CMSとは?種類やWordPressとの違いをわかりやすく解説

公開日:2023年01月11日

制作技術者でなくてもサイト運用が容易になるCMS。

CMSのおかげでサイト運用の技術的ハードルがぐっと下がりました。本記事ではCMSとは何か、最もメジャーなCMSのWordPressやその他の種類をわかりやすく解説していきます。

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CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは?

CMS(Contents Management System)=コンテンツマネジメントシステムとは、Webサイトのページ作成・更新を簡単におこなえるシステムのこと

Webサイトを制作する際に使われるHTMLを始めとする専門的な言語。CMSによって程度は異なりますが、これらの言語を使ったソースコードの記述をおこなうことなくコンテンツを作成し、ページの作成や更新をおこなえます。

 

CMSを使わずにWebサイトを制作する場合、各ページを1ページずつ作成していき、ページごとに制作したファイルをFTPソフトなどを介してサーバー上へアップロードしていきます。これがCMSを活用するとブラウザで管理画面へログインしてコンテンツを作成し、そのままページ公開までおこなえます。

誰でも手軽にページ作成・更新ができるため、CMSの登場によって世の中にWebサイトが増えたことは間違いありません。

CMSとWordPressの違い

WordPressもCMSの一つ。世界中で最も使われているCMSです。

CMSにも種類があり、その中でオープンソース型のCMSに該当するのがWordPress。個人のブログも企業サイトもWordPressがよく利用されています。

CMSを活用するメリットとデメリット

サイト運営にWordPressを始めとするCMSが活用されているのは、それだけメリットがあるから。もちろんデメリットもあり、CMSの種類によってメリット・デメリットにも違いがあります。

メリット・デメリットはCMSによって異なるものの、一般的にはCMSを活用することで価格を抑え、簡単にサイト運営ができるメリットの反面、ゼロから制作するより自由度が下がる、ランニングコストがかかるなどのデメリットがあります。

CMSの種類と特徴

ここでは5種類のCMSとそれぞれの特徴をご紹介します。

オープンソース型のCMS

オープンソース型のCMSは、ソースコードが一般公開されており、誰もが自由にソースコードを利用できるため広く普及しやすい特徴があります。機能を拡張するプラグインも自然と多くなり、コストを抑えることができます。

しかし、ソースコードが公開されている利便性は同時にセキュリティリスクもあるということ。脆弱性を狙ったサイバー攻撃に遭うリスクもあるため、セキュリティ対策が必要になります。

パッケージ商品買い切り型のCMS

特定の用途に特化したパッケージ商品を買い切る形のCMSは、CMS提供事業者が制作したシステムを低価格で手に入れることができます。オープンソース型を利用するよりは当然費用がかかりますが、個別に開発依頼するよりコストを抑えることが可能。

しかし、パッケージ商品のため自由度の高いカスタマイズは難しい場合も。購入したパッケージ型CMSは自社で用意したサーバーへアップロードして利用します。

パッケージ型の場合は開発元の企業によるサポートが充実していたり、用途に合った機能が充実していたり、自社の目的に合うパッケージ型CMSを利用するメリットは少なくありません

クラウドサービス型のCMS

自社でサーバーを用意する必要がなく、ブラウザ上で利用できるのがクラウドサービス型のCMS

既にWeb上でCMSが用意されているためサーバーだけでなくインストール作業も不要で、アカウント発行が終われば即日利用開始できる場合もあります。CMSの保守管理も提供事業者がおこなうため、ハード面での運用負荷もかかりません。

その代わり利用している期間中はランニングコストが発生し、自由に機能拡張ができない、利用に制限があるなど、事業者側の提供範囲内での活用に留める制約があります。

導入や解約が手軽にできる点は大きなメリットの一つ。

スクラッチ開発型のCMS

スクラッチ開発型のCMSはゼロから開発するだけに、初期の開発コストや運用コストがかかり、利用開始までの期間も長くなるデメリットがあります。

その代わり自社に必要な機能を自由に実装し、独自のCMS開発が可能です。

ヘッドレスCMS

ヘッドレスCMSは比較的新しいCMS。

一般的なCMSは、CMS一つで管理画面とデータベース、Webサイト(Webへ公開するフロントのページ生成機能)が全て揃います。

これに対してヘッドレスCMSはフロント側のWebサイトが含まれておらず、別途用意したフロントのページへAPIを介してコンテンツを渡します。いわゆるバックエンド機能のみを持ち、フロントエンド機能は別で用意する必要があるということです。

ヘッドレスCMSを利用することでページの表示速度が速くなり、UX向上が見込めるメリットや、APIを利用することで高い自由度でページを表現できます。同時にAPIを実装できるエンジニアが必要で、多くの企業では導入が容易とは言えません。

代表的なCMS

ここからは利用者が多い代表的なCMSをご紹介します。

WordPress

WordPressは日本を含む世界中で広く利用されているオープンソース型CMS。2022年12月のデータでは国内シェアが83.6%と圧倒的なシェアを誇ります。

WordPress is used by 83.6% of all the websites whose content management system we know and that use Japanese as content language.

(出典:W3Techs Distribution of Content Management Systems among websites that use Japanese

 

WordPressは無料で利用できるCMSにも関わらず、2003年のリリース(バージョン0.7)から現在に至るまで、コミュニティメンバーによる継続的な開発が続いています。利用者が多いため、機能拡張のためのプラグインも充実している他、不具合の発見は対処法の情報を見つけるのも容易。

非技術者でもWebサイトの立ち上げが簡単になり、商用サイトでもWordPressを利用した制作によってコストを抑えながら本格的なWebサイト構築が可能となりました。

Dreamweaver

Adobe社のDreamweaver(ドリームウィーバー)は月額2,728円から利用できるホームページ制作ソフトです。Dreamweaverは制作会社でも使われるプロ仕様で、自由度が高いサイト制作が可能です。

高機能な反面、HTMLの知識が無ければ十分に活用することは難しいため、技術者向けと言えます。

Jimdo

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが提供するCMSのJindoは、無料で使えるクラウド型のCMSです。自社独自のドメインを利用したり、広告を非表示化したり、有料プランを使うことで機能を拡張することも可能。

運営会社はJimdoを「とにかくカンタン」「いつでも更新可能」と表現しているように、Jimdoは用途に応じたテンプレートを使うことで手軽にホームページを作成でき、技術的な知識がなくてもページの作成・編集・公開が可能です。

AIの質問に答えるだけでホームページが完成する「AIビルダープラン」もユニークな機能。

カスタマイズの制限はありますが、専門知識がない場合は制限によるデメリットよりも簡単に扱えるメリットの方が多いと言えます。

WiX

WiXもJimdoと同じクラウド型のCMS。無料から使えて、専門知識が不要で簡単さに強みを持つ点でもJimdoと近いCMSと言えます。

世界でのシェアではJimdoよりもWiXの方が高く、利用できるデザインテンプレートの数でもWiXが上回っています

おすすめのCMSと比較する際のポイント

CMSにもそれぞれの特徴やメリット・デメリットがあるため、自社で検討中のWebサイトの目的や用途に合ったCMSを選ぶことが大切。社内に技術者がいるかどうか、予算などの条件面からも比較しておきましょう。

自社で検討しているWebサイトに適したCMSの選定が難しい場合は専門の会社に一度相談してみてはいかがでしょうか。弊社へお問い合わせいただければ、ヒアリングの上でご提案も可能です。また、こちらの「ホームページ制作サービス資料」もチェックしてみてくださいね。