GA4のカスタムディメンションとは?使い方やレポート、GTM活用例まで解説

更新日:2026年08月14日

GA4のカスタムディメンションとは、標準機能にない分析軸を追加し、データをより詳細に深掘りする機能です。

記事カテゴリ別のアクセス状況や会員ランクごとの回遊など、標準の指標だけでは見えないユーザー行動を分析したい場面で有用。本記事ではカスタムディメンションの意味や4つのスコープをはじめ、GTMを用いた設定手順までを一挙に解説します。

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GA4のカスタムディメンションとは

カスタムディメンションは、イベントパラメータやユーザープロパティとして送った値を、GA4上の分析軸として登録する機能。標準の年齢・ページタイトル・日付などでは切れない軸が必要なときに使います。

GA4ではディメンション指標の組み合わせでデータを分析します。

「年齢」「性別」「ページタイトル」「日付」など様々なディメンションがあり、「(ディメンション=日付)×(指標=セッション数)」を組み合わせると日別のセッション数データが得られます。

 

標準ディメンションで見られる例 カスタムディメンションが必要な例
ページタイトル、日付、デバイスカテゴリ、地域、流入チャネル 会員/非会員、会員ランク、記事カテゴリ、ページ階層、商品の色・サイズ

ディメンションは分析の切り口(文字やカテゴリ)を表し、指標は数値を表します。数値を独自にレポートへ出したい場合はカスタム指標を使いますが、本記事ではカスタムディメンションを取り上げて解説していきます。

 

GA4に用意されているディメンション一覧はGoogle公式のアナリティクスヘルプ「[GA4] アナリティクスのディメンションと指標」から確認が可能。

全件を覚える必要はなく、先に公式の標準ディメンションで足りるか確認し、足りない軸だけをカスタムディメンションにしましょう。

設定画面の範囲は、イベント・ユーザー・アイテム(項目)から選びます。

イベントスコープのカスタムディメンション

イベントスコープは、特定のイベントに対して追加情報を紐づけたいときに使います。

特定のGA4計測イベントに、ボタン名やページ階層などの追加情報を載せて分析するときにカスタムディメンションが役立ちます。

 

例えば、GA4の標準ディメンションにはサイト内の第二階層や第三階層はありません。

当ブログでカテゴリ別のアクセス解析をおこなう場合、GA4をはじめとするアクセス解析カテゴリの記事を第三階層「/column/analytics/」の下層ページで制作しているため、第三階層毎のデータ分析をするケースがあります。

この解析をおこなうために、あらかじめどの階層で発生したイベントなのかをカスタムディメンションとしてデータ取得することで、カテゴリ別のアクセス解析ができるようになるのです。

ユーザースコープのカスタムディメンション

ユーザースコープは、ユーザーそのものの変わらない属性を紐づけたいときに使います。

ユーザー単位の属性も、カスタムディメンションとして登録できます。

ユーザー スコープ: ユーザー スコープのカスタム ディメンションを作成すると、「spender=true」、「profession=エンジニア」、「favorite_team=レアル マドリード」のように、ユーザーの静的な(すぐには変わらない)属性を指定できます。

(出典:[GA4] カスタム ディメンションとカスタム指標 - アナリティクス ヘルプ

GA4のヘルプページにこのような活用例が記載されています。他にも、会員サイトを運営している場合に、会員と非会員を分けて分析する際にもカスタムディメンションを活用できるでしょう。

アイテムスコープのカスタムディメンション

アイテムスコープのカスタムディメンションは、例えばECサイトで商品をカートに入れたり、購入された際に、商品のサイズやカラーといった追加情報をGA4で計測したい場合に活用できます。

ECサイトのpurchaseやadd_to_cartなど、items配列に載る商品情報を分析したいときにカスタムディメンションが役立ちます。

カスタムディメンションの使い方:スクロール率活用例

先に計測でパラメータを送り、GA4のカスタム定義に登録すると、探索の行・列として使えるようになります。以下はスクロール率の例ですが、他のイベントパラメータでも同じ流れです。

ここでご紹介する設定方法は、スクロール率以外のカスタムディメンションにも応用できるためぜひ確認してみてください。

GA4の設定方法

  1. GTMやgtagでイベントパラメータ(またはユーザープロパティ)を送る
  2. GA4にデータが届いていることを確認する。リアルタイムレポートで、対象イベントやユーザープロパティに値が付いているかを見ます。
  3. カスタム定義でディメンション名と範囲、パラメータ名を登録する
  4. 反映を待ち、探索またはレポートで使う

