ターゲティング広告とは?多様な種類とそれぞれの特徴、配信のポイントについて

更新日:2022年07月25日

Web広告の費用対効果を高めるために重要なポイントは、自社の商品・サービスに関心があるユーザーに絞り込んで配信すること。
それを実現するのが「ターゲティング」です。

今回はWeb広告におけるターゲティングの種類や、配信の際のポイントについて解説します。

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ターゲティング広告とは

ターゲティング広告とは、Webにおけるユーザーの行動や登録情報をもとに、条件や範囲を指定することで自社の商品・サービスに関心がありそうな層を狙って配信できる広告のことです。

特定の媒体の広告を指すのではなく、特定のユーザー層に絞り込んで配信を行う広告を総称してターゲティング広告と呼びます。

主要なターゲティングの種類

ターゲティングの種類は多種多様です。
代表的な手法には以下のようなものがあります。

  • オーディエンスターゲティング
  • コンテンツターゲティング
  • デバイスターゲティング
  • ジオターゲティング
  • リターゲティング

オーディエンスターゲティング

オーディエンス(ユーザー)の年齢や性別といった属性情報や、サイトへの訪問履歴や商品購入履歴といったWeb上での行動履歴を組み合わせたデータを利用してターゲティングを行う手法。
デモグラフィックターゲティングとも呼ばれます。

それらの情報は一般的にビッグデータとも呼ばれており、自社で保有している顧客情報と組み合わせることで、精度の高い広告配信が可能です。

Googleにおいては以下の6種類があります。

  1. ユーザー属性
  2. アフィニティカテゴリ
  3. 購買意向の強いユーザー層
  4. カスタムオーディエンス
  5. リマーケティング
  6. 類似ユーザー

コンテンツターゲティング

オーディエンスターゲティングが「人」に対するターゲティングなら、こちらは「配信面」に対するターゲティングです。
キーワードを指定することで、そのキーワードと関連性が高いコンテンツが存在するページに広告が配信されます。

商材と関連性の高いページに表示できる反面、意図しない配信面に表示されてしまう可能性もあるため注意が必要です。

サイトターゲティング

コンテンツターゲティングと似た手法で、指定したサイトのみに広告を配信する「サイトターゲティングというものもあります。
コンテンツマーケティングがサイトに含まれるコンテンツ単位で広告を配信するのに対し、こちらはサイト単位です。

サーチキーワードターゲティング

サーチキーワードターゲティングはユーザーが過去に検索したキーワードをもとに広告を配信するというターゲティング手法。
サーチターゲティングとも呼ばれます。

確度が高いユーザーにアプローチできること、ディスプレイ広告枠に配信されるためクリック単価が安い傾向にあることが強みです。

デバイスターゲティング

PC、スマホ、タブレットといったデバイスなどを指定して広告の配信先を絞り込むターゲティング手法です。
デバイスの種類だけでなく、OSやOSのバージョン、ブラウザやアプリといったプラットフォームから絞り込みを行うこともできます。

ジオターゲティング

ジオターゲティングとは、ユーザーの位置情報をもとにして配信の絞り込みを行う手法です。
現在地以外にも、移動経路などをもとにユーザーの行動範囲に合わせた広告を配信することもできます。

以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひこちらも参考にしてください。

▼関連記事 ジオターゲティングについて

リマーケティング

リマーケティングは、一度自社サイトなどを訪れた人を追跡して配信するターゲティング手法。
必然的に興味関心が高いユーザーに配信できるため、費用対効果が高くなる傾向にあるのが特徴です。

以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひこちらも参考にしてください。

▼関連記事 リマーケティングについて

SNS広告特有のターゲティング

続いてSNS広告におけるターゲティングについて解説します。
SNSならではのターゲティングも存在しますのでぜひチェックしておきましょう。

SNS広告についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

Facebook・Instagram

FacebookやInstagramは、いいねやシェア、フォローといったユーザーの行動から興味関心を割り出しターゲティングを行えます。
特にFacebookには経歴や学校、勤務先といったユーザーが任意で登録する項目が多く、実名性の高いSNSであるため、他と比較しても精度の高いターゲティングが可能です。

Facebook・Instagramでは以下の3つのターゲティングが利用できます。

コアオーディエンス

年齢・興味関心・現在地に加え、プロフィール内容やいいねからターゲティングします。

カスタマーオーディエンス

既存顧客、もしくはサイトへの訪問履歴があるなど既に自社と接点があり、かつFacebook上の情報も指定条件に合うユーザーをターゲティングします。

類似オーディエンス

既存の顧客と興味関心が似ているユーザーをターゲティングします。

Facebookで利用可能なターゲティングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
詳しく知りたい方はぜひこちらも合わせてご覧ください。

Twitter

Twitterで特徴的なターゲティングは以下の3つです。

フォロワーターゲティング

指定したユーザーをフォローしているユーザー、もしくはそのユーザーに似ているユーザーをターゲティングします。
Twitterならではのターゲティングです。

テイラードオーディエンス

ユーザーのアプリ利用データや、自社が保有しているメールアドレスや電話番号のリストなどを利用して広告を配信できます。
リマーケティングに似たターゲティング手法で、自社に興味関心が高いユーザーにアプローチ可能です。

キーワードターゲティング

ツイート内に含まれるキーワードや、Twitter内検索の際に使われたキーワードをもとにターゲティングが行えます。

Twitter広告のターゲティングについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

TikTok

TikTokは比較的若年層にアプローチしやすいことと、ユーザーの動画視聴の傾向をもとに高精度なターゲティングができるのが強みです。
どの動画にいいねしたか、何秒視聴したかなどの情報を集め、それをもとにユーザーの趣向に合わせた動画をレコメンドするという機能がTikTokにはありますが、それが広告配信にも生かされているのです。

ターゲティング手法的には、スタマーオーディエンス、類似オーディエンスが利用できます。

SNS広告については以下の記事でも詳しく解説しています。こちらもぜひ合わせて参考にしてください。

▼関連記事 TikTok広告について

ターゲティング広告配信のポイント

最後に、実際にターゲティング広告を配信する際のポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

ターゲット像を細かく設定する

ターゲティング広告で効果をあげられるかどうかは絞り込みの精度に大きく左右されます。狙いたい層に注力し、それ以外の層への配信を極力少なくするためには、できるだけ詳細なターゲット像を設定しておくことが必要です。

世代や趣味趣向だけではなく、具体的にどんな悩みを持っているのか、何を解決したくて商品を探しているのか、といった部分まで想像できると良いでしょう。

運用が難しい場合はプロに依頼する

Web広告を自社で運用することが難しければ、代理店に依頼するのも一つの手です。

手数料はかかってしまいますが、プロに依頼することで自社の人的コスト削減、費用対効果の向上などが見込めます。
また、定期的に運用レポートを出してもらうことによって、のちのち自社で運用する際の参考にすることも可能です。

まとめ

今回はターゲティング広告について解説しました。

ターゲティング手法は多種多様です。
自社のターゲットはどんな層かを詳細に検討し、それに合わせたターゲティング手法・媒体を選びましょう。

媒体選びの際は「初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」も参考にしてみてくださいね。

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