GA4のリピーターはどこで見る?使い方や定義を解説
公開日:2026年05月22日
GA4でリピーター数を確認するには標準レポートの「維持率」や探索レポートを使用します。
旧バージョンであるUAとはリピーターの定義や画面構成が大きく異なる点には注意が必要。
本記事ではGA4でのリピーター計測の基本手順から、探索ツールを用いた詳細な分析手法までをわかりやすく解説します。
>>GA4レポート活用の基本マニュアルをダウンロードする
GA4でリピーター数を正しく計測する基本手順
GA4でリピーター数を集計するには、まずリピーターの定義を理解し、データを確認する手順を覚えるところから始めましょう。
Googleアナリティクス4におけるリピーターの定義とUAからの変更点
GA4におけるリピーターの定義は、指定した期間に、過去のセッションを1回以上開始したユニークユーザーの数を指します。
過去のセッションがエンゲージメントセッションだったかどうかは関係ありません。
新規ユーザーの判定には「first_visit」イベント(Webサイト)および「first_open」イベント(アプリ)が使われ、GA4ではこのイベントの記録有無で新規かリピーターかを識別しています。
指定した期間に、過去のセッションを 1 回以上開始したユニーク ユーザーの数。過去のセッションがエンゲージメント セッションだったかどうかは関係ありません。
(出典:[GA4] ユーザーに関する指標を理解する - アナリティクス ヘルプ)
以前のユニバーサルアナリティクス(UA)では、ブラウザ単位のクッキーで「セッション」ベースの新規とリピーターを分類していました。一方GA4は「ユーザー」ベースの計測に変わっています。
また、Googleシグナルを有効化している場合は、GoogleアカウントのシグナルやユーザーIDなどを組み合わせ、異なるデバイスからの訪問でも同一人物として識別する精度が向上します。
標準レポートのユーザー維持画面でリピーター指標を確認する方法
最も手軽にリピーターの推移を確認するには、GA4の左メニューにあるレポート画面を活用します。具体的な手順は以下の通りです。

- GA4の管理画面左メニュー「レポート」をクリック
- 「ライフサイクル」の「維持率」をクリック
- 「新規ユーザー数とリピーター数」、それぞれの推移グラフを確認
この画面では、特定の期間内にどれだけの割合でリピート訪問が発生しているかを把握できます。
尚、維持率の定義はアナリティクスヘルプにて詳しく記載されています。
[ユーザー維持率] には、初めてアクセスしてからの 42 日間にサイトまたはアプリに再度アクセスしたユーザーの割合が日別に表示されます。ユーザーが初めてアクセスした日のユーザー維持率を 100% としています。
(出典:[GA4] 維持率の概要レポート - アナリティクス ヘルプ)
また、もう1つの確認方法として「ライフサイクル」の「集客」にある「ユーザー獲得」からリピーター数を確認できます。
このレポートでは、ユーザーの最初の流入元(チャネル)別などで新規ユーザー数とリピーター数を比較できるため、どの集客チャネルからのリピーターが多いかを把握するのに有用です。
| 指標名 |
意味と活用方法 |
| 新規ユーザー |
計測期間内に初めてサイトを訪れたユーザー数。認知拡大施策の成果を測る。 |
| リピーター |
過去にセッションを1回以上開始し、期間内に再訪したユーザー数。 |
リピーター分析に役立つ探索レポートの活用法
先ほどの標準レポートでは手軽に概要を把握できますが、リピーターがサイト内で具体的にどのような行動をとっているかまでは見えてきません。
より詳しく分析したい場合は探索レポートを活用しましょう。(参考:GA4レポート活用の基本マニュアル)
再訪ユーザーの定着率を可視化するコホートデータ探索
コホートデータ探索とは、共通の特徴を持つグループが、時間の経過とともにどのように行動を変化させるかを追跡する分析手法です。
GA4の探索で「コホートデータ探索」を選択することで、日単位や週単位、月単位でのリピーターの定着率をビジュアル化できます。
![[GA4] コホートデータ探索の画像](https://www.creal.co.jp/wp/wp-content/uploads/2026/05/ga4-Cohort-exploration-605x277.png)
(出典:[GA4] コホートデータ探索 - アナリティクス ヘルプ)
GA4でコホート探索を利用するには、左メニュー「探索」からテンプレート一覧を開き「コホートデータ探索」を選択します。
「コホートへの登録条件」で初回接触などを設定し、コホートの粒度から毎日・毎週・毎月から粒度を設定することで数値を表示できます。
また、「指標のタイプ」を「コホートユーザーあたり」へ設定すると、定着率をパーセンテージで表示できます。
探索レポートで新規ユーザーとリピーターのセグメントを作成する手順
探索ツールを活用して、リピーターと新規ユーザーの行動の違いをより詳しく比較するには、ユーザーセグメントの作成が非常に便利です。
まず、探索メニューから「空白」を選択し、新しいデータ探索を開始します。変数パネルのセグメントの横にある「+」をクリックし、カスタムセグメントから「ユーザーセグメント」を選択してください。
変数パネルのセグメントの横にある「+」をクリックし、カスタムセグメントから「ユーザーセグメント」(またはセッションセグメント)を選択します。「新しい条件を追加」の検索ボックスに「セッション番号」と入力するか、または「セッション」カテゴリから「セッション番号」を選択します。
- 新規ユーザーのセグメント: 条件を「=(完全一致)」にし、値を「1」に設定
- リピーターのセグメント: 条件を「≧(次以上)」にし、値を「2」に設定
