ランディングページの費用相場と制作費を左右する要素を解説

更新日:2022年09月30日

ランディングページを適正価格で外注するなら、費用相場を把握しておきたいところ。

加えて、制作費がどのように決まるのかまで知っておくと、制作会社へ発注する際に依頼内容と費用をチェックしやすくなります。そこで本記事ではランディングページの費用相場制作費を左右する要素をご紹介します。

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ランディングページ制作費用の相場

ランディングページの制作費用をはじめ、サイト制作の費用は制作会社が何をどこまで対応するかで大きく変動します。

そのためここではランディングページの費用相場の目安として4つの価格帯に分類し、それぞれの価格帯で一般的にどのようなランディングページ制作を依頼できるのかをご紹介します。

費用相場~10万円:低コストで最低限の制作

ランディングページを10万円以下の低コストで制作したい場合は、デザインにこだわらず、必要最低限のランディングページ制作だけで良いと割り切れるケース

まだランディングページが無く最小コストでページの準備を優先する場合や、簡素なコンテンツだけで十分なランディングページの制作であれば10万円以下に費用を抑えることも可能です。この価格帯ではフリーランスやクラウドソーシングでの発注が中心。

その他、既にデザイン制作まで終わっていてコーディング作業のみ依頼したい、コーディングは他で対応するためデザイン制作だけお願いしたいなど、ランディングページ制作の一部の工程だけを依頼する場合は制作会社でも標準価格より費用を抑えて対応できます。

費用相場10万円~30万円:費用を抑えて一定品質を担保

制作会社へ依頼して一定品質を担保した上で制作費を抑える場合は10万円~30万円の価格帯が目安となります。

非技術者がランディングページを制作するとどうしてもデザインが劣ったり、正しくコーディングできなかったりと、ランディングページの品質が低くなってしまうもの。制作会社によってこれらの低品質化を防ぎつつ、事前の調査・分析やコピー制作などは発注者側で対応することで工数を抑え、低価格帯で制作が可能となります。

費用相場30万円~50万円:プロが制作する標準価格帯

一般的な制作会社でのランディングページ制作なら30万円~50万円が標準の価格帯と言えます。

制作ディレクターによるヒアリングからディレクション、デザイン制作やコーディングも制作のプロが対応し、お問い合わせフォームなどの機能組み込みまで、高品質なランディングページを制作。

自社にノウハウが無い場合は対応が難しいランディングページの構成設計もお任せ可能、事前に伝えた要望を踏まえたランディングページの制作ができます。

 

Webの成果を決める重要なランディングページは制作費用を抑えて品質を落としてしまうとかえって費用対効果が悪くなるため、可能な限り投資予算を確保して高品質なランディングページを制作した上で各種施策を実施したいところです。

費用相場50万円以上:制作以外も依頼するパッケージ料金

ランディングページ制作はWeb施策におけるプロセスの一つに過ぎません。

Web広告による集客支援も依頼したい、ランディングページ制作後の改善運用も支援して欲しいなど、ランディングページ制作以外の業務までまとめて依頼したい場合は標準的な50万円以下の予算だけでは厳しいでしょう。

また、大手制作会社やランディングページ制作に特化した制作会社などで、市場調査やマーケティング戦略の設計のような上流工程から依頼する場合は、ランディングページ制作だけでも費用は高価格になります。

デザインやコーディングだけの費用相場

ゼロからランディングページ制作を依頼する以外にも、既に素材があり、デザインやコーディングだけを依頼するケースがあります。

このような場合は制作会社の工数も抑えられるため費用相場が下がり、10万円以下の制作費用に抑えて依頼できる場合があります。

ランディングページの維持費・管理費

ランディングページ制作を発注すると、納品される成果物はWebへ公開するデータ。

このデータをアップロードするサーバーを自社で用意していない場合は、制作会社がサーバーを用意するため毎月のサーバー費用が維持費・管理費として必要になります。その他、毎月軽微な修正を依頼してランディングページの改善をおこないたい場合も保守費用が維持費・管理費として発生します。

ランディングページは制作後のアクセスデータや広告配信データを見た上での改善運用も重要となるため、自社で改善運用が難しい場合は制作後も一定の予算を見込んでおくことをおすすめします。

ランディングページの制作費を左右する要素

ランディングページの制作費相場を価格帯別に見てきましたが、費用はさまざまな要素に左右されるもの。ここからはどのような要素がランディングページの費用を決めるのかを見てみましょう。

