リスティング広告の外注を解説!依頼先の選び方から費用相場まで
更新日:2025年02月20日
Web広告で悩ましいのが内製で運用するか、外注するか。
本記事ではリスティング広告の外注について、メリット・デメリットから費用相場、代理店の選び方まで徹底解説します。
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リスティング広告の外注と内製の選択肢
リスティング広告の運用方法には大別すると「外注」と「内製」との2つの選択肢があります。
内製は自社でリスティング広告の運用をおこなう方法で、外注は広告代理店やフリーランスなど外部に運用を委託する方法。外注と内製にはそれぞれのメリット・デメリットがあるため、どちらが向いているかは自社の状況や目的によって異なります。
中小企業やスタートアップではリスティング広告の運用にかけられるリソースが限られているため外注化を選択する、大手企業では自社内にデジタルマーケティングチームを持ち、内製化を進めていたり、外注しながらも将来的に内製化を見越しているなど、様々なケースが見られます。
リスティング広告を外注するメリット
リスティング広告運用業務の外注には多くのメリットがあります。リスティング広告の専門家による効率的な運用が可能になるだけでなく、自社のリソース配分の最適化にもつながります。
ここでは外注化による主要なメリットを詳しく解説していきます。
専門知識を持つプロに運用してもらえる
リスティング広告の外注における大きなメリットの一つは、専門的な知識と経験を持つプロに運用を任せられること。リスティング広告は奥が深く、AIの活用領域が広がっている現在でもリスティング広告経験者による広告運用スキルが成果を大きく左右することに変わりはありません。
効果的な運用には以下のように専門スキルを活かした運用が求められます。
- キーワードの選定と入札戦略の立案
- 広告文の作成
- 競合分析
- コンバージョン計測と分析改善
- リスティング広告の進行管理
- 他の広告との予算配分最適化
短期間で成果が出やすい
外注先の広告代理店やフリーランスは、すでに多くの運用実績とノウハウを持っています。
そのため、内製化で一から学ぶ場合と比べて、短期間で成果を出しやすいメリットがあります。特にリスティング広告は設定一つ違うだけで大きく効果が変わることがあるため、プロの知見は非常に価値があると言えますね。
特に社内にリスティング広告経験者が不在の場合は、外注による運用から始めた方が良いでしょう。
自社リソースを節約できる
リスティング広告の運用には時間と労力がかかります。
外注化することで、その分のリソースを本業や他の重要なタスクに割り振ることができます。また、広告運用の専門スタッフを雇用する必要がないため、リスティング広告の運用業務が限られている場合は人件費の削減にもつながります。
リスティング広告を外注するデメリット
リスティング広告を外注する大きなメリットがある一方で、外注する上では注意点もあります。
費用面での負担や運用ノウハウの蓄積という観点から、以下のようなデメリットについても十分に理解しておきましょう。
外注の手数料がかかる
広告費用に加えて運用手数料がかかることは外注化の分かりやすいデメリットですね。
代理店によって料金体系は異なりますが、広告費用に対して20%前後の手数料が発生するのが一般的。ただし、プロによる効率的な運用でROAS(広告費用対効果)などの広告効果が上がればトータルでは外注の手数料以上のコスト削減になることも少なくありません。
20%の外注費を投資したことでコンバージョン獲得単価が30%下がったり、20%の外注費以上の社内人件費削減につながれば、コストメリットがありますよね。
外注費用に対して広告の効果向上や社内リソース削減を考慮した上で、自社でリスティング広告を外注した方が良いかどうかを検討しましょう。
ノウハウが社内に蓄積されにくい
運用を完全に外部に任せてしまうと、リスティング広告に関するノウハウが社内に蓄積されにくくなります。この状態では将来的に内製化を検討する場合や外注先を変更する際に支障が出る可能性があるため、将来的なリスティング広告運用のあり方を見据えて対策しておくことをおすすめします。
例えば、毎月の配信結果レポートを提出してもらい、数値の変化が大きい指標に対してはどのような運用調整をおこなったのか共有を受け、外注窓口である社内担当者が知識をつけておくと社内にもノウハウが溜まりますね。