GA4の管理画面からカスタムディメンションの設定をおこなっていきましょう。

「管理」→「データの表示」→「カスタム定義」→「カスタムディメンションを作成」をクリックし、以下の通り設定します(ディメンション名やイベントパラメータは任意の名前に変更しても問題ありません)。

 

なお、登録には編集者または管理者権限が必要です。

また、カスタムディメンション登録より前の期間はレポート上で「(not set)」や「(未設定)」になり、過去に遡って適用されることはありません。範囲とイベントパラメータ(ユーザーの場合はユーザープロパティ)は、保存後に変更できない点に注意しましょう。

 

ディメンション名:スクロール率

範囲:イベント

イベントパラメータ:percent_scrolled

このカスタムディメンション設定により、「percent_scrolled」のイベントパラメータを持つデータをGA4の画面内でディメンション「スクロール率」として扱えるようになります

計測イベントのGTM設定例

次に、これらのデータをGA4で計測するために、GTMを設定してみましょう。

計測したいイベントが発生した際にGTMからGA4へイベントデータを送る設定をおこないます。

GTM(タグマネージャー)でGA4のスクロール率を計測する方法はこちらの記事に詳細手順を掲載しています(「タグマネージャーの使い方事例:スクロール率の計測」のパートをご参照ください)。

探索のディメンションで分析に活用

登録したカスタムディメンションは、探索では通常のディメンションと同じように行・列へセットできます。

GTMでのイベント計測設定をおこない、スクロール率を計測できたらGA4のデータ探索で分析してみましょう。先ほどの参考記事に合わせて、ここでは下記の通りイベント計測したと仮定します。

  • ディメンション名:スクロール率
  • イベント名:Scroll_Custom
  • イベントパラメータ:percent_scrolled
  • スクロール率を10%ごとに計測

自由形式レポートで、「ページの場所」×スクロール率の計測イベント数を表示してみます。

「ページの場所」別データを表示させるため、タブの設定列の「行」に「ページの場所」をセットします。「列」には「スクロール率」、「値」には「イベント数」をセットします

この時点ではスクロール率を含むすべてのイベント数が対象となるため、イベント数に含める対象をスクロール率のみに絞り込みましょう。

 

「変数」列の「セグメント」欄にある「+」をクリックし、「イベントセグメント」を選択。先ほど作成したカスタムディメンション設定時に使用したイベント名「Scroll_Custom」を選択して保存します。

セグメントからスクロール率を設定

 

保存したセグメントを「セグメントの比較」へセットすると、以下の図のように「ページの場所」ごとに各スクロール率イベントが発生した件数が表示できました。

探索でスクロール率軸の分析

GA4のカスタムディメンションに関するよくある質問

ここからはGA4のカスタムディメンションに関するよくある質問と回答をご紹介します。設定や運用でつまずきやすいポイントをまとめました。

Q.作成できる上限値はありますか?

A.あります。ユーザースコープのカスタムディメンションは25個(360プロパティは100個)、イベントスコープのカスタムディメンションは50個(360プロパティは125個)など、種類ごとに上限が決まっています。

Q.レポート分析に使用できますか?

A.使えます。探索の行・列・セグメントで利用可能です。標準レポートではセカンダリディメンションとしても選べます。

Q.設定しても反映されない原因は何ですか?

A.作成直後は反映待ちか、パラメータ不一致がよくある原因です。作成から24〜48時間はレポートに出ないことがある、カスタム定義のパラメータ名と実際に送っているパラメータ名が一致していない、カスタムディメンション登録より前の日付を見ている(遡及しない)といったケースに該当していないかご確認ください。

カスタムディメンション設定とおすすめの活用方法まとめ

独自の分析軸が必要なときは、標準ディメンションで足りるか確認してから、パラメータ送信とカスタム定義への登録をセットで行います。

UAでも分析時に役立っていたカスタムディメンションは、GA4でも引き続き活用可能です。使い方を覚えて分析の幅を広げていきましょう。

GA4の使い方についてはぜひこちらのGA4初期設定マニュアルや、「GA4レポート活用の基本マニュアル」も参考にしてアクセス解析に取り組んでみてください。

また、設定方法や使い方からレポート分析までまとめて解説したGA4のまとめ記事もぜひご覧ください。

アクセス解析に欠かせない

GA4レポート活用の基本

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GA4を活用してアクセス解析をおこなう際にぜひご活用ください。