SNSは宣伝効果がある?各SNSの特徴からおすすめの方法まで徹底解説
更新日:2025年10月21日
SNSでの宣伝は今や多くの企業にとって欠かせないマーケティング施策です。
ただし、やみくもに投稿するだけでは期待するような宣伝効果は得られません。大切なのは各SNSの特徴を理解し、自社の目的とターゲットに合ったプラットフォームで正しく運用すること。
本記事ではSNSが持つ具体的な宣伝効果から、運用時のメリット・デメリット、主要SNSごとの特徴と効果的な使い方まで分かりやすく解説します。
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SNSが持つ宣伝効果
現在、国内のSNS利用者は約8000万人。利用率で言えば、インターネットユーザーの70%以上です。(出典:令和2年通信利用動向調査)
さらに最近では、買い物や旅行などの下調べする際に、GoogleやYahoo!などの検索エンジンよりもSNS内で検索する人が多くなっています。こうした現状も、SNSでの宣伝活動が盛んにおこなわれている一因でしょう。
また、SNSは様々な段階のマーケティングに使えるツールです。ユーザーの投稿から市場調査、情報発信による認知の拡大、キャンペーンによる購買促進……使い方次第で色々な効果を発揮します。
ですが、ただ闇雲に投稿するだけでは効果的な宣伝はできません。SNSの特徴や機能をしっかり把握して、自社に合った運用を行うことが大切です。
SNSで宣伝活動を行うメリット
ここからは、SNSを使った宣伝のメリット・デメリットについて解説します。まずはメリットから見ていきましょう。
- 無料で始められる
- ユーザーとコミュニケーションがとりやすい
- 潜在層へのアプローチが可能
- 効果測定が可能
無料で始められる
SNSは基本的に無料で利用できます。
もちろん広告配信を行うよりは手間や時間がかかりますが、フォロワーを増やすことができれば、一回の投稿で何千、何万のユーザーに情報を届けることが可能です。
特にX(旧Twitter)にはRP(リポスト)と呼ばれる投稿拡散機能があります。手軽に他の人のツイートをシェアできるため、投稿内容によってはバズり(SNSの投稿などが大量に拡散されインターネット上で話題になること)も期待できます。
ユーザーとコミュニケーションがとりやすい
SNSはユーザー同士の交流を目的として作られたサービス。そのため、顧客と双方向のコミュニケーションがとりやすいという特徴があります。
ユーザーの投稿に「いいね」をしたり、ユーザーからの質問に答えたりすることによって、SNSでのフォロワーをファン、リピーターとして育成していくことが可能です。
また、SNS上の意見を汲み上げて、マーケティングの戦略立てや商品開発に活かすこともできます。
潜在層へのアプローチが可能
潜在層とは、ニーズはあるものの自覚していないユーザー層のこと。
こういったユーザーは自ら顧客になる可能性は低いものの、こちらからアプローチすれば興味を持ってもらえる可能性は高いでしょう。
また、潜在ニーズに合致した情報を提供することは、ユーザーにとっても有益なことといえます。
SNSでは、フォロワーからのシェアやアルゴリズム(投稿の表示順や内容をパーソナライズする仕組み)によって、フォローしているアカウント以外の投稿も多数流れてくるもの。その特性を利用して、潜在層にもアプローチすることが可能です。
効果測定が可能
TwitterやFacebook、Instagramには簡易的なアクセス解析機能が備わっています。これを利用すれば、投稿ごとの閲覧数、フォロー数、いいね数などを確認することが可能です。
どの投稿がよく見られたか、反応が良かったかなどを確認して、今後の運用の参考にしていきましょう。継続的に改善を図ることは、効果的な宣伝を行っていくための秘訣です。
SNSで宣伝活動を行うデメリット
続いてデメリットです。以下のような点には注意しましょう。
- 炎上のリスクがある
- 効果が出るまでに時間がかかる
- アカウント運用の手間がかかる
炎上のリスクがある
SNS運用における炎上対策は必ず抑えておく必要があります。
何気ない投稿でも何らかのきっかけで炎上に発展することがあります。一度炎上してしまうと、ネットニュースに取り上げられることもあるため、大きなイメージダウンは避けられません。
投稿する前には複数人でチェックして、炎上しそうな要素が含まれていないか細部まで気を配るようにしましょう。
効果が出るまでに時間がかかる
最初はフォロワー0人からのスタートですので、十分な効果が出るまでには時間がかかります。
最初は、投稿内にハッシュタグを多めに入れてユーザーに見つけられやすくなる工夫をするなど、段階的に戦略を練って運用をしていくとよいでしょう。
