コピーライトとは?意味と適切な書き方をご紹介

更新日:2024年01月23日

多くのWebサイトに掲載されているコピーライト(Copyright)。

コピーライトの存在は知られていても、正確な意味や書き方は意外と知る機会が少ないですよね。本記事ではコピーライトとは何か、書き方や必要性、著作権について解説します。

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コピーライト(Copyright)とは

コピーライト(Copyright)とは、創作物に対して著作権を有することを表す表記。

Webサイトにコピーライトを記載することで、著作権が誰にあるのか、いつからあるのかといった権利を示すことができます。そのため、多くのWebサイトではコピーライトの記載が一般的になっています。

コピーライトの書き方

コピーライトには正しい書き方があります。

ここではコピーライトの書き方をご紹介します(しかし、実際には後述しますが書き方も含め、コピーライト自体を必ずしも掲載する必要はありません)。

ベルヌ条約とブエノスアイレス条約

コピーライトと著作権について理解する上で必要になるのが、著作権に関する国際条約のベルヌ条約ブエノスアイレス条約です。

スイスのベルヌで締結されたベルヌ条約は著作権の無方式主義を採り、特段何かをおこなわなくても著作権が自然と保護されます。日本はこのベルヌ条約に加盟中。

一方、アルゼンチンのブエノスアイレスで締結されたブエノスアイレス条約は方式主義を採り、コピーライトの表示や著作物の登録がおこなわれて初めて著作権が保護されます。

コピーライトの表記例

コピーライトの表記は例えば以下のような書き方が一般的。著作権を誰がいつから所有しているかを表しています。

© 2008 Creal Co.,Ltd. All Rights Reserved.

コピーライトの記号は「©」で表記する

コピーライトの記号はCopyrightの頭文字を取ったマルシーと呼ばれる「©」を使用します。

©の記号はCopyrightと同義のため、「Copyright ©」と併記する必要はありません。Copyrightか©のどちらか一方だけ表記があれば大丈夫です。

© と(C)の違い

© と(C)はどちらも同じCopyrightを表す表記であり、両者に違いはありません。

著作物の発行年を記載する

弊社のコーポレートサイトであれば、創業した2008年が著作物の発行年となるため、表記例のように2008と表記します。

Webサイトによっては「2008-2023」のように更新年まで表記するケースもありますが、重要なのは最初の発行年。更新年は表記がなくても問題ありません。

著作権者の英語表記を正しく使う

日本のWebサイトでコピーライトを表記する主な目的は、ブエノスアイレス条約が採用している方式主義の国に対する創作物の保護です。そのため、日本語表記ではなく英語表記を正しく使いましょう。

日本国内ではベルヌ条約に基づき、表記が無くても保護対象のため日本語での表記は不要ということです。

✕:株式会社クリエル

○:Creal Co.,Ltd.

実は表記不要のAll Rights Reserved.

コピーライトの表記で定番の「All Rights Reserved.」。

この表記はブエノスアイレス条約に由来する表記で、全ての権利を留保していることを示す表記です。日本が加盟するベルヌ条約では表記が無くても問題ありません。

それでも警告する意味で「All Rights Reserved.」を表記する方が現時点では一般的です。

コピーライトの意味と必要性

ベルヌ条約で定められているように、著作権の保護を受けるにあたって特段手続きは必要ありません。そのためコピーライトの表記は必要ないとも考えられます。

では、コピーライトとはもはや不要なものなのでしょうか?

 

コピーライトを表記することで、日本の法律で何か保護される著作権が変わることはなく、もはや不要な表記と思われる一方で、著作権侵害に対する注意喚起の意味で表記しておく意味はあるとも言えます。

Webサイトにコピーライトを表記することで「当サイトの著作権は私達に帰属します。著作権は放棄していません。」というメッセージになるのです。

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コピーライトに関するよくある質問と回答

ここからはコピーライトに関するよくある質問と回答をご紹介します。

Q.Webサイトのコンテンツを第三者に盗用された場合はどうすれば良いですか?

A.Googleの検索結果に盗用されたページが表示されないように、削除リクエストを提出する方法があります。

また、盗用した第三者が利用するサーバー会社へ連絡し、所定の手続きをおこなうことでサーバー会社に対応してもらえることもあります。弊社サイトのコンテンツを無断で盗用された際にもサーバー会社経由で削除に至っています。

Q.コピーライトはWebサイトのどこに表記すれば良いですか?

A.表記する箇所の規定はありませんので、フッターやサイドエリアなどユーザーが閲覧可能な任意の箇所へ掲載しましょう。

コピーライトまとめ

本記事ではコピーライトとは何か、正しい書き方や表記の必要性についてご紹介しました。

コピーライトの存在は知っていても書き方のルールや国際条約は知らなかったという方もいらっしゃるかもしれませんね。この辺りは業界関係者でもなければあまり馴染みがないものです。

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