noindexタグとは?書き方や活用のポイントを解説

公開日:2024年02月16日

SEO対策において使い方を間違えると問題になるnoindexタグ。

本記事ではnoindexタグとは何か、書き方やSEO対策に有効な活用について解説します。

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noindexタグとは

noindexタグとは、ページを検索エンジンのインデックスから除外するためのタグ

検索エンジンがWebページをデータベースに登録するインデックス、このインデックスから除外されるnoindexタグ設置ページは検索結果(SERPs)に表示されなくなります

ここではnoindexタグがどのような目的で設置するものなのか、混同しがちなrobots.txtやnofollowタグとの違いを確認していきましょう。

noindexタグを設置する目的と効果

noindexタグを設置する目的は、検索結果に表示したくないページをインデックスから除外すること。

適切にnoindexタグを設置することで主に2つの効果が期待できます。

  1. サイト全体の品質を高められる
  2. ページを限定的に公開できる

1.サイト全体の品質を高められる

SEO対策はページ単位だけでなく、サイト単位での取り組みも重要。

Webサイト内にコンテンツが重複するページや低品質なページがあればあるほど、サイト全体の品質が低下することでSEO評価を下げてしまいます。

しかし、Webサイトの構造上、やむを得ずこれらのページを削除せずに残すケースがあることも事実。例えばタグによって自動生成されるページやサイト内の検索機能によって重複する検索結果ページが生成される場合が該当します。

このようなケースでインデックス不要なページにnoindexタグを設置することで、Webサイト全体の品質が高まるのです。

2.ページを限定的に公開できる

noindexタグを設置したことでインデックスされないページはSERPsに表示されませんが、ページURLへ直接アクセスするとユーザーはページを閲覧できる状態です。

そのため、限られたユーザーだけにページを公開したい場合にnoindexタグを活用できるのです。

robots.txtとnoindexタグの違い

robots.txtとnoindexタグは、どちらも検索エンジンに対してページのインデックスを制御する方法として活用できますが、robots.txtによるインデックス拒否は避けた方が賢明です。

Google検索セントラルに掲載されている警告を見てみましょう。

警告: robots.txt ファイルは、ウェブページ(Google がサポートする PDF やその他のテキストベースの形式を含む)を Google 検索結果に表示しないようにする目的で使用しないでください。

説明テキストの付いたページが他のページから参照されている場合、Google は、クロールせずに URL をインデックスに登録することがあります。検索結果にページが表示されないようにするには、パスワード保護や noindex などの他の方法を使用してください。

(出典:robots.txt の概要とガイド | Google 検索セントラル

robots.txtでは完全にインデックスを制御することができないということですね。

 

robots.txtとnoindexタグの違いは以下の通り。

項目 robots.txt noindexタグ
制御対象 クローラーのアクセスを制御する ページのインデックスを制御する
指示単位 サイト全体やディレクトリ単位で指示できる ページ単位で指示できる
記述方法 テキストファイルで記述する メタタグで記述する
強制力 検索エンジンが従うかは任意 検索エンジンは従う

nofollowタグとnoindexタグの違い

nofollowとnoindexも混同しがちなタグ。

nofollowタグとnoindexタグの違いは以下の通りです。nofollowタグはインデックスを制御するものではないため、誤った使い方をしないようご注意くださいね。

項目 nofollowタグ noindexタグ
制御対象 リンク先のページの評価を制御する 自分のページのインデックスを制御する
指示単位 リンク単位で指示できる ページ単位で指示できる
記述方法 属性で記述する メタタグで記述する
強制力 検索エンジンが従うかは任意 検索エンジンは従う

noindexタグを設定するべきかを判断する方法

noindexタグを設定するべきかどうかはページによって異なりますが、次の順で考えると正しい判断ができます。

まず、該当ページがWebサイトに必要なページかどうかを判断します。

もし不要なページであればページを削除するのが最適。URLが変更となったのであればリダイレクト処理をおこない、そうでなければ404 Not Found(404エラー)にしましょう。

 

次に、大規模サイトの場合はクローラーを制御する必要があるかを検討します。

大規模サイトの場合は不要なページへのクロールを防ぐことで、より重要なページへのクローラビリティを高めることが重要になるため、クロールが不要なページはrobots.txtでクロールを拒否しておきます。