アカウント運用の手間がかかる
前述の通りSNSでの宣伝には即効性に欠けるため、中長期的な視点をもって地道な活動を続けていく必要があります。
その分担当者の時間を割くことになりますので、マニュアルを用意して複数人の持ち回りで投稿を行うなど、あらかじめ本業の負担にならないような運用体制を整えておきましょう。
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各SNSの特徴とおすすめの宣伝方法
ここからは、代表的なSNSの特長とおすすめの活用法を紹介します。
- Facebook
- Instagram
- X(旧Twitter)
- LINE
- YouTube
- TikTok
Facebook
Facebookは世界的に高いシェアを誇るSNS。実名での登録が必須であり、リアルの知り合いと繋がることが多い傾向にあるのが特徴です。
また、比較的高年齢層のユーザーも多く、会社の同僚や取引先の相手と繋がるなどフォーマルな場面で使われることも。投稿の公開範囲を細かく設定できたり、コミュニティを作れたりと多機能な面もあります。
おすすめの宣伝方法
Facebookでは企業向けの「ビジネスアカウント」を無料で作成することが可能です。
ビジネスアカウントによって作成されたFacebookページは、Google検索にもヒットするためFacebookユーザー以外も閲覧できます。公式サイトのような使い方もできますので、このページを拠点に情報発信していくのがおすすめです。
中高年のユーザーが多く、セミナー情報や士業系などビジネス関連の宣伝に高い効果を発揮します。
Instagram
Instagramは写真の投稿がメインのSNSです。
若い女性がメインのユーザー層だと思われがちですが、実は男女比はほぼ半々。30~40代の利用者も増えてきています。
また、ハッシュタグや位置情報による検索機能もあり、若い世代ではGoogleやYahoo!に変わる検索媒体としても使われています。
おすすめの宣伝方法
Instagramの投稿は写真がメインであるため、とくに画面映えするようなスイーツやファッション系商品の宣伝が得意です。検索エンジン代わりに利用している層に向けて、商品購入前の検討材料となるような写真や動画など、視覚に訴えかける情報を投稿しましょう。
「いいねしてくれた人の中から抽選でプレゼント」など、キャッチーなキャンペーンで新規顧客の獲得を狙うのも効果的です。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、文章メインで気軽な投稿が楽しめるSNSです。
1投稿につき140字までという制限はありますが、手軽でスピーディーに情報を発信できます。
また「RP」という情報を気軽にシェアできる機能があり、拡散力が高いのが魅力の一つ。ただ、この拡散力が悪い方向に働くこともあり、不用意な発言によって炎上してしまう可能性もあるため注意が必要です。
おすすめの宣伝方法
高い拡散力を生かして、大勢のユーザーに見てもらいたい情報を発信するのがおすすめです。
拡散してもらうには、ある程度の「ウケ」を狙う必要がありますが、過激な内容や、企業アカウントとしてふさわしくない言動はユーザーの顰蹙を買うことにつながります。場合によっては炎上してしまうこともあるため、そのあたりのバランス感覚が非常に大切です。
LINE
LINEは主に身近な人たちとやりとりをするために使われる、クローズドなSNSです。
もはや生活インフラとも呼べるその特性から、ユーザー数、アクティブ率ともに国内トップであり、老若男女幅広い層が利用しています。
拡散力は他のSNSに劣りますが、うまくアプローチできれば多くのユーザーへ情報発信が可能です。
おすすめの宣伝方法
LINEで宣伝を行う場合は、公式アカウントを作成しましょう。メッセージを送るだけでなく、クーポンの発行やタイムラインへの投稿など、豊富な機能が用意されています。
LINEはメルマガよりもユーザーの開封率が高く、反応も早いのが強みです。
ただ、あまり高い頻度でメッセージを送り続けてしまうと、鬱陶しく思われブロックされる可能性があるので気をつけましょう。また、公式アカウントを開設するだけで友達が自動的に増えるということではありませんので、他のSNSや公式サイトからの導線を作る必要があります。
飲食店や美容院などユーザーとの距離が近い実店舗や、ネットショップの宣伝などでとくに効果を発揮するでしょう。
YouTube
実はYouTubeもSNSのひとつ。動画の投稿をする側と視聴する側、双方向のコミュニケーションが可能です。
LINEと同様に老若男女あらゆる層が利用しており、多くの企業やブランドが宣伝に利用しています。魅力的なコンテンツを発信できれば、固定のファンを獲得することもできるでしょう。
