SEO内部対策で検索ランキング上昇!主な施策をわかりやすく解説

更新日:2023年08月25日

SEOによる上位表示化に必須の内部対策。

施策が多岐にわたるSEOの中から、本記事では内部対策に特化してSEO対策をわかりやすく解説します。検索順位を上げたい場合はぜひ実務に取り入れて成果を向上させてみてくださいね。

>>SEO内部対策に欠かせないGoogle Search Console活用法とは?

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SEO内部対策とは?SEO対策の基礎知識

SEO内部対策とは、サイト全体またはページ内を検索エンジンへ最適化することで、検索順位の上位化を狙う施策のことです。

加えて、多くの検索エンジンがユーザー体験を重視していることから、検索エンジンだけでなくユーザーに対して最適化を図ることもSEO内部対策において大切なポイント。

SEO内部対策は大別するとテクニカルSEOコンテンツSEOに別れます。

SEO内部対策1:テクニカルSEO

テクニカルSEOとは、Webサイトの制作技術面から最適化を図るSEO対策です。

Webサイトに掲載するコンテンツの土台を適切に制作するテクニカルSEOを実施できていない場合、そのような土台にどれだけ優れたコンテンツを制作しても検索エンジンから高い評価を得られません。

質の高いユーザー体験を提供し、検索エンジンがWebサイトやページを正しく巡回・インデックス・ページの評価をおこなえるようにするSEO内部対策がテクニカルSEOです。

SEO内部対策2:コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、Webサイトに掲載するコンテンツの最適化によって、検索ユーザーのニーズに応えると同時に検索エンジンへ内容をより正確に伝えることで対策を図るSEO。

有益なコンテンツを用意することでWebページが検索エンジンから評価され、良質なWebページを増やすことでWebサイト全体の評価も高まり、検索順位の上位化が期待できます。

技術的な施策のテクニカルSEOと比べると、コンテンツSEOは検索ユーザーに対して価値があるコンテンツを提供することこそが重要になるため、テクニック的な要素が少ないSEO対策とも言えます。

内部対策+外部対策=SEO対策

SEO対策は内部対策と外部対策に大別できます。

本記事では内部対策に特化して解説しますが、外部対策が検索順位に及ぼす影響も決して小さくありません。外部リンクがSEOに与える影響についてはこちらの記事で解説していますので、併せてご覧ください。

但し、内部対策抜きにSEOで大きな成果を出すことはできないため、外部対策に偏ったSEO対策に取り組むのではなく、内部対策をしっかりとおこないましょう。

SEO内部対策の基本的な考え方

検索エンジンから適切な評価を得るSEO内部対策では、クロールの最適化とインデックス・ページ評価の最適化に取り組みます。

これは検索エンジンのロボット(=クローラー)がページを評価するプロセスに沿ったもの。

▼Webページが検索結果に表示されるまでの3ステップ

1.検索エンジンロボットによるクロール

2.インデックス登録

3.検索結果への表示(ページを評価し、ランキングを決定)

 

内部対策によってこれらのプロセスを最適化することで、検索エンジンからより高い(適切な)評価を得ることができるのです

内部対策でクロールを最適化する

クロールとは、検索エンジンのロボットがWebサイトを巡回し、ページのURLを見つけてコンテンツの内容を読み取ること。

世界中に膨大なWebサイトがある現在、全てのWebサイトをクローラーが発見できるわけではなく、クロールをおこなうWebサイトやページに優先順位を付けて効率化を図っています。

そこで、Webサイト側で必要なページに対するクロールの促進不要なページへのクロール拒否などのクロール制御をおこない、最適化を図ります。

内部対策でインデックスとページ評価を最適化する

インデックスとは、検索エンジンが収集した内容をデータベースに登録することです。インデックス登録された後、ページ評価を経て検索結果へ表示するかどうか、表示する場合は検索ランキングが決定されます。

つまり、上位表示化を狙うにはページのインデックス促進や正しく評価を得るための工夫が有効だということ。

 

例えば、同じWebページでも検索ユーザーとクローラーからの見え方は完全に同じものではなく、検索ユーザーはブラウザに表示されるフロントページを見るのに対して、クローラーはソースコードを見ています

このため、ブラウザ上で問題なく表示できているコンテンツをクローラーも正しく読み取れるとは限らず、後述するタイトルタグやaltタグのような記述によってクローラーが正確に読み取るための工夫が必要になります。

