GA4(Google Analytics 4)とは?UAとの違いや導入方法をわかりやすく解説
更新日:2026年08月14日
GA4とは、Webとアプリをイベント単位で計測し、ユーザー行動を把握できるGoogleのアクセス解析ツールです。
従来のUAは2023年7月1日に計測を終了しており、最新のGoogleアナリティクスがGA4。Webとアプリを横断した計測により、ユーザーの行動をより深く可視化できるのが大きな特徴です。
本記事ではGA4とUAの違いから、企業のWeb担当者が必ず押さえておくべき導入手順まで、アクセス解析のプロがわかりやすく解説します。
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GA4(Google Analytics 4)とは
GA4(Googleアナリティクス4プロパティ)とは、Googleが提供する基本無料のアクセス解析ツールであり、従来のユニバーサルアナリティクス(UA)の後継版で、Webサイトとアプリの行動をイベント単位で計測し、ユーザー軸で把握できるのが特徴です。
GA4はWebサイト管理者が長く親しんできたユニバーサルアナリティクス(UA)の次世代バージョンにあたるツールです。
しかし、部分的な機能追加の範疇ではなく、UAとはプロダクトの考え方が根本的に異なる点に注意が必要。GA4は、従来のUAとは別物のアクセス解析ツールとして考えるべきなのです。
GA4でできること
GA4では、次のような計測・分析ができます。
- Webサイトとアプリ間のユーザーの動きを一元的に把握できます。
- データストリームの拡張計測を有効にすると、スクロール、外部リンクのクリック、ファイルダウンロードなどをコード改修なしで計測できます。
- コードを編集せず、管理画面上で新たなイベント条件を設定できます。
- 自由な形式でデータを掛け合わせ、柔軟で深い分析が可能です。
- 購入や離脱の可能性など、AIを活用した予測指標を利用できます。
- 無料版でもBigQueryと連携し、生データを活用できます。
GA4で最初に覚えたい5つの用語
GA4を活用するにあたり、まずはデータ計測の基本となる重要な用語を理解しておきましょう。
| 用語 |
意味 |
| イベント |
ユーザーの行動1つ1つを表す計測単位 |
| パラメータ |
イベントに付随する補足情報 |
| ディメンション |
データを分類する切り口のこと |
| 指標 |
数値として集計される値 |
| エンゲージメント率 |
一定の有効な操作があったセッションの割合 |
GA4とUAとは何が違うのか?両者の違いを比較
GA4とUAの最大の違いは、計測の単位がセッション中心からイベント中心に変わったこと。これにより、Webとアプリを横断して同一ユーザーを見る設計になりました。
主な違いは以下の通りです。
| 項目 |
次世代のGA4 |
従来のUA |
| 計測対象 |
Webサイト+アプリ |
Webサイトのみ |
| デバイス |
マルチデバイス対応 |
Webサイト中心(スマホ計測は可能) |
| 計測方法 |
イベントベース |
セッション(ヒット)ベース |
| 分析の中心 |
ユーザー |
セッション |
| 主な指標 |
エンゲージメント率やエンゲージのあったセッション数など |
直帰率・離脱率など |
| レポート |
標準レポート+探索 |
定型レポート中心 |
| 予測・高度分析 |
利用条件を満たす場合に予測指標が利用可能、BigQuery連携は無料版でも可 |
限定的、BigQueryは有料版 |
| 数値の見え方 |
原則として30分の無操作でセッションが区切られる |
日付の変更や参照元の変化でもセッションが区切られる |
両者には計測の仕組みや指標の定義など多岐にわたる違いが存在しますが、ここではGoogle公式ドキュメントを引用しながら根本的な違い、GA4とはどういうものか、UAからGA4へ移行した背景を見ていきましょう。
ユーザー中心の測定へ
デバイスの違いを超えて、一人のユーザーとしての行動を高い精度で追跡できるようになったのが大きな進化です。
UAではパソコンやスマホのブラウザ単位でデータ計測をおこなってきました。
しかし、現代ではパソコン、スマホ、タブレットなど、一人のユーザーが複数のデバイスでWebサイト閲覧をおこなうライフスタイルが定着したことで、ブラウザ単位の計測は時代に合わない状況になりました。
