コーポレートサイト制作で失敗しないための全知識|費用相場からリニューアル手順まで
公開日:2026年01月20日
コーポレートサイトは、企業のWebコミュニケーション戦略における「顔」であり、ビジネスの信頼性に影響する大切なもの。
なぜなら取引先や求職者は、企業名で検索した際に表示されるコーポレートサイトを見て、その会社が信用に足る存在かどうかを判断しているからです。
本記事ではコーポレートサイトの本来の役割から、適正な費用相場、失敗しない制作フロー、そして公開後の運用まで、Web担当者が知っておくべき情報をまとめました。この記事一つで、成果を出すサイト構築の全体像を掴んでいただけます。
まずはこの記事で全体像を理解し、より詳しい手順や具体的なノウハウが必要な場合は、各パートにあるリンク先から専門記事で深掘りする、という流れでご活用いただければ幸いです。
コーポレートサイトとは?本来の役割と目的を再考する
多くの企業が陥りやすい間違いが、コーポレートサイトを「どんな情報でも掲載する雑多な場所」にしてしまうこと。
本来、コーポレートサイトの役割は、自社のステークホルダー(顧客、取引先、求職者、投資家など)に対して必要な情報を提供することにあります。
まずは自社のコーポレートサイトが以下の「3つの軸」を明確に打ち出せているか確認してみましょう。
- 誰が(自社のアイデンティティ)
- 何を(提供価値・サービス)
- どう考えているのか(ビジョン・理念)
これらが曖昧なサイトは、たとえデザインが優れていてもユーザーの心には響かないもの。
また、採用サイトやサービスサイト、LP(ランディングページ)との役割分担を明確にしないと、情報整理が不十分でユーザーを混乱させてしまう可能性もあります。
失敗しないコーポレートサイトの作り方と発注前の準備
「綺麗なサイトを作ってほしい」と制作会社に丸投げしたことはありませんか?
実は、コーポレートサイト制作の成否は、発注前の要件定義で勝負が決まるといっても過言ではありません。信頼性の向上なのか、見込み顧客の獲得なのか、目的によってサイトの構造やコンテンツ設計は大きく変わります。
例えば、発注時に以下のような準備をしておくことで、目的に合ったコーポレートサイトの制作依頼がスムーズに。自社のことや要望事項を制作会社へしっかりと伝えることが、期待するコーポレートサイト制作につながるのです。
- 現状の課題とターゲット(読者)の明確化
- 自社にしかない強みの言語化
- 必要な機能(問い合わせフォーム、ブログ、多言語対応など)の洗い出し
まずは誰に何を伝え、どのような行動をとってもらえるサイトにしたいのかを明確化する作業から始めてみてはいかがでしょうか?
コーポレートサイトの費用相場
制作費用に数百万という高額な投資をするのであれば、その内訳と相場感も理解しておきたいところ。
コーポレートサイトの価格は、デザインの自由度(テンプレートかオリジナルか)、コンテンツの量(ページ数)、システム開発の複雑さ(CMS導入の有無など)などの条件次第で大きく変動します。
自社が目指すべき規模がどこにあたるか判断する参考材料として、一般的な制作会社に依頼する場合の相場目安を以下の表にまとめましたのでぜひご活用ください。
| 価格帯 |
サイトの特徴と適したケース |
| 30万円以下 |
【サイトを持っておくだけの位置づけ】 デザインや機能に制約があり、ページ数もごくわずか。一般的な制作会社では対応が難しく、フリーランスや個人への依頼が中心となります。 |
| 30万円〜70万円 |
【名刺代わりのコスト重視型】 トップページ+最低限のコンテンツ(10ページ以下)で構成。起業したてで、まずは見栄えの良い「企業の顔」を用意しておきたい企業向けです。 |
| 70万円〜120万円 |
【信頼性を担保する標準モデル】 強み・実績・採用・IRなど定番ページを網羅し、フォーム機能も実装。自社の情報を十分に提供し、高いクオリティを確保したい場合の目安です。 |
| 120万円以上 |
【成果を追求する戦略的サイト】 採用サイトやブログメディア(オウンドメディア)機能の実装など、Web戦略の中核として活用する規模。運用も含めてビジネス貢献を目指す企業向けです。 |
注意点として、初期費用が極端に安い(または無料)サービスは、長期のサブスク契約縛りがセットになっている場合があります。
また、120万円以上の規模で戦略的に運用する場合は、制作後のコンテンツ制作費や保守も計画に含めて検討しておきべきでしょう。
最終的な費用は自社でどこまでやるかによっても調整可能なため、まずは制作会社に要件を伝え、実際に正確な見積もりを取ることが、費用の全体像を把握する最も確実な方法です。
コーポレートサイトのリニューアル成否を分ける準備
「デザインが古くなったから」という理由だけでリニューアルをしていませんか?