クロールを最適化するSEO内部対策

ここからはクロール最適化のための具体的なSEO内部対策をご紹介します。

robots.txtの適切な設定

robots.txtとは、Webサイト内のどのページをクロールして良いか、してはいけないかをGoogleのクローラーに伝えるためのファイル。

このrobots.txtでの指示にクローラーが必ず従うわけではありませんが、クロールして欲しいページとそうでないページを伝えることができます

robots.txtを誤って設定し、意図せずクロール拒否していることでクローラーがページを巡回していない場合は早急に正しい設定へ修正しましょう。

内部リンク強化

クローラーはリンクをたどってWebページを巡回します

内部リンクが一切設置されていないWebページの場合、クローラーが直接該当ページを発見しない限り巡回できません。しかし、内部リンクによって他のページとのリンクが設置されていると、他のページから該当ページを発見できるため、クローラビリティが向上します。

 

また、内部リンクを設置する際に適切なアンカーテキストを設置することで、クローラーがWebページの内容を理解しやすくなります。つまり、内部リンクは張り方も重要だということ。

SEO対策におけるリンクと言えば外部リンク(被リンク)が重視されがちですが、内部リンクもSEOに効果があるため、内部リンク強化も重要な内部対策です。

インデックスとページ評価を最適化するSEO内部対策

次にインデックス促進や適切なページ評価を得るための内部対策をご紹介します。

モバイルフレンドリー対応

モバイルフレンドリーとは、Webサイトがモバイル端末上で快適に閲覧しやすい状態であることを指します。

Googleではページのインデックス可否や評価にモバイルページを優先しておこなう「モバイルファーストインデックス」を採用中。モバイルフレンドリーでないWebページはインデックス登録されなかったり、低評価で上位表示化されなかったり、マイナス材料となります。

スマホ対応サイトを制作する、ビューポート指定やフォントサイズ調整でスマホでも読みやすい表示に対応する、読み込み速度を向上させるといった対応によってモバイルフレンドリーなWebサイトを運用しましょう。

ページスピード改善

検索順位の決定要因となるGoogle検索ランキングシステムに直接組み込まれているわけではありませんが、ページスピード改善も大切な要素。

「Speed Update」と呼ばれるランキング要素を使用することが過去のGoogle公式ブログで発表されています。

読み込み速度これまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、デスクトップ検索を対象としていました。そこで 2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。

(出典:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します | Google 検索セントラル ブログ

 

ページスピードが遅いWebページは、ユーザーの離脱要因となったり、極端に遅い場合はSEO評価が下がったり、検索ユーザーと検索エンジンのどちらにとってもネガティブな要素となり得ます。

改善方法は高速なWebサーバーを使う、画像を圧縮する、遅延読み込みする、CDNを導入するなど多岐にわたるため、「PageSpeed Insights」で調査した上で提示される改善策へ取り組みましょう。

noindexタグの適切な設定

Googleの検索結果に表示したくないページへ設置するメタタグのnoindexタグ

検索結果で上位表示させたいページへ誤ってnoindexタグを設置しない、ページ自体は必要でも検索結果に表示させたくなかったり、コンテンツが重複してSEOの観点でマイナス要素となったりするページにnoindexタグを設置するなど、適切にnoindexタグを設定しましょう。

canonicalタグの適切な設定

canonicalは「正規の」という意味の形容詞で、Webサイトにcanonicalタグを設置することで「正規のURL」を明示(=URL正規化)することができます。

どの URL が正規版かを Google に明示的に伝えなかった場合、Google によって正規 URL が選択されるか、またはいずれの URL も同等の重要性を持つと見なされます。その結果、「正規 URL を選択すべき理由」で示しているような望ましくない動作が発生することがあります。

(出典:重複 URL の正規化と canonical タグの活用 | Google 検索セントラル

 

ページに対する評価の分散を防いだり、重複するコンテンツが複数ある場合のペナルティリスクを回避したり、クローラーへ正規のURLを明示できるcanonicalタグは必ず設置しましょう。

タイトル最適化

タイトルはクローラーがページの内容を理解する上で重要な要素の一つで、titleタグに記述することでクローラーはページのタイトルを認識します

最適化のポイントは以下の通り。

  • SEO対策キーワードを必ず含める
  • 不自然にならない範囲で前半にSEO対策キーワードを配置する
  • 検索結果へ表示される30文字程度のタイトルにする

その上で、検索結果に表示された際に検索ユーザーがクリックしたくなる魅力的なタイトルであれば理想的ですね。

ディスクリプション最適化

ディスクリプションとは、ページの要約文であると同時に、meta descriptionタグを記述することでWebページの情報を検索エンジンへ伝えることができます。

