Googleアナリティクス(GA4)の閲覧開始数とは?

更新日:2025年12月16日

GA4の閲覧開始数とは、ユーザーがサイト訪問時に見た一番最初のページの回数を指す指標のこと。

つまり、この数値が高いページほど「サイトの入り口」として集客に貢献しているということ。

本記事では閲覧開始数の正確な定義から、混同しやすいセッション数との違い、GA4での確認方法まで詳しく解説します。

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Googleアナリティクス(GA4)の閲覧開始数とは?

閲覧開始数とは、ユーザーがサイトに訪問した最初のページ=閲覧開始をカウントした数値です。

閲覧開始数が多いページ=サイトの入口

つまり、閲覧回開始数が多いページは集客効果が高いページと言い換えることもできますね。

サイトへ訪問したユーザーが最初に閲覧する機会が多いページですから、他のページへ回遊したり、お問い合わせや購入に繫がったり、あるいはそのまま離脱=直帰してしまったりと、その後のユーザー行動に大きな影響を与えるページです。

 

また、閲覧開始数が多いページの流入元を調べると、どこからユーザーを集客できているかが分かります。

流入元のユーザーにマッチしたコンテンツを用意できているかを確認し、ページ改善を図ることでサイトのゴール達成に大きく貢献することでしょう。

閲覧開始数とセッション数の違い

よくある質問に、「閲覧開始数とセッション数の違いは何か?」といったものが挙げられます。閲覧開始数はサイトに訪問した際の最初のページだけをカウントするのに対して、セッション数は最初のページかどうかを問いません

閲覧開始数とセッション数の違いを以下のケースで見てみましょう。

  • ユーザー1:ページAへ訪問→ページB→離脱
  • ユーザー2:ページBへ訪問→ページA→離脱
  • ユーザー3:ページBへ訪問→離脱

この場合、ページAの閲覧開始数は1、ページBの閲覧開始数は2となります。一方で、ユーザー1、2、3がそれぞれサイトへ訪問したことから、セッション数は3となります。

閲覧開始数とランディングページの違い

閲覧開始数と似たような意味合いの用語に「ランディングページ」があります。

ランディングページとは、サイトへ訪問した際に最初に閲覧したページのこと。用語の意味を言葉にしてみても、閲覧開始数とほとんど同じですね。では、閲覧開始数とランディングページは何が違うのでしょうか?

 

これは指標とディメンションの違いになります。

  • 指標・・・データを定量化した(数値で表した)もの。
  • ディメンション・・・データの属性。

5、10といった数値データとして閲覧開始数という指標があり、「https://www.creal.co.jp/AAA/」や「https://www.creal.co.jp/BBB/」といったURLデータの属性としてランディングページというディメンションがあるということです。

閲覧開始数と離脱数・直帰率の違い

閲覧開始数と合わせて確認されることが多い「離脱数」や「直帰率」についても、その違いを整理しておきましょう。

用語 意味
閲覧開始数 セッションが始まった回数。入口となったページの評価に使用。
離脱数 セッションが終了した回数。そのページがセッションの最後になった回数。
直帰率 エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合。
GA4では「エンゲージメント率」の逆数として定義されており、UA時代の「1ページだけ見て離脱した率」とは定義が異なる。

閲覧開始数は「入ってきた数」、離脱数は「出ていった数」と覚えると分かりやすいでしょう。

閲覧開始数以外の基本的な用語については、GA4の使い方・見方を解説した記事も併せてご覧ください。

GA4で閲覧開始数を調べる方法

GA4でページごとの閲覧開始数を調べる際は探索レポートを活用します。

探索の自由形式で、行に「ページタイトル」を、値に「閲覧開始数」をセットすると以下のようなレポートの表示が可能。ページタイトルではなくURL別に調べる場合は行へ該当ディメンションを差し替えましょう。

GA4閲覧開始数

閲覧開始数とセッション数が合わない理由

GA4で分析をしていると、「ページごとの閲覧開始数の合計」と「サイト全体のセッション数」が微妙に合わないことに気づくかもしれません。

これはGA4特有の計測仕様によるものであり、必ずしも計測ミスではありません。主な理由として以下の点が挙げられます。

session_startイベントの仕様と計測タイミング

GA4の「セッション」は、`session_start` というイベントが発生したときにカウントされます。

一方、「閲覧開始数」は、セッション内で最初のページビューイベントが発生したときにカウントされます。

通常は同時に発生しますが、ページビューが発生する前に別のイベントが計測されたり、日をまたいでセッションが継続した場合などで、計測のタイミングや判定にズレが生じることがあります。

閲覧開始数はページ単位、セッション数はセッション単位

ページ単位でレポートを見る際、GA4では以下のような挙動の違いがあります。

  • 閲覧開始数:そのページがセッションの「1ページ目」だった場合にカウント
  • セッション:セッション内で閲覧されたすべてのページに紐づく指標(※レポートの種類による)

「数値が合わない」と不安になった場合は、まずは「閲覧開始数」を正として、入口ページの評価をおこなうのが基本です。

GA4の閲覧開始数に関するよくある質問

ここからはGA4の閲覧開始数に関するよくある質問と回答をご紹介します。

Q.閲覧開始数とセッション数の違いは何ですか?

A.閲覧開始数は訪問の最初のページのみをカウントするのに対し、セッション数は開始ページを問わず訪問そのものをカウントします。

Q.閲覧開始数とランディングページの違いは?

A.閲覧開始数は数値を表す「指標」であり、ランディングページはURLやページタイトルなどの属性を表す「ディメンション」という違いがあります。

Q.GA4でページごとの閲覧開始数を確認するには?

A.「探索」レポートを使用し、行に「ページタイトル」、値に「閲覧開始数」を設定することで確認できます。

閲覧開始数=集客貢献度

閲覧開始数はデータ分析やサイト改善の重要なデータの一つです。

閲覧開始数をページ別に比較すると、数値が大きいほど集客に貢献していると言えますので、サイトへの影響度合いも高くなります。仮にWebサイト全体の直帰率が高くて改善したい場合は、閲覧開始数が大きいページの修正が直帰率改善の近道

全てのページを個別に修正するのが難しい場合は、このように改善インパクトが大きいページを分析し、優先順位を付けて施策に取り組みましょう。

 

閲覧開始数のような用語の理解だけでなく、GA4の使い方を学ぶ場合はぜひこちらのGA4レポート活用の基本マニュアルも参考にしてみてくださいね。

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GA4レポート活用の基本

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