おすすめの宣伝方法
チャンネル登録者数を増やすには、質の高いコンテンツを継続的に配信していくのがおすすめ。
ユーザーは常に役に立つ情報を求めているもの。静止画にはない情報量の多さを生かして、商品の実演やハウツー動画などを発信するのが効果的です。
動画の制作コストや運用の人員など、非常に多くのリソースが必要なため、ハードルは高いですが、このあたりの問題をクリアできるのであれば、YouTubeは非常に魅力的な宣伝ツールとなります。
また、人気のYouTubeを起用して自社の製品を紹介してもらうなど、インフルエンサーマーケティング的な施策も高い宣伝効果が期待できます。
TikTok
TikTokは若い世代を中心に人気の、ショート動画をシェアできるSNSです。利用者は世界で10億人以上、国内では1700万人以上。
近年では企業のビジネス活用も活発におこなわれており、ほかのSNSと比較してもユーザー参加型のプロモーションが多いのが特徴です。
おすすめの宣伝方法
他のSNSでもいえることですが、TikTokでは特に企業アカウント感のない、親しみやすいコンテンツが好まれる傾向にあります。
あえて素人っぽい動画を投稿したり、流行のフォーマットに則ったコンテンツを作成するのがおすすめ。
また、インフルエンサーを起用して商品・サービスの認知を拡げるという方法も効果的です。
SNS選びのポイント
どのSNSを使うのかを選ぶ際に重要になってくるのは、やはり「宣伝の目的」と「ターゲット層」です。
先ほど紹介したように、SNSによって機能やメインユーザー層はかなり異なります。目的に沿った機能を持っていて、ターゲットにアプローチしやすいものを選びましょう。
例えば、「20代女性向けの化粧品の売上を向上させたい」という目的なら、若い女性がよく利用していて、投稿から直接商品を購入できる機能があるInstagramを選ぶとよいでしょう。検討の際は上記「各SNSの特徴とおすすめの宣伝方法」を参考にしてみてください。
SNS運用代行
SNS運用代行は、アカウントを自社の代わりに運用してくれるサービスです。
投稿を代わりに行ってくれたり、ユーザーの反応を分析して戦略を立てたりなど、SNSでの宣伝活動において様々なサポートが受けられます。SNSに不慣れな方や、本業で忙しい方にとっては心強い味方になるでしょう。
SNS運用代行に関してはこちらの記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
SNS広告
もし予算に余裕がある場合は、SNS広告を使うことを検討してもよいかもしれません。
SNSのタイムラインやストーリーなどに配信することができ、静止画、動画など形式は様々。ユーザーのアカウントに紐づくデータを用い、細やかなターゲティングを行うこともできます。
また、フォロワー0でも多くのユーザーに情報を届けることができるという即効性も魅力。施策を検討する上で気になるのは投資コストですよね。SNS広告の費用相場はこちらの記事で詳しく解説しています。
SNSの宣伝効果に関するよくある質問
ここからはSNSの宣伝効果に関するよくある質問と回答をご紹介します。
Q. SNSでの宣伝は本当に効果がありますか?
A.はい、国内のSNS利用者は約8000万人にのぼり、多くの人が検索エンジン代わりにSNSで情報収集しています。自社の目的に合ったSNSを選び、正しく運用すれば高い宣伝効果が期待できます。
Q. SNSで宣伝するメリットは何ですか?
A.主に「無料で始められる」「ユーザーと双方向のコミュニケーションがとりやすい」「潜在層へアプローチできる」「効果測定が可能」といった点が挙げられます。
Q. SNS宣伝のデメリットや注意点は?
A.不適切な投稿による「炎上のリスク」があること、フォロワーが少ない初期段階では「効果が出るまでに時間がかかる」こと、継続的な投稿や分析に「アカウント運用の手間がかかる」ことです。
Q. どのSNSを選べば良いですか?
A.「宣伝の目的」と「ターゲット層」で選びましょう。例えば、写真や動画で視覚に訴えたいならInstagram、情報の拡散力を狙うならTwitter、ビジネス層向けや公式サイトのように使いたいならFacebookが適しています。
SNSの宣伝効果まとめ
今回はSNSにおける宣伝活動について解説しました。
すぐに効果が出るものではありませんが、コツコツと続けていけば、他の媒体ではアプローチできない層のユーザーを顧客化することも可能です。自社にはどのSNSが適しているのか、どんな宣伝方法が合っているのか、この記事を参考にぜひ考えてみてください。
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