予算内で目標となる成果だけ出してもらえれば後はすべてお任せ、というスタンスは社内工数を最小限に抑えられる代わりにデメリットもあるため、将来的に内製化の可能性がある場合は、外注しながらノウハウを蓄積できる運用方法を検討しておきましょう。
外注先とのやりとりが発生する
リスティング広告の外注には様々な確認や承認作業が発生します。
取り組みを始めるにあたっては自社や商材について外注先へ伝える必要がありますし、キーワードの選定や広告文の確認、広告予算など配信前のやりとり、リスティング広告の配信結果のフィードバックや予算調整などの定期的なやりとりまで、コミュニケーションにはある程度の時間を取られることが避けられません。
ただし、これはリスティング広告の適切な外注運用や広告効果を高めるために必要なプロセス。外注化の開始前や開始直後は工数が多くかかりがちですが、運用が安定するにつれて少ないやりとりで問題なくリスティング広告の運用が回るようになります。
リスティング広告の外注費用相場
リスティング広告の外注にかかる費用は依頼先や依頼する業務範囲、運用規模などによって異なります。
ここからは一般的な広告代理店からフリーランスまで、それぞれの料金体系や相場を見ていきましょう。
広告代理店の外注費用体系
リスティング広告の外注費用体系は主に以下の3つに分けられます。
- 手数料型
- 固定料金型
- 成果報酬型
手数料型
最も一般的な料金体系で、リスティング広告の配信費用に対して一定率の手数料を上乗せする形式です。
広告代理店のリスティング広告手数料は20%前後が相場。
広告費用が月100万円の場合、仮に20%の手数料で計算すると月額20万円の運用費用が発生する計算になります。この手数料型では多くの企業が最低手数料を設定しており、「月額5万円または20%の高い方を適用」といった料金体系が一般的です。
固定料金型
広告費用に関係なく、月額で固定の運用費用を支払う形式です。
リスティング広告の配信費用が1,000万円、3,000万円と大きな規模の場合、前述の手数料型では運用手数料も大きくなってしまいます。一方で、配信費用とリスティング広告の運用工数は比例しないため、固定料金型で契約した方が合理的なケースもあるのです。
少額運用では割高になってしまいがちですが、大規模な広告配信を検討される場合は固定料金型の代理店への外注も検討してみましょう。
成果報酬型
コンバージョン数や売上に応じて手数料を設定する形式です。
成果が出なければ手数料が発生しないため、コンバージョンが発生せずリスティング広告費用が無駄になるリスクを抑えられるメリットがあります。ただし、成果が出た場合の手数料率は比較的高めに設定されることが多い点や成果が見込みづらい与件では外注先で請け負ってもらえない場合もあります。
フリーランスの外注費用相場
フリーランスに依頼する場合、月額料金や案件ごとの費用は依頼するフリーランスのスキルや経験によって異なります。
フリーランスに依頼する場合の費用相場は代理店と比べて安価なケースもありますが、実績や専門性によっては代理店と同等またはそれ以上の料金が発生することもあります。
サービス品質だけでなく、フリーランスの場合は費用面も人によって大きなバラツキがあるということですね。
少額予算で依頼できる外注先はある?
月額予算が限られている場合でもリスティング広告の外注は可能です。
クラウドソーシングサービスやフリーランス向けのマッチングプラットフォームには少額予算や低価格な手数料で依頼できる外注先も存在します。ただし、品質面では玉石混交なので、実績や評価をしっかりと確認する必要があるでしょう。
広告代理店でも少額でリスティング広告を外注できる企業はあります。
リスティング広告の運用手数料以外に発生する外注費用
外注費には運用手数料だけでなく、他にも費用が発生する場合があります。
例えば初期費用。リスティング広告を開始する際には広告アカウントの準備や競合リサーチ、キーワード戦略の立案など外注先が広告配信前におこなう業務は少なくありませんので、初期費用を設定している場合があります。
また、配信後のレポートが有料の場合もあるため、運用手数料以外に発生する費用の有無も外注前に確認しておきましょう。
弊社クリエルでは初期費用0円、月次レポート0円にてリスティング広告の運用が可能。外注を検討される際はぜひ一度お気軽にご相談ください。
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フリーランスと広告代理店、どちらに依頼すべき?
