レスポンシブ広告とは?メリットやデメリット、運用のポイントを解説

更新日:2022年07月25日

ユーザーはスマホ、PC、タブレットなど様々な端末からインターネットを閲覧しています。
それに合わせ、広告の掲載枠も形を変えて表示されることをご存知でしょうか。

今回は、そんな多様な広告枠に一括で対応できる「レスポンシブ広告」について詳しく解説します。

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レスポンシブ広告とは

レスポンシブ広告とは、掲載枠に合わせてサイズやレイアウト、広告文の内容などを自動で調節してくれる広告のこと。
アセットと呼ばれるバナーやテキストなどの素材を複数登録しておけば、それらを最適な形で組み合わせて配信してくれます。

レスポンシブ広告の種類

レスポンシブ広告には「レスポンシブディスプレイ広告(RDA)」と「レスポンシブ検索広告(RSA)」の2種類があります。

それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。

レスポンシブディスプレイ広告

レスポンシブディスプレイはバナー画像や動画を用いたレスポンシブ広告のことです。
一般的にレスポンシブ広告といえばこちらを想起する人が多いのではないでしょうか。

利用の際は以下のアセットを設定します。

  • 画像(動画)
  • ロゴ
  • 広告見出し
  • 長い広告見出し
  • 説明文

画像(動画)は最大15点まで設定可能。
訴求軸、テイストを変えて複数種類を登録しておくのがおすすめです。

また、「広告見出し」「長い広告見出し」と見出しが2種類設定できますが、掲載場所によっては後者のみが表示される場合もあります。
長い見出しだけでも商品・サービスの内容がわかるようにしておきましょう。

ディスプレイ広告の概要については以下の記事で詳しく解説しています。

▼関連記事 ディスプレイ広告について

レスポンシブ検索広告

レスポンシブ検索広告はテキストとURLのみで構成されたレスポンシブ広告です。

リスティング広告(検索結果の上部・下部に表示される広告)の一種で、サイズなどは変化しませんが、あらかじめ設定された広告文や見出しの中から最も成果が出ると判断された組み合わせで配信されます。

設定するのは以下の3つ。

  • 広告見出し
  • 説明文
  • 表示URL

リスティング広告そのものについては以下の記事で詳しく解説しています。

▼関連記事 リスティング広告について

レスポンシブ広告のメリット・デメリット

ここからはレスポンシブ広告がもつメリットとデメリットについて解説します。
良い面、悪い面の両方を知っておくことが効果の高い広告運用に繋がります。

メリット

  • 広告を自動で最適化してくれる
  • クリエイティブ作成の手間を削減できる
  • 表示回数・クリック率が高い傾向にある

広告を自動で最適化してくれる

レスポンシブ広告は機械学習によって表示形式や内容を自動で最適化してくれます。
アセットの登録以外に細かい手間はかかりません。

クリエイティブ作成の手間を削減できる

レスポンシブディスプレイ広告の場合は、複数のアセットを設定しておけば自動で枠に合わせた配信をしてくれるため、通常の広告のように異なる掲載枠のサイズに合わせて別々のバナーを用意する必要がありません
これによりクリエイティブ作成の工数を大幅に削減することができます。

表示回数・クリック率が高い傾向にある

レスポンシブ広告は表示回数やクリック率が通常の広告と比較して高くなりやすい傾向にあります。

様々なサイズでの配信が可能であることと、前述の通り機械学習による最適化が図られることでユーザーのニーズに沿った配信が可能であることが大きな理由です。

デメリット

  • 意図しない形で表示されるおそれがある
  • 広告審査に落ちやすい
  • 広告効果の分析が難しい

意図しない形で表示されるおそれがある

自動で内容を調整してくれるのは便利ですが、その反面、組み合わせによっては図しない形でユーザーの目に触れてしまう可能性もあります。

必ずバナー単体、テキスト単体でも意図が伝わるようにし、アセット同士で矛盾が生じないように注意しましょう。

広告審査に落ちやすい

レスポンシブ検索広告を配信する際は、見出しや広告文等複数のテキストを登録します。
その際に、酷似している見出しがあったり、同じキーワードを何度も使っていたりすると、審査不承認の対象になってしまうこともあります。

広告効果の分析が難しい

最適な組み合わせで広告を配信できるのがレスポンシブ広告の魅力ですが、組み合わせごとの詳細なデータは確認することができません
なぜその組み合わせで効果が出ているのか、など最適な広告にたどり着くまでの過程が見えないため、次の配信に活かしづらいのは難点です。

レスポンシブ広告を出せる主な媒体

レスポンシブ広告を出せる主な媒体はGoogleとYahoo!の2つ。

レスポンシブ検索広告は各検索エンジンの検索結果に、レスポンシブディスプレイ広告はそれぞれが保有するアドネットワークを介して配信されます。

▼関連記事 アドネットワーク(GDN・YDN)について

レスポンシブ広告の費用

気になるレスポンシブ広告の費用ですが、決まった金額はありません。
自分で予算を設定し、それに応じた規模の配信を行うという仕組みです。

費用形態はそれぞれの媒体のディスプレイ広告・リスティング広告と同じになっています。

こちらの記事ではWeb広告全般の費用形態・相場について紹介していますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

レスポンシブ広告運用のポイント

最後にレスポンシブ広告をうまく運用するポイントを紹介します。
実際に配信する際はぜひ参考にしてみてください。

  • 独自性のある見出しをできるだけ多く設定する
  • クリエイティブや広告文の内容は統一する
  • 他の広告と組み合わせて配信する

独自性のある見出しをできるだけ多く設定する

見出しはできるだけ多く設定しておきましょう。
見出しは多いほど選択肢が増え、最適な組み合わせが見つかりやすくなります。

ただしデメリットの項目でもお伝えしたように、内容が似すぎないようにすることが大切です。

クリエイティブや広告文の内容は統一する

クリエイティブや広告文は内容・テイストが統一されていることが大切。

設定したアセットは自動で組み合わせて配信されます。
そのため、どんな組み合わせになっても違和感のないようにしておかなくてはなりません。

他の広告と組み合わせて配信する

レスポンシブ広告は機械学習に頼る配信方法のため、これ単独ではリスクが高い場合もあります。
予算に余裕があれば、レスポンシブ広告単体で配信するのではなく、他のフォーマット・媒体の広告も並行して運用するのがおすすめです。

まとめ

今回はレスポンシブ広告について解説しました。

レスポンシブ広告は多様な広告枠に合わせて自動で内容を調節してくれる便利なフォーマットです。
この記事を参考に、ぜひ活用してみてください。

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レスポンシブ以外にもいろんな広告がありますので、気になる方は是非見てみてください。

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