2019年ターゲットに届くオススメのweb広告

更新日:2022年02月28日

2019年ターゲットに届くオススメのweb広告

コンテンツ一覧

リアル行動に基づく人間性をターゲティング

2018年のweb広告は表示される形に大きな変化はないものの、その裏側でのターゲティングに大きな変化があった年となりました。個々のリアル行動に基づく人間性のターゲティングが可能となる媒体が増加しました。

また、ネット行動でも自社以外の特定サイトでの行動履歴データからターゲティング可能となる媒体が増えています。

例えば、以下のようなターゲティングが可能となりました。

  • 週に三回以上、コンビニでビールを購入している人
  • 過去一ヵ月以内にゼクシィなどのブライダル関連の本を購入している人
  • 楽天やamazonで子供や赤ちゃん向けの商品を購入した人
  • 役職が部長以上でホワイトカラーの人
  • アンケートでNISAに興味があると回答した人
  • レシピアプリで毎月特定の消耗品(使い捨てコンタクトや紙おむつなど)を購入している人
  • ガソリンスタンドに一ヵ月の間、二回以上いた人
  • スポーツジムに一ヵ月で四回以上いた人

このように、自社広告を具体的なセグメントで配信が可能となり、web広告の精度や費用対効果は上昇してきています。2018年下半期に流行した、PayPayやLINEPayの購入データがBIGデータとして利用される日も近いでしょう。

今回は、その中でもオススメの広告と相性がよい業種を紹介します。前提として検索連動型広告やyahoo/googleでのディスプレイ広告は出稿済みの広告主も多いと考え、候補から外しています。

行動・購入履歴ターゲ(amazon/楽天)

行動・購入履歴ターゲ(amazon/楽天)

広告例

Amazonで液晶テレビを購入したユーザーに対して、ブルーレイレコーダーの広告を配信したり、「液晶テレビ」と検索すると検索結果ページに自社の液晶テレビの広告を配信。

オススメ業種:家庭用品、レジャー、教育

Amazon広告はAmazonの閲覧・購買データを基にしたターゲティング配信が可能です。

ターゲティングの種類

  • ライフスタイル:閲覧・購買履歴をもとに想定されるライフスタイルを持つカスタマーに配信
  • ホットカスタマー:商品に対する直近の興味関心に基づき配信
  • 商品カテゴリ:検索結果ページもしくは商品詳細ページの指定カテゴリに配信(配信先は検索結果ページ・商品詳細ページのみ)
  • エリア:47都道府県
  • デモグラフィック:年齢・性別・世帯年収・職業・未既婚など特定の属性のカスタマーに配信
  • ニューカスタマー:90日以内に Amazon で初めて購入したカスタマーに配信
  • アドバタイザー・オーディエンス:広告主所有のメールアドレスなどのリストを匿名化しAmazon カスタマーと照合して作成したセグメントに配信

現在、Amazon広告の成長は凄まじく、2018年のネット広告におけるシェアは4.1%、46億1000万ドルとなっており、Google・Facebookに続き、世界第3位のシェアを確立しています。

2019年には前年比の57%増の72億3000万ドル、2020年には51%増の109億2000万ドルになると予想され、今後ますますAmazon広告の市場は大きくなる、注目の広告媒体となっています。

リアル行動ターゲ(ポイントカード・クレジットカード)

広告例

Tポイントカードが使えるコンビニでよくビールを買うとします。その際、ポイントを付けるためにカードを提示しますよね。

カードにポイントを付けることで持ち主がビールをよく買っているという情報がカードにデータとして残ります。このデータをもとにビールの広告を配信することができるのです。

  • リピート性があるもの
  • 特定のイベント(結婚、受験、就職)
  • チャレンジ(新商品に飛びつきやすい)
  • 低価格(価格訴求可能な商品に向く)

オススメ業種:化粧品/コスメ、飲料・嗜好品、家庭用品、ECサイト、投資

多くの方がお持ちのポイントカード。実はこれには持ち主のリアルな行動がデータとして残っているのです。そのデータをもとに適切な広告を配信することができるとしたら、広告を配信する価値は非常に大きいですよね?

それがリアル行動ターゲティングによる広告配信となります。

リアル行動ターゲ(ポイントカード)で配信できるカテゴリー

  • 特定のものを購入している(飲料や食品、ベビー用品、消耗品、結婚雑誌 など)ターゲットへの配信
  • 志向性(高級志向、エコ志向、新商品をよく購入する、朝型、夜型 など))ターゲットへの配信
  • 趣味嗜好(映画好きなのか、海外旅行好きなのか、アニメ好きなのか、ゴルフをしている可能性があるのか など))ターゲットへの配信
  • ライフスタイル(高所得者、未婚者、既婚者、未就学児の育児中、大学受験の子どもがいる)ターゲットへの配信

名刺データ連携ターゲ

名刺データ連携ターゲ

広告例

医療系器具を売りたいと考えている際、「医療機関」×「総務部」×「課長クラス以上」にセグメントを絞ることができ、効果的に配信。

オススメ業種:BtoB、不動産

BtoBへの広告を配信したいと考えているクライアント様からよくお聞きするのが、「リスティング広告やディスプレイ広告を配信するけど、なかなか成果につながらない…。役職の高い方に上手に訴求できるものはないかな…」というお言葉です。

そのお悩みを解消できるのが、「名刺アプリ連携ターゲ」となっています。

このターゲティング方法では、名刺管理サービス運営会社である「SanSan株式会社」の取得可能なビジネスパーソンデータや企業情報をもとに、業種・職種さらには企業の売上や従業員規模を指定して効果的に広告を配信することができます。

