Googleペナルティの原因と解決方法は?ケース別に詳しく解説

更新日:2023年07月25日

ページの順位が急落する、Googleペナルティ。

Googleペナルティを受けた原因がわからない…今回はそんなお悩みを解決するため、Googleペナルティの原因と対処法について解説します。

>>解説付き!基礎SEO対策チェックリストをダウンロードする

コンテンツ一覧

Googleペナルティとは?

その名の通り、Googleが定めるガイドライン違反のWebサイトに科されるペナルティを「Googleペナルティ」と呼びます。

これを受けると、検索順位の大幅な下落や、インデックスの削除(検索結果に表示されなくなる)など、非常に大きなダメージを負ってしまいます。

また、違反部分を取り除くまで検索順位がもとに戻ることはないため、ペナルティを与えられたらすぐに対処する必要があります。

ちなみに、Google公式はペナルティとは言わず、「対策」や「アルゴリズム対応」という表現を使っています。あくまで罰として検索順位を大きく引き下げるということではなく、不正に上位表示化されていたサイトを適正な順位に戻すというスタンスです。

基準となるガイドライン

Googleが定めるガイドラインの一部を抜粋します。ペナルティの対象となるのは、これらに違反しているサイトです。

  • コンテンツの自動生成
  • リンク プログラムへの参加
  • オリジナルのコンテンツがほとんど存在しないページの作成
  • 不正なリダイレクト
  • 隠しテキストや隠しリンク
  • 誘導ページ

詳細はウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)から確認できます。

Googleペナルティの原因

多くの場合、ペナルティの原因は以下の2点に当てはまります。

  • 質の低いコンテンツがある
  • 不自然なリンクが貼られている

質の低いコンテンツがある

Googleは、ユーザーに有益な情報を届けるということを重視しています。そのため、オリジナル性がなく中身が薄いサイトは低く評価される傾向にあります。

なかでも、ペナルティ対象となる「質の低いコンテンツ」とは、以下のようなものを指します。

  • 重複コンテンツ
  • 自動生成されたコンテンツ
  • 独自性の無いコピーコンテンツ

他にも、キーワードの乱用や隠しテキストが含まれるページも質の低いコンテンツと見なされるようです。

不自然なリンクが張られている

「不自然なリンク」とは、検索順位を上げるためだけに張られた不正なリンクのことを指します。

  • 大量に張り合っている相互リンク
  • ユーザーからは見えない隠しリンク
  • 関連性のないリンク集からのリンク
  • リンクを張るためだけに作られた低品質なサイトからのリンク
  • アンカーテキストにキーワードが不自然に盛り込まれたリンク

たしかにGoogleは多くのリンクが張られているサイトを高く評価しますが、こういったリンクは逆効果となってしまいます。

Googleペナルティの種類

Googleペナルティには、「手動ペナルティ」「自動ペナルティ」の2種類があります。それぞれの違いについて解説していきましょう。

手動ペナルティ

Google公式が「手動による対策」と呼んでいるものです。人の目で直接Webサイトを確認し、ガイドラインに違反していると判断された場合にこのペナルティが科されます。

検索結果に表示されなくなるなど、比較的ダメージが重いのが特徴で、Googleの再審査を受けない限り解除されることはありません

なお、手動ペナルティを受けた場合は、Googleサーチコンソールに通知が送られます。

Googleサーチコンソールとは

Googleサーチコンソールは、Webサイトの検索順位やリンク状況などを確認することができる無料のツールです。

現在受けている手動ペナルティについては、「メッセージ」または「手動による対策」から確認できます。ペナルティ解除のためには、このメッセージ通りにサイトを修正することが不可欠となりますので、必ず登録しておきましょう。

自動ペナルティ

Googleのアルゴリズムがガイドライン違反のサイトを検出した際に、自動的に順位を引き下げるのが自動ペナルティ。検索順位は下がりますが、検索結果に表示されなくなるということはないので、比較的軽いペナルティだといえます。