リスティング広告の外注先を選ぶ際にフリーランスと代理店のどちらが良いかは、以下のような観点から検討しましょう。
比較項目 |
フリーランス |
広告代理店 |
費用 |
比較的安価 |
フリーランスより高め |
サポート体制 |
個人対応 |
専門チームによるサポート |
専門性 |
個人の経験に依存 |
企業内に蓄積したノウハウ |
少額予算でスポット的に依頼したい場合はフリーランスで手軽に安く外注を試す、中長期的に安定した運用を希望する場合は広告代理店へ相談しながら外注を検討するなど、状況に応じて判断が必要。
どちらか一方が外注先として優れていると一概には言えず、強みと弱みが双方にあるのです。
外注時にリスティング広告代理店を選ぶポイント
信頼できるリスティング広告代理店を選ぶために抑えておきたいポイントがあります。
単純な料金の比較だけでなく、実績やサポート体制、専門性など、総合的な観点から判断することが重要。ここからは、外注時の代理店選びで特に大事なポイントを具体的な確認方法とともに解説していきます。
料金体系・初期費用・最低手数料・最低契約期間
代理店選びで最初に確認しておきたいのが料金体系を始めとする契約条件です。初期費用や最低手数料、最低契約期間の有無も外注する上で確認しておきたいポイント。
自社の予算に見合った料金体系でサービス提供している代理店を選ぶことは、リスティング広告の費用対効果を高める上で欠かせませんよね。
また、初期費用や最低手数料の設定有無や金額は代理店によって異なるため、特に自社のリスティング広告予算が少額な場合ほど比較検討する際に最低手数料を考慮する必要があります。
リスティング広告の外注をテスト的に実施したい場合は最低契約期間の縛りが無いか、あるならその期間にも注意が必要。Web広告は本来、広告費用や配信期間を高い自由度で設定できるもので、外注時にもそのような制約が少ないに越したことはありません。
広告予算による提供サービスの違い
代理店によっては広告予算によって提供されるサービスの内容が異なります。
例えば、予算が小さい案件は必要最低限の運用調整をおこない、予算が大きい案件では日々の細かい調整までおこなうといった違い。少額案件では配信レポートに別途費用が必要で、高額案件では追加費用無しで配信結果と分析情報を記載した配信レポートが提供されるといった違いがある代理店もあります。
自社で想定しているリスティング広告の予算において、受けられるサービス内容を確認しておきましょう。
リスティング広告の実績やノウハウの有無
代理店の過去実績やノウハウは運用の成果を左右する重要な要素です。
以下のような点を確認することをおすすめします。
- 過去の運用実績と具体的な成果
- 自社と同じまたは近い業種での運用実績
- 希望する広告媒体がある場合はその媒体の運用経験
常に市場が変化することを踏まえるとリスティング広告は過去配信時と全く同じ環境化で配信できることは無いため、過去の配信事例がそのまま自社に当てはまることはありません。
それでも、同じ業種での実績があれば配信前のシミュレーション精度が高まりますし、業界特有のポイントを理解している代理店なら外注もスムーズです。
GoogleやLINEヤフー認定資格の有無
GoogleやLINEヤフーの認定資格を持っているかどうかは、代理店の専門性を判断する重要な指標です。
これらの正規代理店認定は、一定以上の実績と専門性を持つ代理店である証拠。必須ではありませんが、外注先のリスティング広告の運用品質を発注前に調べられない中で、このような第三者から評価を得ていることはプラス材料ですよね。
Google認定資格保有者の在籍比率
外注先の代理店内でGoogle認定資格を持つスタッフの割合もチェックポイントの一つです。
ただし、Google認定資格は個人ベースで取得可能であり、代理店全体のスキルを保証するものではありません。資格保有者が少ない外注先は、企業単位で運用実績があったとしても運用スキルが低い担当者にあたる可能性が高まります。
資格の有無だけでなく、実際の運用経験も考慮しなければ判断は難しいところですが、一つの指標として確認しておいても良いでしょう。
リスティング広告の外注化まとめ
リスティング広告の外注化は有効な選択肢です。ただし、費用対効果や自社の状況を考慮しながら、適切な外注先を選択することが重要。まずは自社の予算や目的を明確にし、それに合った外注先を慎重に選んでいきましょう。
弊社クリエルでは東京・福岡を中心に全国の企業様のリスティング広告運用をご支援しています。GoogleやLINEヤフー認定代理店である弊社が状況をお伺いし、ご提案や配信シミュレーション、過去の配信事例などの情報提供もさせていただきますので、もし社内でリスティング広告の運用が難しい場合はぜひ外注先の候補として一度お声がけいただければ幸いです。
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