そこでGA4では異なるデバイスからのアクセスでも同一ユーザーとして計測できる設計に見直され、アクセス解析データの中心にユーザーが存在するようになりました。
サイトとアプリを行き来するユーザー ジャーニーを包括的に把握できるほか、Google の機械学習テクノロジーを使って新たなインサイトを浮き彫りにしたり、予測したりすることができます。そして何より、Google アナリティクス 4 は変わり続けるエコシステムに後れを取らずについていけるように構築されています。
(出典:Google マーケティング プラットフォーム 日本版 公式ブログ: Google アナリティクス 4 でこれからに備えましょう)
GA4とは、ユーザー中心のデータ測定に対応したアナリティクスなのです。
ユーザーのプライバシーへ配慮した設計へ
IPアドレスを保存しないなど、世界的なプライバシー保護の潮流に合わせた安全なデータ収集が可能です。
Googleアナリティクス4は”プライバシーを中核に設計している”と明言されています。
特に重要な点として、Google アナリティクス 4 は IP アドレスを保存しません。データのプライバシーを取り巻く今日の世界的な状況では、プライバシー保護とユーザーデータ管理に対してユーザーの期待する水準が上がっているため、特にこうしたソリューションとコントロールが必要になります。
(出典:Google マーケティング プラットフォーム 日本版 公式ブログ: Google アナリティクス 4 でこれからに備えましょう)
日本国内よりもプライバシー保護が厳しい英語圏の動向を考慮すると必然ともいえる設計でしょう。GA4を利用するWeb担当者とユーザー双方が期待するプライバシー保護の取り組みに対応した変更です。
GA4では、個人情報保護の必要性に対応しながら安全にデータ計測をおこなうことができます。
イベント計測が管理画面から設定可能に
GA4では、拡張計測で取れるイベントに加え、自分で設定するイベントも管理画面から作成できます。成果地点は、以前のコンバージョンに相当する『キーイベント』として設定します。
従来のUAではイベント計測を追加する際にGTMを利用したり、計測用コードを直接ページへ記述する必要がありました。しかし、GA4では多くのイベントを管理画面内から計測設定できるようになりました。
イベントベースでの計測になったGA4。計測するべきイベントの精査や計測データの可視化に手がかかるGA4ですが、一方で計測したいイベントの設定はむしろ手軽にできるようになっています。
なお、GA4の成果地点は従来「コンバージョン」と呼ばれていましたが、現在は「キーイベント」へと名称が変更されています。Google広告側で入札最適化に使う「コンバージョン」とは役割が異なるため、運用時には注意が必要です。
GA4は使い慣れると簡単にイベント計測ができて便利なアナリティクス。GA4のイベント計測の仕組みはこちらの記事で詳しく解説しています。
GA4とUAで数値が違って見える主な理由
注意点として、UAとGA4は指標の定義が異なるため、数値を横並びで比較しないようにしてください。セッションの開始条件の違い(UAは日付変更や流入元の変化でもセッションが切れ得た一方、GA4は主に30分の無操作で区切られます)などがあるためです。
このように、両者は根本的な計測ルールが異なるため、数値に差異が生じるのは自然なことです。
- 計測単位がセッション(ヒット)からイベントへ変わった
- セッションの開始・区切り条件が異なる
- ユーザーの判定方法が異なる
- 直帰率など同名でも定義が異なる指標がある
- データのしきい値が適用される
GA4とUAの数値の突合は不可能であるという前提を理解し、無理に一致させようとしないことが重要です。
GA4に追加された最新機能とAI活用の動き
GA4は日々アップデートされており、特にAIを活用した機能や外部連携が強化されています。担当者のデータ分析や設定の手間を大幅に削減できる点が大きな魅力でしょう。
- デフォルトチャネルグループに「AIアシスタント」が追加され、生成AI経由の流入を他のチャネルと分けて確認できるようになった
- ホーム画面にAIが生成するインサイトが表示され、前回確認以降の大きな変化を要約で把握できるようになった