名刺アプリ連携ターゲで配信できるカテゴリー

  • 従業員の規模(1~30人、31~50人、101~500人、1001人~ など)
  • 売上規模(~20億円以下、20億~100億円、1000億円~ など)
  • 部署(人事、総務、システムエンジニア、企画、営業、法務、会計、医療従事者 など)
  • 職位(代表クラス、役員クラス、部長クラス、課長クラス など)
  • 業種(農業、林業、漁業、保険業、郵便業、公務員、娯楽業… など 80以上の業種)

wifiスポットターゲ

広告例

コンビニでWiFiに接続されたターゲットに対して、店内で販売している商品のPOP広告を配信したり、バスや電車のホームなど通勤などで暇な時間があるだろうというターゲットに対してマンガや音楽のアプリのPOP広告を配信。

オススメ業種:飲食店、地域密着型小売店、マンガ・音楽・ゲーム等アプリ

コンビニや飲食店、ドラッグストアなど特定のWiFiスポットでWiFi接続を検知した際に広告を配信することができるターゲティングです。

この広告のメリットはリアルタイムでPOP広告を配信することができるため、ユーザーの購買意欲を非常に掻き立てやすくなっています。

wifiスポットターゲで配信できるカテゴリー

  • 特定のお店を訪れたタイミングでPOP広告を配信
  • 特定の場所を訪れたタイミングでPOP広告を配信
  • 特定の場所から半径◯km内のWiFiスポットにいるユーザーへPOP広告を配信

GPSターゲ

GPSターゲ

広告例

大学近くの居酒屋なら、ターゲットとなる大学に現在いるユーザーにクーポン付き広告を配信。競合の住宅展示場やモデルルームを見学しているユーザーに向けて、広告を配信。家電量販店に来店していたユーザーに対して広告を配信。

オススメ業種:地域に密接している業種(病院・塾・学校、不動産、ニッチな趣味)

GPSターゲティングは、スマートフォンの位置情報データを活用した広告配信が可能となっています。位置情報データをもとに、「現在特定の地域にいるユーザー」や「過去に特定の地域にいたユーザー」にターゲットを絞り、広告を配信することができます。

媒体社にもよりますが、ターゲットデータ取得のための半径は50mから測定可能です。この辺りはwifi接続データとGPSデータを連携したりして年々精度が上がってきてます。

企業IP+お天気ターゲ

広告例

上場区分で地場の富裕層を狙った広告を配信(不動産や投資など)。

特定業種の社員が必要とする商材の広告を配信(農業、林業向けにワーク系ブランドなど)。気温が5度を下回った地域に対してダウンジャケットの広告を配信したり、紫外線が非常に強いと予報がある地域に対してUVカットクリームの広告を配信。

オススメ業種:BtoB全般、地域に密接している業種(飲食店・アパレル・量販店・病院など)

企業IPターゲティングとはその名の通り、企業のIPアドレスデータをもとに「企業名」「企業規模」「業種」をいわば狙い撃ちして広告を配信することが可能です。

自社の得意分野に合わせてBtoBへの配信が可能なターゲティング広告になります。

企業IPターゲで配信できるカテゴリー

  • 上場区分(東証一部上場、東証二部上場、JASDAQ、マザーズ、非上場 など)
  • 資本金区分(1千万円未満、1千万~2千万円、2千万~5千万円、1億~2億円、2億~ など)
  • 従業員数区分(1~5人、5~10人、10~30人、50人~100人、500人~ など)
  • 売上区分(1億円未満、1億~5億円、10億~50億円、100億~500億円、1000億~5000億円、5000億円~ など)
  • 業種別(農業、林業、漁業、保険業、郵便業、公務員、娯楽業… など 90以上の業種)

お天気ターゲティングもその名の通り、天気情報に合わせて広告を配信することが可能です。

現在の天気情報、気温、紫外線、湿度と細かい設定が可能のため、「晴れ」かつ「30℃以上」かつ「紫外線数が非常に強い」地域といったセグメントで配信する事が可能です。

お天気ターゲで配信できるカテゴリー

  • 現況または予報天気(晴れ、雨、曇り、雪)
  • 予報紫外線強度(弱い~極端に強い)
  • 予報または現況の気温(1℃刻みで分岐点を設定が可能)
  • 現況の湿度(1%刻みで分岐点を設定が可能)

女性の「ときめき」を指数化しターゲティング

リリース直後のためまだ実績はありませんが、非常に興味あふれるターゲティングでの広告が誕生しました。

興味関心の先にある購買意欲を見極め、より確度が高いターゲティングでの広告配信が可能となりましたので、引用ですが紹介しておきます。

女性の美に対する関心が高まる状態と考えられる「ときめき」を指数化し、リアルタイムでターゲティングに活用することで、購買意欲が高まる瞬間を逃さずに訴求する事が可能となります。 「ときめき」は、恋愛やデート、シーズンイベント等、該当ジャンルに関するコンテンツの閲覧頻度をユーザー毎に分析し、平常時よりも閲覧頻度が増加している状態を「ときめいている」状態とし、指数化します。 この「ときめき」指数が高いユーザーほど、コスメや美容に関する広告のクリック率やサイトへの来訪率が高くなることがわかっており、従来のデモグラ等のセグメントと掛け合わせることで、より効果的な訴求が期待できます。 引用:https://www.microad.co.jp/news/detail/1089/

まとめ

2019年のweb広告はより確度が高い人への配信が増えていきそうです。

今回紹介されていない、paypay、LINEpay、メルペイといった決済システムも行動・購入データが広告にも反映されていくと予想されます。インハウス完結の米国と異なり、日本では広告代理店が出稿主に代わって広告出稿を行う傾向にあります。

広告代理店の役目として、それぞれの業種、商材、サービス、ターゲットにマッチする広告をこれからも紹介・提案を継続していければと考えてます。 ※広告に関する情報は2019/1のものです。