予算内で制作を依頼したい場合に、これらの一部を自社で対応することで制作費用を抑える調整が可能になります。

依頼する業務範囲

ランディングページの制作にかかる費用の多くは作業工数に比例します。そのためここではランディングページを制作する際には主にどのような業務があるのかをご紹介します。

調査分析

ランディングページの制作に限らず、施策を実行する前におこなうのが調査分析。ターゲットとなる見込み客や競合他社を分析した上で自社の施策をかためていきます。

業務の上流工程となる調査段階から依頼する場合は費用相場が高くなります。

LP設計

LPの制作へ着手する前に、発注者の要望をヒアリングした上でLP全体の構成を設計します。

制作会社にはLP設計ノウハウがある一方で、ランディングページで訴求する商品・サービスは発注者に知見があるため、事前の打ち合わせで双方が必要な情報を提示してすり合わせることが重要です。

打ち合わせ後にはワイヤーフレームと呼ばれるページ構成を確認できるデータを作成し、発注者の要望とズレがないかの確認をおこなった上で、デザイン制作へと進みます。

デザイン

自社にデザイナーをかかえている企業でない限りは、制作会社でデザインを制作することになります。デザインの基本からWebデザインの鉄則まで、プロでなければ難しい業務の一つ。

コンテンツ

ランディングページに掲載するコンテンツには文章(テキスト)や画像、動画などが該当します。文章作成からすべて制作会社に依頼するよりも自社で用意して制作会社へ支給することで費用を抑えられるなど、業務分担によって制作費を調整しやすい工程です。

コーディング

デザインやコンテンツをランディングページへ表示させるための作業工程。ランディングページ制作の中でもコーディングのみ依頼するケースもあり、業務範囲がコーディングのみの場合は制作費用を抑えることが可能です。

制作コンテンツのボリューム

一口にランディングページと言っても、資料請求フォームのように一画面に納まるぐらい少ないボリュームのものもあれば、縦長LPで文字数や画像枚数が多いものまで様々。

制作するコンテンツのボリュームが多くなればなるほど工数が増えるため費用も高くなります。

撮影や有料素材購入の有無

写真素材を有料サイトから購入したり、制作会社によって撮影した画像を使用したい場合は追加費用が発生します。フリー素材で費用を抑えられますが、他のサイトでも良くみかける写真は一般ユーザーにもフリー素材であることが伝わりやすいため、予算と相談しながら調整したいところ。

レスポンシブ対応にかかる費用

今ではスマホ対応が当たり前になったWeb制作。

基本的にスマホ未対応でパソコンでの表示のみのランディングページ制作をおこなう機会はほとんどありませんが、スマホとパソコンの両方での表示に対応しているかを打ち合わせの段階で確認しておきましょう。どちらか一方のみを想定している場合、後から追加で依頼すると別途費用が発生してしまいます。

また、施策によってはスマホユーザーだけを集客するからパソコンからの閲覧を気にする必要がない場合、スマホに特化したランディングページを制作することで工数を抑えられることもあります。

ドメインとサーバーの有無

ランディングページをWebへ公開するために必須となるドメインとサーバー。

自社で既に用意できていれば費用はかかりませんが、まだ用意できていなければ自社で手配するか制作会社に依頼することになります。ランディングページを公開する用途であればその費用は少額ですが、費用を左右する要素の一つとしてあらかじめ把握しておきましょう。

LP制作の期間

LP制作の期間を標準より短く急ぎで制作依頼すると費用が割高になる場合があります。

制作会社であらかじめ調整しているスケジュールでは対応できない緊急対応には、時間外での対応やパートナー企業へ業務の一部を外注するなど通常対応よりもコストが膨らむためです。

制作後の支援サービス

ランディングページ制作と併せて依頼したい内容も予算として見ておく必要があります。

ページ公開後のアクセス解析、集客のためのWeb広告運用、定期的なランディングページ改善など、ランディングページ制作後にも様々な業務が想定されます。これらは制作したランディングページで成果を上げるために必要なため、自社で対応することと制作会社へ依頼することをあらかじめ決めておくと良いですね。

Webの知見があるなら自分でも制作は可能

ランディングページを制作するために、非技術者向けのサービスやツールは充実しています。ランディングページの作り方を解説した記事で紹介した方法であれば物理的にはランディングページを制作し、Webへ公開することができるでしょう。

自社にLP構成設計の知見があり、コピーや画像などの素材の用意ができる場合は検討してみるのも良いですね。メリット・デメリットを踏まえて選択しましょう。

 

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