- GA4内でデータについて質問できるAI分析アシスタントが提供され始めた
- 推奨設定の抜け漏れをToDo形式で確認できるアシスタント機能が追加された
AIが示す要約や回答はあくまで確認の入口であり、重要な数値は標準レポートや探索レポートで確認する運用が必要です。
なお、本記事執筆時点では、上記の各機能はベータ版での順次提供や対象プロパティ限定のため、自社のプロパティでは表示されない場合があります。
GA4(Googleアナリティクス4)の導入方法
GA4の導入は、まずアカウントとプロパティを作り、データストリームの測定IDをサイトへ設置する流れで進めます。タグの管理や設置はGoogle Tag Manager(GTM)を利用すると扱いやすく便利ですね。
ここからはGA4の導入方法を見てみましょう。このパートではGoogleアナリティクスのアカウント開設からGA4の計測タグ設置までの手順に特化して解説していきます。
GA4導入までのアウトラインは下記の通りです。
- GA4のアカウント作成・プロパティ作成
- Google Tag Manager(GTM)のアカウント作成
- Google Tag Manager(GTM)でGA4の計測タグを設置
- GA4の初期設定
図解で詳しく手順を掲載しているGA4初期設定マニュアルもぜひご活用くださいね。
GA4のアカウントとプロパティを作成する
下記URLからGoogleアナリティクスのアカウントを開設し、左サイドメニュー下部「管理」をクリック、プロパティ列にある「+プロパティを作成」をクリックします。
Webサイト名やURLなど、画面に従って入力していきましょう。
プロパティの作成時には、データストリーム(Webまたはアプリ)を選択します。設定が完了すると、「G-」から始まる専用の測定IDが発行されます。
Googleアナリティクス4の新規アカウント開設はこちら
GA4のトラッキングコードはどこにある?
「タグマネージャーでGA4とイベントの計測を設定する全手順」を参考にGoogleタグマネージャーで計測設定することをおすすめしていますが、Googleアナリティクス4のトラッキングコードを直接Webサイトへ設置して計測する方法もあります。
Googleアナリティクス4のトラッキングコードを取得する場合は、「管理」→「データ ストリーム」→対象データストリームをクリックします。
次に「タグの実装手順を表示する」からトラッキングコードを取得し、計測対象となる全てのページの<head>内へ設置しましょう。
Google Tag Manager(GTM)の設定
Google Tag Manager(GTM)はGoogleが提供している無料のタグ管理ツールです。
UAと同様にGA4もアナリティクス管理画面内から計測タグを取得し、直接Webサイトへ設置することは可能です。しかし、GA4では計測したいデータに応じてタグの設定が必要になる場面が多いため、GTMを利用して計測タグを設置することをおすすめします。
Google Tag Managerのアカウント(開設またはログイン)はこちら
測定IDとトラッキングIDの違い、確認方法
Google Tag Managerを使ってGoogleアナリティクス4の計測をおこなうには、Googleアナリティクス4が発行するIDをGoogle Tag Managerへ設定して紐付けする必要があります。
その際に使用する測定IDとトラッキングIDの違いは以下の通りです。
測定ID・・・GA4で計測する際に使用するID
トラッキングID・・・UAで計測する際に使用するID
GA4の測定IDは、管理画面のプロパティ欄「データストリーム」の画面から取得ができます。
GA4の初期設定でまず確認する項目
計測タグの設置が完了したら、次に以下の4点を確認しましょう。
- データ保持期間の変更:探索レポートのデータ保持期間を最長14ヶ月へ延長する
- 関係者IPの除外:正確な計測のため、社内や関係者のアクセスを除外設定する
- クロスドメイン計測:複数ドメインをまたぐ場合は、同一ユーザーとして計測する設定をおこう
- キーイベントの設定:サイトの成果地点をキーイベントとして登録する
詳細な手順については、以下のマニュアルをご活用ください。
>>これだけはやっておきたい!GA4初期設定マニュアルをダウンロードする
GA4初期設定後にやるべきたった1つのこととは?
