メタディスクリプションの最適な文字数は?SEO効果も解説

更新日:2023年08月31日

Webページの要約文にあたるメタディスクリプション。

SEOに関係が無いと考えられることもありますが、メタディスクリプションは間違いなくSEOに影響する要素。特に、最適な文字数を設定することが重要なポイントです。

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メタディスクリプションの最適な文字数と作り方

メタディスクリプション(meta description)とは、Webページの内容を要約した文章。

Webページへ設定するとメタディスクリプションが検索結果画面に表示されます(必ず表示されるわけではありません)。

メタディスクリプションはSEOに直接的な影響が無いと言われていますが、検索結果画面においてユーザーが自社サイトのタイトル(=ページへのリンク)をクリックするかどうかを左右する点でSEOに間接的な影響があります

最適な文字数の考え方

メタディスクリプションの最適な文字数は、PCで120文字程度スマホで60文字程度と言われていましたが最適な文字数は変化するため注意が必要です。

このような最適な文字数の考え方は、検索結果画面で表示されるメタディスクリプションの文字数からくるもの。もし、この文字数を超えるディスクリプションを設定していても「…」と省略表示されてしまいます。

そのため、重要な情報が見切れてしまったり、文章が不自然になってしまったりする可能性があります。

 

尚、最近の検索結果を調査したところ、PCでの表示文字数も80文字前後となっていることから、現在はPCもスマホも60文字~80文字を一つの目安とするのが良いと言えます。

 

また、この文字数はあくまで目安であり、必ずしも厳守する必要はありません。

実際Googleは検索ユーザーの検索意図やページコンテンツに応じて、メタディスクリプションを自動的に生成したり、変更したりすることがあります。

ページに設定したメタディスクリプションが確実に検索結果へ反映されるわけでも無いため、厳密に文字数上限を決める必要は無いと言えます。

メタディスクリプションの作り方

下記方針がメタディスクリプションにおいて基本となる作り方です。

  1. PC・スマホどちらのページも60文字~70文字を目安とする
  2. メタディスクリプションが最後の文字まで表示されず省略される可能性を考慮する
  3. SEO対策キーワードや重要な情報を前半に寄せる

 

PCで表示されるメタディスクリプションの文字数が以前より減少傾向にあるため、PC・スマホ問わず60文字~70文字前後での制作がオススメ。

また、今後もメタディスクリプションが表示される文字数が変動する可能性を考慮すると、重要な文言やSEO対策キーワードはなるべくメタディスクリプションの前半に配置し、メタディスクリプション全体が表示されなくてもユーザーにページの要約が伝わる作り方にしておきましょう。

 

ページへの記述形式は以下の通り。

WordPressを利用している場合はテーマやプラグインによって、指定欄にメタディスクリプション用のテキストを入力するだけで反映されるなど、CMSを利用中の場合はページへコード記述をおこなう必要が無い場合もあります。

<meta name="description" content="(メタディスクリプションを記述)" />

 

上記を踏まえ、現在ご覧の当ページのメタディスクリプションは以下のように記述しています。

▼当ページのディスクリプション(文字数=73文字)

<meta name="description" content="メタディスクリプション(Meta description)の最適な文字数や考え方をご紹介。SEOに影響する根拠や最適化による期待効果も解説します。" />

メタディスクリプションがSEOに影響する理由と事例

メタディスクリプションはGoogleのランキングシステムに直接影響を与えるものではありませんが、間接的な影響があるため、結論として「SEOに影響する」と言えます。

ここではGoogleの見解と、SEOの仕組み、弊社事例からSEOに影響する理由を解説します。

Googleは検索順位に影響しないとの見解

Google検索セントラルでは、メタディスクリプションがランキングに影響しないと明言しています。

表示するスニペットに description meta タグを使用する場合でも、Google のランキングでは description meta タグは使用されません。

(出典:Google 検索セントラル ブログ

メタディスクリプションの作り方によって、Googleがそのメタディスクリプションの内容そのものからランキングの調整をおこなうことは無い、メタディスクリプションは検索結果への表示にのみ使用される、と読み取れます。

 

「メタディスクリプションはSEOに影響しない」と言われることがあるのはここからきているのでしょう。

しかし、実際には検索ユーザーにも、検索エンジンにも、このメタディスクリプションが影響するため、SEOに影響があるのです。

検索ユーザーに影響する理由

メタディスクリプションは検索ユーザーの行動に大きく影響します。

なぜなら、メタディスクリプションは検索結果画面において、検索ユーザーがページをクリックするかどうかを判断する際の重要な判断材料だから

 

メタディスクリプションがわかりやすく魅力的であれば、検索ユーザーのクリック率(CTR)が高まります。そして、CTRはGoogleが検索順位を決める際の要素の一つとも言われています。

つまり、メタディスクリプションによってCTRが上下することで、間接的に検索順位にも影響するのです。

検索エンジンに影響する理由

メタディスクリプションは検索エンジンにも影響します。

なぜなら、メタディスクリプションは検索エンジンがページの内容を理解するために利用されるから

SEO対策キーワードがメタディスクリプションに含まれている方が、検索エンジンにとって検索クエリとページコンテンツの関連性を把握しやすくなるのです。

検索順位が上昇した弊社事例

弊社では当コラムの記事コンテンツを公開後も、継続的にコンテンツ改善に取り組んでいます。

そんな中で、過去にディスクリプションのみ改善を図り、その他の要素を一切変えていない記事の事例をご紹介します。

 

以下の表はディスクリプションを改善した日の前後2ヶ月間で平均クリック率と平均掲載順位を比較したもの。

平均クリック率 平均掲載順位
ディスクリプション改善前 0.6% 25.5
ディスクリプション改善後 1.0% 24.0

この事例はディスクリプションを改善したことで平均クリック率が上昇し、その結果、平均掲載順位も上昇したと考えられます。

先に順位上昇があった可能性もあります(順位が上がるとクリック率は上がる)が、わずかに上昇した順位に対して約1.6倍となる1%への大幅なクリック率上昇、これは順位の影響よりもディスクリプション改善によるクリック率上昇の可能性が高いでしょう。

いずれにしてもディスクリプション以外を一切変更していない記事でこのような改善事例が出ています。

メタディスクリプションの文字数まとめ

本記事ではメタディスクリプションの文字数についてご紹介しました。

ユーザー視点でも、SEO対策の観点でも、適切な文字数でメタディスクリプションを設置するメリットがあるためぜひ取り組みましょう。

メタディスクリプション最適化の他にも、SEO対策に欠かせない15項目を解説した「基礎SEO対策チェックリスト」の内容ももれなく対応しておきましょう。これらは本来得られるはずのSEO評価をみすみす逃さないために重要なSEO対策です。

対応必須の15項目を解説付きで公開!

基礎SEO対策チェックリスト

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SEOは基礎となる項目の対策から。

様々な手法があるSEO対策ですが、基礎項目を間違っているとせっかく取り組んだ対策も期待した効果が得られなくなってしまいます。まずは普遍的な対策から固めていきましょう。

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