しかし厄介なのが、手動のものとは異なり、ペナルティを受けた際に通知が来ないということ。

そのため、自分のサイトが何に違反しているのか、そもそもペナルティを受けているのかどうかすらわかりません。

大きく検索順位が下がり、サーチコンソール上にも通知が来ていないという場合には、この自動ペナルティを疑い、原因を推測して修正する必要があります。

 

>>解説付き!基礎SEO対策チェックリストをダウンロードする

Googleペナルティを解除するには

ここからは、Googleペナルティを解除するための方法を紹介します。手動ペナルティと自動ペナルティで対処法が違いますのでご注意ください。

手動ペナルティの場合

手動ペナルティを解除するためには、サーチコンソールに届いたメッセージにしたがって違反を確認・改善した後、再審査のリクエストをする必要があります。リクエストの送信からペナルティ解除まで、およそ1週間程度かかると言われています。

ちなみに、手動ペナルティには期限があり、再審査のリクエストを行わなくても一定期間が経てば解除されることがありますが、放置したままだと再度ペナルティを受ける恐れがあるため、違反部分は必ず修正しましょう。

自動ペナルティの場合

前述の通り、自動ペナルティを科せられてもGoogleからのメッセージは来ないので、サイトのどこに問題があるのかわかりません。ガイドラインを読み、サイトの中に違反している点がないかひとつひとつ確認する必要があります。

また、手動ペナルティと違い「再審査のリクエスト」はできないため、修正を行った後は再度アルゴリズムがサイトを評価してくれるのを待つ必要があります

ペナルティ原因の解消方法

それでは、具体的なペナルティ原因の解消方法を解説していきます。ケース別に紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

低品質なコンテンツがあった場合

コンテンツに関するガイドライン違反としては以下のようなものが代表的です。知らず知らずのうちに違反してしまっている場合もあるので、丁寧にチェックしてみましょう。

キーワードの乱用

以前はSEO対策のひとつとして、コンテンツ内にキーワードを大量に盛り込むという手法が盛んに行われていました。しかし過剰なキーワード使用は、昨今ではペナルティ対象になり得ます。

現在のGoogleは「ユーザーファースト」を一番に掲げていますので、キーワードの量にこだわるよりも、ユーザーにとって読みやすい文章にすることが大切です。

また、サイト内テキストだけではなく、メタタグ内で過剰にキーワードを使用しているケースもありますので、忘れずに確認してみましょう。

隠しテキスト・隠しリンク

こちらも昔使われていたSEOテクニックのひとつです。背景と文字の色が同化していたり、フォントサイズが0になっていたりと、意図せず隠しテキストになってしまっている場合もありえます。テキストやリンクが正しく表示されているか、サイト内を目視で確認しましょう。

ブラウザやデバイスによって表示が異なる場合もあるため、必ず複数の環境でチェックする必要があります。

重複コピーコンテンツ

サイト内のコンテンツの内容が、他のサイトと重複したり、恣意的にコピーコンテンツを作られてしまった場合には、ペナルティの対象となる場合があります。

前者の場合はテキストをリライトして、他社サイトと差別化を図るとよいでしょう。

後者のような悪質な複製を受けた場合は、Googleの問い合わせフォームから申請して対処してもらうことをおすすめします。

また、PCサイトとスマホサイトで別々のURLを用いている場合も重複コンテンツだと見なされることがあるので注意が必要です。

不自然なリンクが張られていた場合

Googleからのメッセージ内に不自然なリンクの例が指摘されている場合もありますが、すべて教えてくれるわけではないので、その他の不自然なリンクは自分で探す必要があります。

