LINE広告にかかる費用は?料金形態から運用のポイントまで解説

更新日:2025年09月26日

老若男女、幅広い層にアプローチできる「LINE広告」。

企業での活用に興味があれば、LINE広告の費用や料金形態を理解し、他の広告媒体と比較検討しながら実施検討を進めることが多いでしょう。そこで今回はLINE広告の費用をはじめ、LINE広告を始める前に知っておきたい情報を網羅的にお伝えします。

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LINE広告の費用形態

LINE広告では目的に応じて3つの課金方式を選択できます。それぞれの特徴と費用相場について詳しく見ていきましょう。

  1. クリック課金(CPC課金)
  2. インプレッション課金(CPM課金)
  3. 友だち追加課金(CPF課金)

クリック課金(CPC課金)

クリック課金(CPC課金)とは、広告がクリックされた回数に応じて課金が発生する費用形態です。

広告をクリックするのは、基本的に内容に興味を持ってくれたユーザー。獲得見込みが高い顧客のアクションのみに費用がかかり、表示されるだけでは課金が発生しないため、費用対効果が高いのがメリットです。

手動入札では最低24円から、自動入札では36円から設定可能で、現実的な相場は1クリックあたりおよそ40~150円ほどを想定しておきましょう。

インプレッション課金(CPM課金)

インプレッション課金(CPM課金)は広告の表示回数に応じて費用が生じる課金形態。

CPM課金は広告が1,000回表示されるごとに課金される方式で、最低入札価格は400円からとなっています。ブランド認知度向上において圧倒的なコストパフォーマンスを発揮するのが特徴。

クリック課金と比べると成果につながる可能性は低くなりますが、費用を抑えて配信できるのが特徴。
認知拡大を目的とした配信に適した費用形態です。費用相場は1000回表示あたりおよそ400~1000円ほど。

友だち追加課金(CPF課金)

友だち追加課金(CPF課金)の場合は、ユーザーが広告経由で自社アカウントを友だち追加した際に課金が発生するLINE広告特有の課金形態です。

クリックよりもハードルの高い友だち追加というアクションに対する課金のため、獲得単価は高くなりがちですが、よりコンバージョンに近いユーザーを集めることができます。相場は友だち追加1件あたりおよそ100~400円ほど。

集めた友だちに対して公式LINEで継続的にアプローチできるのも大きなメリットですね。

LINE広告の入札方式

LINE広告では手動入札と自動入札の2つの方式を選択できます。それぞれの特徴と活用シーンを理解して最適な方式を選択しましょう。

手動入札

手動入札は運用担当者が入札単価を自分で調整する方法です。

配信状況を見ながら、その都度細かく入札単価を設定することができますが、適切に入札するには広告運用のスキルや知識が必要。また、調整には手間と時間がかかります。

自動入札

あらかじめ設定した予算と入札単価の範囲内で配信効果が最大化するよう、AIによって運用の最適化がおこなわれるのが自動入札です。LINE広告では全体の8割以上がこの自動入札によって運用されています。

精度が高く、工数の削減にも役立ちますが、機械学習を促進するには広告グループひとつにつき40件以上のCV(コンバージョン)獲得が必要。CVデータが40件貯まるまでは成果が出にくい状況が続く可能性もありますので注意しましょう。

LINE広告の費用目安

ここまでLINE広告の料金形態や入札の仕組みについて解説してきましたが、実際に配信する際は何を目安にすればよいのでしょうか。

LINE広告に最低出稿金額はありません。100円からでも配信することはできますが、それで効果が出るかどうかは別問題です。費用が低すぎると競合に勝てず、広告自体が表示されない可能性も。

業種や商材にもよりますが、LINE公式の記事には「月30万円での出稿を3カ月以上続けることで、配信効果が安定して得られるようになる」と明記されています。まずは30万円/月を予算の目安として、配信結果を見ながら都度調整していくのが望ましいでしょう。