ディスクリプションはSEOに影響しないと考えられがちですが、タイトルと併せてクローラーがページの内容を理解するために有効な要素。

検索結果に表示されるディスクリプションは、検索ユーザーの目に触れ、クリックするかどうかの判断に影響を与える点でも最適化しておくべきです。

 

下記ポイントを抑えて最適化を図りましょう。

  • ページの内容を要約する端的な文章
  • SEO対策キーワードを含める
  • 現在の検索結果へ表示される80文字程度に収める

見出し最適化

見出しもクローラーがWebページの内容を理解する手助けとなります。

Google検索ランキングシステムの一つ、パッセージランキングシステム。ページ全体ではなく章や段落と検索キーワードとの関連性を把握できるAIが導入されているのです。

パッセージ ランキング システムは、ウェブページの個々のセクション(パッセージ)を特定して、ページが検索にどの程度関連しているかをよりよく理解するために使用する AI システムです。

(出典:Google 検索ランキング システムのご紹介 | Google 検索セントラル

 

見出しには<h1>や<h2>といった見出しダグを記述することでクローラーが見出しを理解します。

見出しタグの注意点として、<h1>タグはページ内に1つのみ使用することと、見出しタグを入れ子構造にすることにも気をつけましょう。

◯:入れ子構造の正しい例

<h2>大見出し

 <h3>中見出し

  <h4>小見出し

 

✕:入れ子構造になっていない例

<h4>大見出し

 <h3>中見出し

  <h2>小見出し

画像へのalt属性設定

alt属性とは、HTMLで指定した画像がユーザーへ正しく表示されない時に、代わりに表示させるテキスト。これは代替テキストとも呼ばれます。

alt属性は以下の点からSEO対策をおこなう上でも大事な要素です。

  • 検索エンジンへ画像の内容を伝えるalt属性
  • 検索エンジンへリンク先の内容を伝えるalt属性
  • ユーザーへ画像の内容を伝えるalt属性

 

昔ほど画像を表示できない環境でページを閲覧するユーザーはいませんが、検索エンジンにとっても有益な情報のため、内部対策の一環でalt属性も設定しておきましょう。

alt属性に設定するテキストは、画像を表す端的な表現にします。尚、装飾目的の画像へ無理にalt属性を設定する必要はありません。

構造化データのマークアップ

クローラーにページのコンテンツを正しく伝えるために活用したい構造化データ。

クローラーは様々な構造化データに対応しています。例えば、パンくずリスト、よくある質問、求人情報、ローカルビジネスの情報など。

また、求人情報やローカルビジネス情報のように、構造化データをマークアップすることで検索結果の画面へ表示(リッチリザルト)できるものもあり、検索流入の増加に貢献します。

コンテンツ品質改善

SEO対策の大前提となるのが高品質なコンテンツの提供。SEO内部対策における高品質なコンテンツとは、検索ユーザーのニーズに応える(そして期待を超える)コンテンツです。

本記事でここまでにご紹介した施策はページの内容をクローラーへ正しく伝え、適切に評価してもらうための内部対策でした。SEO内部対策によって「クローラーへ正しく伝え、適切に評価」された時、評価の最大値を決めるのはコンテンツの品質です。

 

検索ユーザーのニーズに応える高品質コンテンツで価値提供するために、様々なアプローチから品質を改善します。

  • 検索ユーザーのニーズを徹底的に深掘りする
  • アンケート調査で生の声を集める
  • 競合サイトがどのようなコンテンツを提供しているかをリサーチする
  • 独自性が高い自社コンテンツを企画する
  • アクセス解析やヒートマップ分析から改善すべきコンテンツを特定する
  • コンテンツ改善前後のデータ比較により改善効果を検証する

 

このコンテンツ改善には終わりがありません。検索ニーズも市場環境も変化するため、継続的な見直しが求められるのです。

高品質コンテンツを提供することは、コンテンツSEOの中でシンプルかつ最も難しい内部対策と言えます。

 

しかし、コンテンツの品質を追求し、他の内部対策もおこなうことで、SEO対策の効果が飛躍的に大きくなるのであれば取り組む価値は十分にありますよね。

SEO対策、内部対策の効果を最大化するためにも、そして検索ユーザーへの提供価値を最大化するためにも、コンテンツ品質を高めていきましょう。

弊社でも取り組んでいる基本となるSEO記事の書き方はこちらで詳しく解説しています。

SEO内部対策のまとめ

本記事ではSEOの内部対策にフォーカスを当てて解説しました。SEO対策で成果を上げるためにはどれも重要な施策のため、担当サイトで対策できているかチェックしてみてくださいね。

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