サテライトサイトはGoogleペナルティの対象?SEO効果とそのリスク

更新日:2023年01月11日

かつて効果的なSEO施策として、サテライトサイトはよく使われていました。
しかし、このサテライトサイトには大きなリスクがあります

この記事では、サテライトサイトのSEO効果と、それに伴うリスクについて詳しく解説していきます。

>>解説付き!基礎SEO対策チェックリストをダウンロードする

コンテンツ一覧

サテライトサイトとは

サテライトサイトとは、メインサイトとは別に作成されたサブサイトのことを指します。その名の通り、メインサイトの周りにある衛星のようなイメージです。

メインサイトへの流入増加、検索順位を向上させるという目的で作成されることが多いです。サテライトサイトがもたらすSEO効果については次の項目で詳しく解説します。

サテライトサイトにSEO効果はある?

まず、前提の話をしましょう。

SEOにおいて、被リンク(他のサイトからリンクを張られること)はとても重要です。被リンクが多いサイトは、Googleの基準的に信頼できる良質なサイトとされ、検索順位が上がりやすくなると言われています。

しかし、多くの被リンクを集めるのはそう簡単なことではありません。

そこで使われるのが、サテライトサイト。自分で別ドメインのサイトを複数作成してメインのサイトへリンクを張ることで、見かけ上の被リンク数を増加させ、Googleからの評価アップを狙うのです。

実際に被リンクによるSEO効果はありますが、それが安全に効果を発揮するのはナチュラルリンク(外部のサイトから自然に張られたリンク)である場合の話。サテライトサイトによるリンクには、実は大きなリスクがあります。

サテライトサイトのペナルティリスク

サテライトサイトを複数作り、メインサイトの被リンク数を増やす。この自作自演はブラックハットSEOと呼ばれ、Googleの公式ガイドラインでも明確に違反行為とされています。

ガイドラインに違反しているサイトは、Googleによってペナルティを科されることがあり、重い場合は検索結果に一切表示されなくなります。

そのため、弊社ではサテライトサイトによるSEO対策はおすすめしていません。被リンクによるSEO効果で順位が上がっているうちは良いかもしれませんが、Googleに見つかったが最後、すべての努力が無に帰してしまいます。リスクとリターンが見合っているとはとても言えないのではないでしょうか。

Googleペナルティとは

ここでGoogleペナルティについて軽く説明しておきましょう。

先ほども言った通り、Googleのガイドラインに違反したサイトに科されるペナルティのことです。これを受けてしまうと、検索順位が大幅に下落したり、ひどいときはインデックスの削除(検索画面に表示されなくなる)をされたりと、サイトにとって深刻なダメージを受けてしまいます。

Googleのアルゴリズムによって自動的に対応される場合と、人の目で違反を確認されたときに受ける場合があり、後者のほうがダメージが重いとされています。

サテライトサイトはペナルティ対象になりうる

では、どういった基準でサテライトサイトがペナルティ対象となるのでしょうか。サテライトサイトに関して、ガイドライン違反と判断されうるのは以下の2点です。

質の低いコンテンツ

リンク元が質の低いサイトだった場合もペナルティを受ける可能性があります。質の低いサイトとは、閲覧者にとって価値のないサイトのことです。

基準としては、内容が他のサイトと重複していたり、情報量が明らかに乏しかったりするものが挙げられます。サテライトサイトは同時に複数制作されることが多いため、このように質の低いサイトになりがちです。

不自然なリンクや自演リンク

上でも説明したとおり、自作自演で自分のサイトにリンクを張る行為はGoogleガイドライン違反です。

また、不自然なリンクとは以下のようなものを指します。共通しているのはSEO対策のためだけに張られているということです。

  • 大量に張り合っている相互リンク
  • ユーザーからは見えない隠しリンク
  • 関連性のないリンク集からのリンク
  • アンカーテキストにキーワードが不自然に盛り込まれたリンク

 

>>解説付き!基礎SEO対策チェックリストをダウンロードする

Googleに評価されるサテライトサイトを制作するなら

繰り返しになりますが、SEO対策のためにサテライトサイトを制作することはおすすめしていません。しかし、どうしてもサテライトサイト使ってSEO対策を行いたいという場合は、以下の点に気をつけてみてください。

これらがGoogleから評価されるサテライトサイトを作る秘訣です。

  • ユーザーにとって価値のあるコンテンツを掲載する
  • 定期的に更新を行う
  • IPアドレスを分散させる

ユーザーにとって価値のあるコンテンツを掲載する

サテライトサイトが単体でも有益なサイトになるよう、コンテンツを充実させましょう。Googleは基本的に、ユーザーにとって価値のあるサイトを評価し、そうでないサイトは低く評す、もしくはペナルティを与えます。

また、メインサイトにリンクを張ることを考えると、メインのテーマに関連、もしくは補足できるような内容にすると良いでしょう。関連性が高いリンクはGoogleに評価されやすい傾向にあります。

定期的に更新を行う

更新が止まり放置されたサイトは、次第に価値が下がっていきます。Googleはサイトの更新頻度も見ていますので、質の低いサイトであるとみなされないように、定期的に更新することを心がけましょう。

IPアドレスを分散させる

サテライトサイトはメインサイトと別ドメインで作成するのが前提です。というのも、同じドメイン内で不自然にリンクを張っていると、SEO狙いの自演であることがバレバレになってしまうためです。

また、IPアドレスを分散させる必要があります。IPアドレスは「aaa.bbb.ccc.ddd」のように数字の羅列で表されますが、このcccの部分、「クラスC」まで共通であった場合、同じサーバーからのアクセスであることを意味します。

そのため、サテライトサイトのIPアドレスは、クラスC以上で分散させるようにしましょう。

まとめ 効果はあるがリスクが大きい

今回は、サテライトサイトについて解説しました。

サテライトサイトによる被リンク稼ぎは、あまりおすすめできません。確かにSEO効果があることは否めませんが、Googleペナルティという大きなリスクがあります。SEO対策は、Googleガイドラインに抵触しない方法で行うのが望ましいでしょう。

安全に内部SEO対策をおこなう上で基本となる「基礎SEO対策チェックリスト」では全15項目の施策と、対応が必要な理由を無料で公開しています。ぜひ資料を参考にサイト強化を図りましょう。

対応必須の15項目を解説付きで公開!

基礎SEO対策チェックリスト

基礎SEO対策チェックリスト

SEOは基礎となる項目の対策から。

様々な手法があるSEO対策ですが、基礎項目を間違っているとせっかく取り組んだ対策も期待した効果が得られなくなってしまいます。まずは普遍的な対策から固めていきましょう。

▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・SEOにおける2つの目的とは?
・Webサイト全体設定に関わるSEO対策
・個別ページを最適化するSEO対策
・テクニカルSEOとは?

ご担当のWebサイトがSEO対策できているか、チェックリストとしてご活用ください。