費用対効果を高める運用のポイント

広告費を抑えつつ高い効果を出すためには以下のポイントを抑えることが重要です。
配信の際にはぜひ参考にしてみてください。

  • ターゲティングを最適化する
  • LINE広告ネットワークを活用する
  • 効果検証をもとにクリエイティブを改善する

ターゲティングを最適化する

ひとつめのポイントはターゲティングの最適化。

LINE広告では、地域、年齢、性別といったユーザー属性から、趣味・関心、行動、購買意向と言った詳細な情報を用いたターゲティングが可能です。配信結果を見ながら、どういった層の反応が良いのかを分析し、ターゲティングを調整していくと配信の精度が高まるでしょう。

また、LINE広告の種類は多数有り、配信面が用意されています。どの場所に出すのが効果的かを試してみるのも良いかもしれません。

LINE広告ネットワークを活用する

LINE広告ネットワークとは、LINE広告を掲載可能な媒体によって形成されたアドネットワークのこと。

ネットワークには「LINEマンガ」「LINE NEWS」といったファミリーアプリはもちろん、LINE以外のサードパーティーアプリも含まれます。

配信先が幅広いことに加え、過去にコンバージョンしたユーザーと類似している層に配信するなど、高度なターゲティングを用いることも可能なため、高い費用対効果が見込めるでしょう。

効果検証をもとにクリエイティブを改善する

LINE広告に限った話ではありませんが、運用と並行して効果検証をおこなうことは非常に大切です。

ターゲティングや入札戦略で細かな運用設定はできますが、それが本当に効果的かどうかは実際に広告を配信してみるまでわからないのが正直なところ。

特にクリエイティブは広告の視覚的訴求を司る重要な要素です。どのようなバナー・動画がターゲットに好まれやすいのか、広告バナーのデザインはテストを繰り返しながら調整していきましょう。

代理店への依頼がおすすめ

LINE広告を代理店に依頼する場合の費用と手数料相場

LINE広告の運用は自社でも可能ですが、「リソースが足りない」「ノウハウがなく成果を出せるか不安」といった場合には、運用代行を専門とする代理店に依頼するのも有効な選択肢です。

代理店に依頼する場合、実際にかかった広告費(媒体費用)とは別に、運用代行手数料が発生します。

手数料の料金体系

手数料の体系は主に2種類あります。

  1. 手数料率型:月々の広告費の◯%を手数料とする方式。相場は広告費の20%です。(例:広告費50万円の場合、手数料は10万円)
  2. 固定月額型:広告費の金額にかかわらず、月々固定の料金を支払う方式。広告費が少ない場合に採用されることが多く、相場は月額3万円~10万円程度です。

その他、初期費用として3万円~10万円程度が必要な場合や、広告クリエイティブ(バナーや動画)の制作に別途費用がかかるケースもあります。契約前に、料金体系とサービス内容をしっかりと確認しましょう。

代理店に依頼するメリット・デメリット

メリット デメリット
代理店 ・プロのノウハウで成果が出やすい
・運用にかかる工数を削減できる
・最新の媒体情報などを得られる
・運用手数料がかかる
・自社にノウハウが蓄積しにくい
自社運用 ・手数料がかからない
・運用ノウハウが社内に蓄積される
・スピーディーな意思決定が可能
・成果を出すには知識と経験が必要
・担当者の工数がかかる
・属人化しやすい

 

自社での広告運用が難しい場合は、代理店に依頼するのもひとつの手。広告費とは別に運用手数料必要になりますが、経験や知識豊富なプロに運用を任せることができます。

 

弊社でもLINE広告の運用代行をおこなっていますので、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

LINE広告の費用まとめ

今回はLINE広告の費用について解説しました。

老若男女幅広いユーザーを対象にアプローチできるLINE広告。この記事を参考に配信を検討してみてはいかがでしょうか?LINE広告の配信には、公式アカウントの開設が必要です。LINE公式アカウントに関してはこちらの記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。

LINE広告以外にも配信をご検討の場合は「初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」も参考にしてみてくださいね。

初めてでも間違えない!

Web広告媒体の選び方

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Web広告の活用法を間違えないように、媒体の選び方をチェックしてみてくださいね。