リスティング広告の配信費用!課金形態や予算設定のポイントを解説
更新日:2025年01月08日
GoogleやYahoo!、Bingの検索結果画面に配信できる「リスティング広告」。
配信してみたいけど費用がどれだけかかるか分からず不安がある方もおられるのではないでしょうか。そこで本記事ではリスティング広告をはじめてみたい方向けに課金形態や予算設定のポイントについて解説します。
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リスティング広告の費用は固定ではない
まず前提として、リスティング広告の配信費は予め〇〇プランはいくら、△△プランならいくらというように固定の金額が定められているわけではありません。
予算は自由に設定できます。
リスティング広告の費用は固定料金ではなく完全に自由に設定できる仕組みのため、小規模なスタートアップから大規模企業まで、あらゆるビジネスで予算に合わせて広告運用を始めやすい仕組みですね。
後述するオークション形式による費用決定とクリック時に費用が発生する仕組みに加え、予算設定も柔軟で、1日単位や月単位での費用上限を決めることができます。
このように、リスティング広告は広告費用を調整しやすい設計になっているため、初めて広告運用を試す際もリスクを抑えながら効果を検証できるのです。
リスティング広告の費用が決定する仕組み
リスティング広告の費用は「オークション」と「クリック課金」、これら2つの仕組みによって決定されます。
オークション形式
リスティング広告の配信はオークション形式で決まります。
広告枠(ユーザーが検索をおこなった際に検索結果の上部や下部に表示されるリスティング広告枠)に対して複数の広告主が入稿をおこない、オークションに勝ったらユーザーの画面に表示されます。
厳密には入札単価のみではなく広告とランディングページの品質や広告アセットの効果などほかの要素も加味されますが、設定した入札額が高ければ高いほど上位に表示されやすくなるというのがおおまかな仕組み。
例えば、Google広告では広告ランクによって掲載される広告枠が決まります。
広告オークションによって、まず掲載可能な広告を判定し、次に掲載可能な広告の中での順位を判定します。
適格性とランキングの両方で、広告ランクのスコアを算出します。通常は広告ランクが高い順に上位の広告枠が割り当てられます(該当枠の下限値に達している場合)。
広告ランクのスコアは、大まかに次の 6 つの要素に基づいて決定されます。
・入札単価
・広告とランディング ページの品質
・広告ランクの下限値
・オークションにおける競争力
・ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト)
・広告アセットやその他の広告フォーマットの効果
(※詳細説明文省略)
(出典:広告ランクについて - Google 広告 ヘルプ)
クリック課金(CPC)
リスティング広告はクリック課金という課金形態を採用しています。
これはユーザーが広告をクリックするごとに課金が発生するという方式。
単価は業種や商材、キーワードの競争率によって大きく異なり、1クリック数十円で済む場合もあれば、数千円にまで高騰する場合もありますが、広告をクリックされる(=ユーザーを集客する)まで費用が発生しないという大きなメリットがあります。
Google・Yahoo!・Bingの違い
GoogleとYahoo!とBingでリスティング広告の費用が決まる仕組みに大差はありません。
ただし、ユーザー層、ターゲティング手法、入稿規定などに多少の差異がありますので、目的に応じて各リスティング広告を上手く使い分けることが大切です。
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リスティング広告の費用相場
リスティング広告の配信費用は一般的に月間で10~30万円ほどが相場といった話がありますが、業界やキーワードによってクリック単価が大きく変動しますので、月間の費用相場はあまり自社の広告プランに役立たないのが実際のところ。
一方で、内製でリスティング広告の配信をおこなう社内工数や外注する際の代理店手数料を踏まえると、少額な費用でリスティング広告を配信しても得られる効果以上にコストがかかってしまうため、少なくとも月間で10~30万円ほどを目安とするのはあながち間違いではありません。
リスティング広告の予算は上記を目安に開始し、費用対効果が合うことが分かれば段階的に予算を増やしていくのが王道の進め方です。
リスティング広告予算の決め方
ここではリスティング広告を配信する際の予算を決めるためのポイントを紹介します。
- 獲得したいコンバージョン数から決める
- シミュレーションを参考にする
獲得したいコンバージョン数から決める
まずは、広告によってどれくらいのコンバージョンを獲得したいかを明確にしましょう。コンバージョンとは広告によって得られる成果、つまり商品の購入やサービスの申込み、お問い合わせなどのことです。
予算の目安は以下の2つの式から算出できます。
