVer広告には以下のようなデメリットもあります。

  • ユーザーに嫌悪感を持たれることもある
  • 審査が厳しい

ユーザーに嫌悪感を持たれることもある

TVer広告に限ったことではありませんが、ユーザーの見たいコンテンツを遮って広告を流すことになるため、人によっては嫌悪感を抱く可能性もあります。
しかしTVerの場合は、テレビ番組同様に「CMが入るのが当たり前」というユーザー側の認識があるため、比較的ユーザーに受け入れられやすいと言えるでしょう。

審査が厳しい

広告を配信するのに媒体の審査を通過する必要があるのは他の媒体と変わりませんが、TVer広告における審査は地上波放送されるCMの審査と同水準の厳しさがあります。
広告素材はもちろんのこと、広告主自体の業態も審査されますので、配信までのハードルが高いことは理解しておきましょう。

TVer広告の配信費用

TVer広告の配信費用は、「固定単価のインプレッション課金(CPM)」もしくは「オークション形式の視聴完了課金(CPCV)」です。
前者は、広告が1000回表示されるごとに課金が発生し、後者の場合は広告が一回視聴完了されるごとに課金が発生する仕組み(表示されただけの段階ではまだ課金が発生しない)。
オークション形式とは、より高い単価で入札したほうが広告が表示されやすくなるという意味で、配信費用は競合の動きや市況によって左右されます。

また、配信する動画の制作費も必要です。
動画制作費の費用相場に関しては以下の記事で解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。

▼関連記事 動画広告にかかる費用について

TVer広告の配信方法

TVer広告を配信するには、まずTVerに問い合わせ、そこから業態審査、広告入稿、広告素材審査を経て配信開始となります。
自社内での対応が難しい場合は広告運用会社に依頼するのもひとつの手。
弊社でもTVer広告を取り扱っておりますので、配信をご検討中の場合はぜひご相談ください。

TVer広告を配信する際のポイント

TVer広告を配信する際は、以下の3点に注意しましょう。

  • スマホで視聴されることを前提に動画を制作する
  • ターゲティングを狭くしすぎない
  • 審査期間を考慮して早めに入稿する

スマホで視聴されることを前提に動画を制作する

TVerはPCやコネクテッドテレビ(インターネットに接続されたテレビ)からも見ることができますが、ユーザーの大多数はスマートフォンから視聴しています。

テレビCMをそのまま使用することもできますが、スマートフォンの小さい画面で見ると文字などが小さくなり、可読性が低くなってしまうことも考えられますので、適宜調整が必要です。

▼関連記事 動画広告の効果的な運用方法とは?

ターゲティングを狭くしすぎない

自社に興味を持ってくれそうな人に絞って配信するのは大切ですが、ターゲティングを狭くしすぎると表示回数自体が減ってしまい、思ったような効果を得られない場合があります。

最初は広い範囲に配信し、結果を見ながらより反応がいいユーザー層へ徐々にターゲティングを狭めるという方法がおすすめです。

審査期間を考慮して早めに入稿する

前述の通り、TVer広告は各局の審査が入るため、他の媒体と比較すると審査期間が長くなりがちです。
配信したい期間が決まっている場合には、早めに入稿するようにしましょう。

Tver広告の事例

最後に、弊社で配信したTVer広告の事例を紹介します。

不動産A社様

不動産会社A社様では、認知拡大を図る目的でTVer広告を配信しました。

TVer広告事例

<配信条件>

  • 予算     :30万円
  • 配信期間   :1ヶ月間
  • 配信エリア  :栃木県全域
  • ユーザー属性 :20代 ~ 60代

<配信結果>

  • 視聴完了率  :97.4%
  • 視聴完了数  :約37,000回
  • 単価     :視聴完了1回につき8円

結果は上記の通り、高い視聴完了率を保って配信することができました。
単価に換算すると1回視聴完了されるごとに8円と、費用的にも安価に抑えられています。

また、有音視聴が前提であるTVerでの配信のため、広告内の音声メッセージがユーザーに届きやすいというメリットもありました。

まとめ

今回はTVer広告について解説しました。
TVerは近年注目が集まっている媒体ですので、ぜひ配信を検討してみてはいかがでしょうか。

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TVer広告をはじめ、Web広告の配信・運用についてお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。