最後に、ページをインデックスさせる必要があるか、つまりSERPsに表示させたいかどうかを判断します。

ここでSERPsへの表示が不要と判断したページnoindexタグを設置しましょう

noindexタグを設定する2つの方法と書き方

noindexタグを設定する方法は以下の2つです。

  1. HTMLのメタタグで設定する
  2. HTTPレスポンスヘッダーで設定する

それぞれの方法と書き方を見てみましょう。

HTMLのメタタグの書き方

HTMLのメタタグでnoindexタグを設定する場合は、以下のように記述します。

<meta name="robots" content="noindex">

HTTPレスポンスヘッダーの書き方

HTTPレスポンスヘッダーでnoindexタグを設定する場合は、以下のように記述します。

X-Robots-Tag: noindex

 

HTTPレスポンスヘッダーでnoindexタグを設定するメリットは、HTMLのメタタグと違って、ページの種類や拡張子に関係なく、すべてのページに適用できること。例えば、PDFや画像などのページにもnoindexタグを設定することができます。

設定したnoindexタグの確認方法

noindexタグを設定した後はページに正しく反映できているかをチェックしておきましょう。

ページのソースコードを確認できる人なら先ほどご紹介した書き方の通りにnoindexタグが記述されているかを確認するのみ。

自分でソースコードを確認するのが難しい場合は、Chrome拡張機能を利用すると手軽にチェックが可能です。

例えば「SEO META in 1 CLICK」では、チェック対象ページを開いて拡張機能のアイコンをクリックするだけで簡単に確認できます。以下の図のように、noindexの記述を確認できれば、このページにはnoindexタグを設置できていることが分かります。

SEO META in 1 CLICKでnoindexタグをチェック

noindexが効かない時のチェックポイント

noindexタグを設定したにもかかわらず、検索エンジンにインデックスされてしまう場合があります。noindexが効かない時は以下のチェックポイントを確認してみましょう。

反映までのタイムラグがあることを理解しておく

インデックスされているページへnoindexタグを設定した後、すぐに検索エンジンのインデックスから除外されるとは限りません。検索エンジンのクローラーがページにアクセスしてnoindexタグを認識するまでには時間がかかる場合があります。

また、検索エンジンのインデックスやキャッシュの更新にもタイムラグがあります。そのため、noindexタグを設定した後は少し時間を置いてチェックしてみましょう。

robots.txtとの誤った併用に注意する

noindexタグを設定したページに対してrobots.txtでクローラーのアクセスを禁止すると、noindexタグが効かない可能性があります。これは、クローラーがページにアクセスできないため、noindexタグを認識できないから。

そのため、noindexタグを設定したページに対しては、一度robots.txtでクローラーのアクセスを許可してnoindexタグを認識させましょう。

内部リンクを集めていないか確認する

noindexタグを設定したページに対してサイト内から多くの内部リンクを張っていると、noindexタグが効かない可能性があります。なぜなら検索エンジンが内部リンクの数や質を評価することで、ページの重要度や関連性を判断するからです。

noindexタグを設定したページに対しては、不要な内部リンクを削除しましょう。

サーチコンソールの削除ツールを利用する

noindexタグを設定したページがなかなか検索エンジンのインデックスから除外されない場合は、サーチコンソールの削除ツールを利用することも有効です。

削除ツールは、検索エンジンに対して特定のURLやディレクトリを一時的に検索結果から非表示にすることをリクエストするツールです。少しでもインデックス削除をおこないたい場合はぜひ活用してみてください。

noindexタグの設定まとめ

本記事ではnoindexタグの書き方や設定方法から確認方法、noindexが効かない場合のチェックポイントをご紹介しました。noindexの使い方を間違えると、時にはSEOへ大きな影響が出てしまいます。正しい使い方を理解してnoindexタグを有効活用してくださいね。

基本のSEO対策に取り組む場合は「基礎SEO対策チェックリスト」に記載の基本項目も参考にしてみてください。

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基礎SEO対策チェックリスト

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SEOは基礎となる項目の対策から。

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