Google広告の品質スコアとは?指標ごとの改善方法を紹介

更新日:2022年11月02日

広告の品質を複数の要素から評価する「品質スコア」。
配信のパフォーマンスを改善するための足がかりにもなる指標です。

今回はGoogle広告における品質スコアについて詳しく解説します。

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Google広告の品質スコアとは?

品質スコアとは、Googleリスティング広告の品質を評価するための指標のこと。
1~10の数値で示されます。

品質とは、厳密には「広告やキーワード、ランディングページの品質」という意味で、広告単体での評価という意味ではありません。
詳しくは後述しますが、評価には検索意図と広告内容の関連性などが重視されます。

ここで注意してほしいのが、品質スコアは掲載順位の決定に直接用いられる指標ではないということ。
掲載順位の決定に使用されるのは「広告ランク」という値です。
しかし、この広告ランクの算出に品質スコア(の評価軸)が関わってくるため、品質スコアを上げることは間接的に掲載順位の向上につながります。

ちなみに、Yahoo!広告にも品質スコアと同様の概念が存在し、こちらは「品質インデックス」という呼称です。

品質スコア算出の3要素

Google広告の品質スコアは3つの要素を総合して評価されます。

  • 推定クリック率
  • 広告の関連性
  • ランディングページの利便性

推定クリック率

推定クリック率とは、広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さを表す数値です。
実際のクリック率とは異なり、過去のインプレッション・クリック率のデータをもとに評価されます。

広告の関連性

広告の関連性では、広告の内容がユーザーの検索意図と一致しているかどうかを評価します。
ユーザーの検索意図(キーワード)と、広告に記載されている内容が合致しているほど評価は高くなります。

ランディングページの利便性

品質スコアの算出には、広告そのものだけではなく、ランディングページ(広告を経由して最初に辿り着くページ)も加味されます。

利便性は、読み込み速度、モバイル端末での操作性、広告との関連性によって評価されます。
この項目における関連性とは、「広告とランディングページの内容に一貫性があるかどうか」です。
例えば広告とランディングページで商品内容に齟齬があれば、当然関連性は低いと見なされるでしょう。

ランディングページの利便性はコンバージョン率の良し悪しを基準に図ることができます。

品質スコアが低い場合

もし品質スコアが低い場合はどのような悪影響があるのでしょうか。

  • 広告の掲載順位が下がる
  • 費用対効果が悪くなる

広告の掲載順位が下がる

品質スコアが低い場合、広告の掲載順位が下がってしまうことがあります。
前述の通り、品質スコアが直接的にオークションでの順位決定に用いられることはありませんが、品質スコアが低いことは広告ランクに悪影響を及ぼし、掲載順位が低くなるということです。

 

費用対効果が悪くなる

広告の品質スコアが悪いと、費用対効果が悪くなる可能性があります。
というのも、品質ランクが低評価であることは広告ランクの低下にもつながるためです。
それによって、同じ入札額であっても広告ランクが低い方が掲載順位も低くなってしまいます

現在の品質スコアを確認する方法

現在Googleでリスティング広告を配信中の方は、一度品質スコアを確認してみましょう。
品質スコアは広告アカウントの管理画面、「キャンペーン」→「キーワード」からキーワードごとに確認することができます。

品質スコアは1〜10の10段階。目安としては5以下なら改善が必要、といった具合です。

品質スコアが表示されない場合

品質スコアが表示されない場合は、表示項目を追加する必要があります。
管理画面の右上、「表示項目」→「キーワードの表示項目を変更」から品質スコアを追加してください。

品質スコアの改善方法

品質スコアが低かった場合は改善することをおすすめします。
要素別に改善方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「推定クリック率」の改善

まずは推定クリック率の改善から。推定クリック率を上げるには以下の2点が有効です。

  • 広告の訴求力を上げる
  • ターゲティングの精度を上げる

広告文の訴求力を上げる

広告文の訴求力をアップするには、広告文やクリエイティブの改善を図る必要があります。

訴求効果を高めるポイントとしてよく挙げられるのがこの7つ。
改善の際の参考にしてみてください。

  1. 限定…………期間限定、個数限定、早い者勝ち など
  2. 価格…………他社と比較して安いことをアピール/セール、クーポン など
  3. トレンド……商材の評判や流行を交えた訴求/満足度◯%、話題の など
  4. 逃避…………ユーザーの問題解決を提案/〇〇でお悩みの方に など
  5. ネガティブ…買わなければ損をするという旨の訴求、使いすぎると不快感を与える
  6. 品質…………商材の実用性、性能をアピール/安全性能、アフターサービス など
  7. 贅沢…………高級志向のユーザー向け訴求/こだわりの、プレミアム など
  8. 威光…………企業のブランドをアピール/【公式】、〇〇のプロ など

ターゲティングの精度を上げる

もう一つの方法は、ターゲティングの精度を高めること。
適切に配信対象を絞り込めていない場合、ニーズのないユーザーにも広告を出してしまっている可能性があります。

そうなると必然的にクリック率も下がってしまうため、配信結果を見ながら反応の悪い層は配信対象から除外するようにしましょう。

「広告の関連性」の改善

続いて広告の関連性の改善です。
もしかしたら、適切なユーザーに広告を配信できていないのかもしれません。
そんな場合は以下の2点を中心に見直しを図ってみましょう。

  • キーワードに合わせて広告文を調整する
  • 広告グループの構成を見直す

キーワードに合わせて広告文を調整する

検索キーワードに合わせた広告文を作成しましょう。
文中にキーワードを含めるのはもちろん、意味的にも一致した内容にすることが重要です。
また、広告と関連の薄いキーワードは削除することをおすすめします。

広告グループの構成を見直す

広告グループはキーワードごとに作成しましょう。
大きなカテゴリにまとめるのではなく、ユーザーの検索意図によってグループを作成して広告文を用意することで、キーワードと広告内容の関連性が高まります。

「ランディングページの利便性」の改善

最後にランディングページの利便性を改善する方法を紹介します。

  • 内容を広告と一致させる
  • LPOによる最適化をおこなう

内容を広告と一致させる

この評価軸の中には「広告とランディングページの内容に一貫性があるか」という点も含まれます。
広告とランディングページに記載されている商品の説明、金額などに違いがあるとユーザーからの不信感にもつながります。

できるだけ細かい部分も一致させるようにしましょう。

LPOによる最適化をおこなう

LPOとは「ランディングページ最適化」のこと。
導線、コンテンツの見直し、読み込み速度の改善などをおこなってランディングページの利便性を改善する施策です。

LPOに関する擬態的な施策やそのメリットはこちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ合わせて参考にしてみてください。

改善が難しい場合は代理店に依頼

ここまで品質スコアについて解説してきましたが、改善施策に関してはなかなか専門性が高い内容になりがち。
社内での対応が難しい場合は、広告運用の知識・経験が豊富な代理店に依頼することがおすすめです。
弊社でもWeb広告の運用代行をおこなっていますので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

今回はGoogle広告における品質スコアについて解説しました。

広告掲載順位へ間接的に影響を与える品質スコア。
Googleリスティング広告を配信中の方は、ぜひ一度管理画面から確認してみてください。

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