予算 = 目標コンバージョン数 × 目標コンバージョン単価
目標コンバージョン単価 = クリック単価 / コンバージョン率
広告がクリックされた回数に対し、コンバージョン率は1~2%前後が目安。
また、クリック単価は上でも紹介した通り金額に幅があります。Googleキーワードプランナーを用いてキーワードごとのクリック単価の予測値を確認し、式に当てはめてみましょう。キーワードプランナーはGoogle広告に登録すれば無料で利用可能です。
シミュレーションを参考にする
予算、媒体、ターゲティングなどを指定して配信結果のシミュレーションを作成し、予算設定の参考にするのも良いでしょう。先程ご紹介したキーワードプランナーなどのツールを用いて作成することができます。
実際の配信事例に基づいたシミュレーションはリスティング広告代理店に相談すると無料または有償で依頼が可能。代理店の知見で過去実績を根拠に作成されているため配信計画を立てる上で役立ちます。
弊社では無料でシミュレーションの作成をおこなっていますので、自社で作成するのが難しい場合は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
費用対効果を高める方法
ここからはリスティング広告の費用対効果を高める方法を紹介します。
なかでも特に重要なのがキーワード設定。以下の項目をひとつずつポイントを見ていきましょう。
- 適切なマッチタイプを設定する
- 除外キーワードを設定する
- ロングテールキーワードを狙う
- 広告ランクを上げる
適切なマッチタイプを設定する
キーワードを設定する際は適切なマッチタイプを使用しましょう。
マッチタイプとは、「検索されたキーワード」と「広告に設定したキーワード」がどの程度一致している場合に広告を表示するかを指定できる機能。
完全一致、フレーズ一致、部分一致の3種類が存在し、同じキーワードでもマッチタイプによって広告の配信対象か否かが異なります。
キーワードの選び方・マッチタイプの詳細はこちらの記事をご覧ください。
除外キーワードを設定する
リスティング広告の費用を抑えるためには除外キーワードを設定するのも効果的です。
除外キーワードとは、指定した特定のキーワードに対して広告が配信されないようにする機能のこと。
条件の緩い部分一致のキーワードなどで広告を配信した場合、検索意図と広告の内容がマッチしない、成果につながりにくいユーザーにも広告が表示されてしまうことがあります。
こうした、部分一致の条件には当てはまるものの関連性の低いキーワードを除外することで無駄な費用を抑え、費用対効果を向上させることが可能です。
ロングテールキーワードを狙う
ロングテールキーワードとは、複数の単語を組み合わせた検索キーワードのこと。
例えば「Web広告 運用代行 福岡」や「リスティング広告 福岡 おすすめ」などがこれにあたります。
ロングテールキーワードは検索ボリュームこそ小さいものの、競合が少なく広告配信の費用を抑えられるのがメリット。ユーザーの検索意図もわかりやすいため、適切な広告を配信できるのも強みです。
ロングテールキーワードの選び方についてはこちらで詳しく解説しています。
広告ランクを上げる
広告ランクとは、Googleにおけるリスティング広告の掲載順位を決定づける指標のこと。ランクが高いほど上位に表示されやすくなるという仕組みです。
広告ランクの算出には、キーワードや広告文といった広告の質(品質スコア)が加味されます。自社と競合のリスティング広告が広告ランク以外全く同じ条件であれば、広告ランクが高い広告の方が優先的に掲載されるということです。
Google広告の品質スコアの概要や改善方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
運用代行を依頼する場合の手数料
自社でリスティング広告を運用するのが難しい場合は、Web広告の運用代行をおこなっている会社に依頼するのもひとつの手。
リスティング広告の運用代行を依頼する場合は広告配信の費用に加えて、運用手数料が発生します。
また、代理店によってはアカウント設定やキーワード選定などの初期設定費、レポート費用なども必要になる場合がありますのでその点には注意が必要ですね。
それでも、プロが運用することでリスティング広告のクリック単価を抑えられたり、より多くのコンバージョンを獲得できるなら、運用手数料を支払う価値があるもの。
自社で運用する際の社内工数を削減できる点も加味した上で、代理店へ依頼するかどうかを検討してみてください。
リスティング広告の費用まとめ
本記事ではリスティング広告の費用について解説しました。ぜひこの記事を参考にリスティング広告の活用を計画してみてくださいね。
リスティング広告をご検討される場合はぜひ一度こちらのお問い合わせフォームからお気軽にご相談下さい。GoogleやLINEヤフー認定代理店である弊社が状況をお伺いし、ご提案や配信シミュレーション、過去の配信事例などの情報提供もさせていただきます。
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