目的なきリニューアルは失敗の元。本来のリニューアルは、見栄えだけでなく市場の変化に合わせて掲載する情報や配置、見せ方などを最適化し、コーポレートサイトの目的を果たすための戦略的な取り組みであるべきです。
リニューアルを成功させるためのポイントがこちら。
- コーポレートサイトの目的を明確にする
- コーポレートサイトのターゲットを明確にする
- アクセス解析による現状のボトルネックの特定
- リダイレクト設計など、SEO評価を損なわない技術的な移行の計画
- スマホユーザーを意識した徹底的なUI/UXの改善
- リニューアル後の目標を設定する
これらを知らずに始めると、リニューアル後に以前より問い合わせが減るといった本末転倒な結果になるかもしれまえせん。
一方で、正しい手法で進めればコーポレートサイトが価値ある資産に生まれ変わります。
コーポレートサイトの集客戦略
素晴らしいサイトを作れば、自然とアクセスは増えると考えるのは大きな間違いです。
Webサイトは砂漠の中のお店と同じで、適切な「道(SEO)」を整備しない限り、ユーザーが検索からは辿り着けません。
特にコーポレートサイトは、指名検索だけでなく、サービスカテゴリや悩みのようなキーワードでも対策し、顕在顧客に加えて潜在顧客にも発見される工夫が必要です。
近年のGoogleは、情報の網羅性よりも「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」を重視する傾向にあるため、以下のような対策が不可欠。
- 独自ドメインの適切な運用
- ユーザーが直面している課題に対する専門的な回答の提供
- 構造化データの実装
- 自社ならではの経験に基づく一次情報の提供
- 情報の正確性を担保する発信者情報の明示
入札単価を競う広告とは異なり、SEOは一度上位を獲得すれば長期的な集客資産となります。
最短で成果を狙うなら、小手先のテクニックではなく、ユーザーにとって価値ある情報を提供しつつ、検索エンジンからも適切に評価される構造を整えましょう。
コーポレートサイトを育てる継続的な運用
コーポレートサイトは公開してからが本当のスタートです。
しかし、多くの企業で運用担当者の不在や更新の形骸化が起きており、サイトが負となるケースが少なくないのが現実です。運用の目的は、鮮度の高い情報提供や改善、安全なサイト運営によって、KGI目標を達成すること。
例えば、運用業務には以下のようなことをおこないます。
- ニュース・事例の定期的な更新
- サーバー・セキュリティの保守管理
- 商品やサービスの最新情報への更新
- アクセスデータの分析と、ABテストによるUIの改善
多くの担当者がここでつまづくポイントは、更新そのものを目的にしてしまうこと。
クリック率が想定より低い場合はボタンのテキストを修正する、といったデータに基づく改善によって初めてサイトは企業の成長に貢献する資産になります。
自社にリソースがない場合は、運用をアウトソーシングするのも賢い選択の一つですね。
コーポレートサイトに関するよくある質問
ここからはコーポレートサイトに関するよくある質問と回答をご紹介します。
Q.コーポレートサイトとサービスサイト、何が違うのでしょうか?
A.コーポレートサイトは企業の信頼構築が主目的であり、会社概要や理念、IR情報などが中心となります。一方、サービスサイトは特定の製品・サービスの販売に特化しており、ターゲットやコンテンツの設計が異なります。
Q.制作費用を安く抑えるコツはありますか?
A.自社で原稿や写真を全て用意する、あるいはWordPressなどのテンプレートを活用することで、工数を削減し費用を抑えることが可能です。ただし、SEO対策や更新のしやすさといった成果に関わる部分を削ってしまうと結果的に機会損失に繋がるため、優先順位を見極めたコストダウンが必要です。
Q.リニューアルの適切なタイミングはいつですか?
A.一般的には、デザインの劣化を感じる3~5年程度が目安とされますが、事業内容の大幅な変更や採用活動の強化、スマホからの流入増加に対応できていないなど大幅な見直しのタイミングでおこなうのがベストです。
コーポレートサイトまとめ
本記事では、コーポレートサイトの基礎知識から、制作フロー、費用相場、リニューアルの手法、SEO戦略、そして運用保守に至るまで、成功に欠かせない要素を網羅的に解説しました。
これら全ての知識を一度に完璧にこなすのは困難ですが、まずは各章の要点を押さえ、自社の現在のフェーズに合った専門記事から詳しく読み進めていくことが成果を出すための近道。
無料公開している「コーポレートサイトの勝ちパターン」もぜひ参考にしてみてだくさい。
コーポレートサイトは、一度構築して終わりではなく、企業の成長とともに進化し続ける資産です。
もし、「社内にリソースがない」「戦略的な設計から相談したい」「SEO対策にも取り組みたい」とお考えであれば、弊社のWeb制作のプロがご提案いたします。ぜひお気軽にこちらのフォームからお問い合わせくださいね。
【BtoB向け】
コーポレートサイトの勝ちパターン

コーポレートサイトには勝ちパターン、つまり成果を出す公式があります。
予算ありきで外注先を決めてしまったり、制作会社へ任せっきりで期待した結果にならなかったり、コーポレートの新規制作やリニューアルでの失敗はよくある話。そんな失敗を未然に防ぐためのノウハウを公開しました。
▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・制作前に目的を明確化する3項目とは?
・ターゲットユーザーの設定
・ユーザーが求める定番の9コンテンツ
・サイト構造の設計ポイント
・事業貢献するサイト制作で重視するべきこととは?
コーポレートサイト制作を進める前に、ぜひご一読ください。