設定後、右上の「保存して適用」をクリックすればセグメントが完成します。
あとは、ディメンション(ランディングページやセッションのデフォルトチャネルグループなど)と指標(セッションやエンゲージメント率など)を追加すれば、セグメント間で比較ができます。
行動経路を分析できる経路データ探索
GA4には経路データ探索の機能があります。
この機能を利用すると、リピーターがサイトに再訪した直後、どのページを順番に閲覧しているのかをツリー形式の図で確認が可能。特定の重要ページやコンバージョンまでの行動を詳しく分析する際に有効な機能です。
リピーターは新規ユーザーに比べてサイトの構造に慣れているため、目的のコンテンツへ一直線に向かう傾向があります。もし経路探索において、リピーターが何度も同じページを行き来していたり、予想外の場所で離脱していたりする場合、ナビゲーションや情報設計に不備がある可能性も。
よく見られているランディングページから重要なページへの導線をスムーズに整えることで、売上や成果の向上に直接つなげることができます。
指標のリピーターとディメンション「新規/既存」の違いに注意
GA4でリピーター分析をおこなう際、指標としての「リピーター」と、ディメンションとしての「新規/既存」の混同に注意が必要です。両者は定義が全く異なるからです。
ディメンションの「新規/既存」は、初回訪問が過去7日以内かどうかで分類されるもの。
そのため「既存」は「2回以上訪問したユーザー」ではなく、「初回訪問が7日以上前のユーザー」を意味します。
>>GA4レポート活用の基本マニュアルをダウンロードする
リピーターを増やして定着化する施策
データを計測して分析し、実際にリピーターを増やすための施策へ落とし込みましょう。
再訪ユーザーの割合が低いWebサイトに共通する課題
リピーターが定着しないサイトを分析すると、いくつかの明確な共通点が見えてきます。
典型的な要因を以下にまとめました。
- トップページや主要コンテンツの内容が長期間まったく更新されていない
- サイト内のナビゲーションが複雑で、欲しい情報に辿り着けない
- 初回訪問時にすべての疑問が解決し、再訪問の動機がない
- スマートフォンの表示速度が遅く、ストレスが大きい
特に、情報の更新頻度が低いサイトは、一度訪れたユーザーから「もう新しい情報は得られない」と見限られがち。これでは、いくら新規ユーザーを集めてもリピータが増えません。
ファンの再訪を促すコンテンツ設計と巡回動線の整え方
リピーターを継続的に増やすためには、定期的なコンテンツの発信やお役立ち資料をサイト上で見やすくアピールし、何度も足を運びたくなる仕掛けを地道に作り込みましょう。
充実したコンテンツや更新性によって、また時間を置いて再訪する価値を感じてもらいます。
また、ユーザーがサイトを離れる際に、次の訪問の動機を与えるコンテンツ設計が必要です。記事の末尾や製品ページのトピックス部分に、関連する最新情報の予告や、次回役に立つコラムへのリンクを自然に配置します。
リピーター専用の入り口として、よく使われる機能や人気の記事をまとめたメニューを分かりやすい場所に設置する工夫も効果的。ファンがストレスなくサイト内を巡回できる環境を整えることで、自社に対する信頼や好意度が高まっていきます。
GA4のリピーターに関するよくある質問
ここからはGA4のリピーターに関するよくある質問と回答をご紹介します。
Q.探索ツールでリピーターごとの正確な閲覧ページ遷移を個別に追うことはできますか?
A.特定の個人を特定することはできませんが、リピーター全体の代表的な傾向は追跡可能です。経路データ探索機能を使用することで、リピーターセグメントに絞り込んだ上でのページ遷移を確認できます。
Q.「新規/既存」ディメンションとリピーター指標は同じものですか?
A.全くの別物です。「新規/既存」は初回訪問が過去7日以内かどうかで分類するディメンションで、「既存」は2回以上訪問したユーザーを意味しません。
Q.新規ユーザー数とリピーター数を足してもアクティブユーザー数と一致しないのはなぜですか?
A.GA4がHLL++アルゴリズムによる推定値で集計していることと、同一期間内に初回訪問と再訪問の両方をおこなったユーザーが新規・リピーター双方にカウントされるためです。
GA4リピーターの計測方法と分析・改善施策まとめ
本記事では、GA4におけるリピーターの正確な定義や、標準レポート・探索ツールを活用した計測手順について解説しました。
セグメント作成手順を活用すれば、新規ユーザーとリピーターの行動差が分かります。分析から得られた行動データを活用してWebサイトへ改善を反映させていきましょう。
本記事でご紹介した分析以外にも、GA4の基本的な各種レポート画面の使い方についてチェックしておきたい場合はこちらの「GA4レポート活用の基本マニュアル」も参考にしてみてくださいね。
アクセス解析に欠かせない
GA4レポート活用の基本

Googleのアクセス解析ツールとして15年振りに登場した次世代バージョンのGA4。
GA4を導入される企業様は増えていますが、導入したは良いももの使い方が分からずお困りのWeb担当者様も少なくありません。そこでGA4のアクセスデータを見るために必要な「レポート」と「探索」の機能に特化して使い方を解説した資料をご用意しました。
▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・レポートの主な画面
・カスタマイズしたレポート画面の設定方法
・探索の使い方
・ページ別の指標を確認する方法
・ランディングページ別の指標を確認する方法
・旧GAのユーザー概要を再現する方法
GA4を活用してアクセス解析をおこなう際にぜひご活用ください。