GA4は計測タグを入れただけでは不十分であり、先に見たい成果と必要なイベントを決め、不要な計測は増やさないことが重要です。
計測タグを設置すると汎用的な各種データの計測が開始されたUAとは異なり、GA4では計測したいデータに応じた設定が必要です。
そこで重要になるのが、自社で計測が必要なデータは何かを整理する工程です。
GA4は出来ることが増えたと同時に、”必要な設定作業”も増えました。だからこそ検討したいのが「自社に必要なデータは何で、不要なデータは何か?」ということ。
不要なデータの計測に工数を割くのは本末転倒のため、GA4で計測を開始するタイミングで不要なデータ計測の除外検討を推奨します。
GA4でむやみにあれこれ設定作業をおこなっていては非効率で、キリがありません。GA4の計測データはイベント単位、「点」を収集するようなものです。その後「点」と「点」をつないでどのような「線」や「面」や「立体」を見たいのかを事前に整理し、計測に必要なデータを明確にしましょう。
GA4に関するよくある質問
最後にGA4に関するよくある質問にお答えしていきます。今後もGA4に関する最新情報やご質問内容に応じて随時更新していきます。
Q.Googleサーチコンソールと連携できますか?
A.はい、連携機能があります。連携手順はGA4初期設定マニュアルをごらんください。
Q.社内アクセスを計測したくないのですが、IP除外設定はできますか?
A.はい、内部トラフィックルールの作成からIP除外を設定できます。設定手順はGA4初期設定マニュアルをごらんください。
Q.Googleアナリティクス(UA)はいつまで使えますか?
A.2023年7月1日にデータ計測が終了し、現在はUAのプロパティへアクセスできなくなりました。
Q.UAのデータをGA4へ移管できますか?
A.いいえ、できない仕様です。UAのデータは必要に応じてエクスポートされることをおすすめします。
Q.GA4のプロパティ作成後にどのような初期設定が必要ですか?
A.詳しい設定手順はGA4初期設定マニュアルをごらんください。
Q.GA4は無料で使えますか?
A.はい、基本的な機能はすべて無料で利用できます。
Q.GA4のコンバージョンとキーイベントは何が違いますか?
A.GA4における従来の「コンバージョン」は、名称が「キーイベント」へと変更されました。
(参考)UAからGA4への移行スケジュールとやるべきこと
このパートはUAからGA4への移行期間に参考となるスケジュールやデータ計測についての紹介コンテンツです。UAの利用経験がある方向けの参考情報として掲載は残していますが、UAの提供が既に終了している点をお含みおきください。
Googleアナリティクスで今後もアクセス解析をおこなう場合、GA4以外に現行の後継はありません。
ユニバーサルアナリティクスの終了スケジュール
- 無料版UAの計測は2023年7月1日終了
- データ閲覧・削除は2024年7月1日週以降
2024 年 7 月 1 日の週以降: すべてのユニバーサル アナリティクス プロパティおよび API(読み取り専用権限の場合も含む)にアクセスできなくなり、すべてのデータが削除されます。
(出典:アナリティクス ヘルプ)
GA4のまとめ
GA4はユーザー軸・イベント計測を中心とした、現行のGoogleアナリティクスです。UAとの違いを理解したら、まずは測定IDの設置と必要なイベント設計から始めましょう。
初期設定の工程が終わりましたら、GA4の使い方も学び、使いながら少しずつ慣れていきましょう。
また、設定方法や使い方からレポート分析までまとめて解説したGA4のまとめ記事もぜひご覧くださいね。
Web担当者のための
GA4初期設定マニュアル

Googleのアクセス解析ツールとして15年振りに登場した次世代バージョンのGA4。
Webサイトのアクセス解析にGA4を活用する企業様が増える一方で、新しいツールのため設定方法がわからないというお声をいただく機会が増えています。そこで初めてGA4を利用する際のアカウント開設から導入時の初期設定までの手順を解説した資料をご用意しました。
▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・GA4は何が変わったのか?
・アカウント開設の手順開設
・GA4と併せて活用したいGTMの使い方
・これだけはやっておきたい!初期設定の内容と手順とは?
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これからGA4の利用を始められる際にぜひご活用ください。