サーチコンソールにはWebサイトに張られているリンクのデータをダウンロードできる機能がありますので、これを活用し、不自然なリンクを探し出しましょう。

不自然なリンクを見つけたら、リンク元のサイト運営者に削除、もしくはnofollow対応してもらう必要があります。

リンクの否認方法

リンク元のサイト運営者と連絡が取れない、対応してもらえないという場合には、「リンク否認ツール」を使用しましょう。

これはGoogleが提供しているツールのひとつで、外したいリンクを記載したリストをアップロードすると、それらのリンクを無効化することができます。ただし扱い方を誤ると、自然なリンクまで否認してしまうことにもつながるので、慎重に使用する必要があります。

上記に当てはまらない場合

サイトの安全性の問題

ハッキングやマルウェアの感染などによって安全性が脅かされているサイトもペナルティの対象となります。

Googleセーフブラウジング」を使用して、サイトの安全性を定期的に確認しておきましょう。調べたいサイトのURLを入力するだけで、簡単に確認することができます。

ユーザーの意図を無視したリダイレクト

ユーザーの意図にそぐわない形で関連性の低いサイトにリダイレクトさせる行為はペナルティの対象となり得ます。もしリダイレクトさせる場合は、着地先は元サイトと関連性の高い、ユーザーの求める情報が載っているサイトにしましょう。

Googleペナルティへの対策方法

ここまでは、ペナルティを受けた場合の対処法を紹介してきましたが、無事に解除できたとしても再度ペナルティを受けないとは限りません。最後に、今後ペナルティを科されないようにするための対策をお伝えします。

Googleのアップデート情報を把握する

oogleアルゴリズムのアップデート如何によっては、一晩で検索順位が急下落するということもあり得ます。過去のアップデートでどのような行為がペナルティ対象になったかを知っておくことで、ペナルティを受ける確率を大幅に下げることができます。

また、新しいアップデートが行われた場合には、内容を確認し、自社のサイトがペナルティ対象になっている場合は速やかに修正しておきましょう。

コンテンツは品質を重視する

低品質なコンテンツはペナルティの対象となるばかりか、せっかく訪れたユーザーがサイトを離れる原因にもなります。

Google検索は、疑問や関心を持ったユーザーに最適解を提供するという考え方が根幹にあるため、高品質なコンテンツを制作するのがペナルティ回避としてもSEO対策としても有効な手段となるでしょう。

リンクの購入は控える

リンクを買えば、手っ取り早く検索順位を上げることも可能かもしれません。

しかし、その一方でペナルティを受けるリスクが大きく、得られるSEO効果に見合っているかどうかは疑問です。不自然なリンクは持たないようにしましょう。

まとめ

今回はGoogleペナルティについてお話ししました。簡単に内容をまとめると重要なポイントは以下の3点です。

  • ペナルティの原因は大きく分けて「質の低いコンテンツがある」「不自然なリンクが張られている」の2つ
  • ペナルティには「手動」「自動」の2種類がある
  • Googleが定めるガイドラインに違反しないサイト作りが大切

実際にペナルティを受け、どうすればいいのかと不安になっている方も、この記事を参考に落ち着いて対処してみてください。また、解決した後も再度ペナルティを受ける原因を作らないよう、Googleのガイドラインを遵守したサイト運営を行っていきましょう。

 

Googleペナルティを受けにくい適切な内部SEO対策は、集客の土台となるWebサイトの対応必須項目です。「基礎SEO対策チェックリスト」では全15項目の施策内容を無料で公開していますので、ぜひ資料を参考にサイト強化を図りましょう。

対応必須の15項目を解説付きで公開!

基礎SEO対策チェックリスト

基礎SEO対策チェックリスト

SEOは基礎となる項目の対策から。

様々な手法があるSEO対策ですが、基礎項目を間違っているとせっかく取り組んだ対策も期待した効果が得られなくなってしまいます。まずは普遍的な対策から固めていきましょう。

▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・SEOにおける2つの目的とは?
・Webサイト全体設定に関わるSEO対策
・個別ページを最適化するSEO対策
・テクニカルSEOとは?

ご担当のWebサイトがSEO対策できているか、チェックリストとしてご活用ください。