E-E-A-Tとは?SEOにおいて重要な理由と検索エンジンの評価を高める方法

更新日:2023年01月18日

SEOにおいて重要な要素、「E-E-A-T」。
今回はこのE-E-A-Tの重要性と、この指標におけるサイト評価の高め方について解説します。

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E-E-A-Tとは?

E-E-A-Tとは、「専門性(Expertise)」「経験(Experience)」「権威性(Authoritativeness)」「 信頼性(Trustworthiness)」の頭文字を取った用語です。
Googleが定めるWebサイト評価指針のひとつで、SEO対策においても大きな意味を持っています。

それぞれの指標について詳しく見ていきましょう。

専門性

サイト自体やそこに掲載されているコンテンツが専門的な内容であるか、という指標です。

例えば、その道の専門家・企業が書いた記事などはある程度の質が担保されるため、専門性が高いと判断されます。
また、ひとつのサイトに色々なジャンルを内包するより、特定のジャンルに特化するほうが高評価を受けやすいという傾向もあります。

Googleはユーザーにとって有用で信頼できる情報を高く評価するということもあり、3つあるE-E-A-Tの中でも特にこの「専門性」が重要なのです。

経験

2022年12月に新たに追加された項目で、コンテンツに関する実体験を重視する指標です。
製品を実際に使ってみた感想やサービスに関するレビューなどがこれにあたります。

また、単純に経験談的なコンテンツを評価するのではなく、そのテーマに関する実体験や人生経験をどれくらい持っているかも判断されるため、素人のレビューより経験や知識が豊富な人のレビューの方が評価されやすいということでもあります。

権威性

続いて権威性ですが、これには「誰がその情報を発信しているのか」が大きく関わります。

よく例に挙げられるのはお医者さんです。
病気や怪我についての情報を探しているとき、素人が書いている個人のブログと医師が書いているコラム、どちらを参考にするでしょうか?
もちろんこの場合は後者でしょう。

このように、コンテンツがどれだけ信憑性のある人物・サイトによって発信されたものかを判断するのが「権威性」なのです。

信頼性

3つめが信頼性です。
この指標ではコンテンツやサイト自体が信頼に足るものかどうかを評価します。

この信頼性を高めるには、サイトに会社所在地、連絡先といった運営者情報や、情報のソースを明記することが必須です。

また、SSL化によってサイトの安全性が保たれているかといった点も考慮されます。

SEOにおいてE-E-A-Tが重要な理由

E-E-A-TはGoogleによるサイト評価の指針のひとつではありますが、厳密にいえば検索順位決定に直接関わるものではありません。
ですが、ユーザーファーストを第一に掲げるGoogleはE-E-A-Tが高いほど良質なサイトだと評価し、良質なサイトほど検索上位に表示されやすいのも事実。

E-E-A-Tを高めることは間接的にではあるものの、確実にSEO対策につながるのです。

また、特に影響が大きいのがYMYL領域
YMYLに関わるサイトを運営している場合は特にE-A-Tに気を配る必要があります。

YMYLとは

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、ユーザーのお金や健康に大きく関わるジャンルのことを指します。
具体的には、医療、金融、法律、政治、住宅など。

こうした領域においては、ユーザーが誤った情報を受け取った場合のリスクが大きいため、E-A-Tが非常に重要視されます。

▼関連記事 YMYLに該当するジャンルは?記事で触れる際のポイントも紹介

E-E-A-Tを高めるには

ここからはWebサイトのE-E-A-Tを高めるための方法を紹介します。
指標ごとに見ていきましょう。

「専門性」を高める方法

  • ひとつのジャンルに特化
  • オリジナルの情報を発信
  • 専門的なコンテンツの充実

ひとつのジャンルに特化

雑多なジャンルの情報を扱うよりも、特定のジャンルだけに絞ったほうがサイトの専門性を高めることができます。
Googleからの評価だけでなく、ユーザーに対しても「あのジャンルならあのサイト」というふうに印象付けることが可能です。

専門的なコンテンツの充実

ジャンルに特化した上で、専門的なコンテンツを増やしていきましょう。
そのジャンルに関連する情報を網羅していけば、自然にサイトの専門性は高まります。

ただ量を増やすだけでなく、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツ作成を意識することも大切です。

オリジナルの情報を発信

独自性が高い情報を発信するのも専門性アップに効果的です。

著者本人の経験や調査に基づく情報や、それに伴う考察は「一次情報」と呼ばれ、価値の高い情報として扱われます。
こうした情報は専門家でないと提供できないものが多いのです。

「経験」を高める方法

  • 実際に体験したことを記載

実際に体験したことを記載

一般的な内容だけに終始せず、実際に自分が体験したことを盛り込みましょう。
例えばWeb広告に関する記事であれば、配信事例や実際にかかった金額などを記載すると良いかもしれません。

こうした情報を書くことは、記事のオリジナル性を高めることにもつながります。

「権威性」を高める方法

  • 専門家による監修
  • サイテーションの獲得
  • ドメインパワーが高いサイトからの被リンク獲得

専門家による監修

権威性は誰が発信しているのかが重要です。
自分自身が専門家であることが一番ですが、そうではない場合も多々あるでしょう。

そんなときはコンテンツを専門家に監修してもらいましょう。
著者自身が専門家でなくても、専門家がチェックした情報であることがわかれば、情報の信憑性・権威性は保証されます。

サイテーションの獲得

サイテーションとは引用・言及といった意味で、インターネット上で企業名やサイト名が話題に上げられること。
例えば、SNSの口コミやブログでの紹介などがこれにあたります。

「あそこのサイトが参考になる」「あの企業は〇〇でおすすめ」といったサイテーションを獲得することは権威性向上において非常に有効です。

ドメインパワーが高いサイトからの被リンク獲得

ドメインパワーが高いサイトからの被リンクも大きな効果があります。
リンクはいわば「このサイトはおすすめですよ」というお墨付きのようなもの。
良質なリンクは権威付けの手助けになります。

ただし、不正にリンクを獲得する行為は「ブラックハットSEO」とも呼ばれ、Googleからのペナルティ対象になりうるため注意が必要です。

「信頼性」を高める方法

  • 著者・運営者の明示
  • サイトのSSL化
  • Googleビジネスプロフィールの登録

著者・運営者の明示

記事やサイトには著者や運営者の情報を記載しておくことがおすすめです。
どこの誰が発信しているかわからない情報より、発信者が明示された情報のほうが信頼できる情報だと評価されます。

サイトのSSL化

SSLとはインターネット通信の内容を暗号化する技術のことです。
対応されていないものはURLが「http://」、されているものは「https://」になっています。

こうしたセキュリティ対策もサイトの信頼性を向上させるためには重要な要素です。

Googleビジネスプロフィールの登録

サイトの運営者である企業をGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録することで、その情報がGoogleに伝わります。

運営企業に実体があることの証明になり、信頼性の向上に有効です。

まとめ

今回はWebサイトの評価指標「E-E-A-T」について解説しました。

E-E-A-TはGoogleに評価される良質なサイトを作るために非常に重要な指針です。
SEO対策の際にはぜひE-E-A-Tも考慮に入れた施策を検討してみてください。

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