コアウェブバイタルとは?重要な3つの指標からその改善方法まで詳しく解説
更新日:2026年05月11日
コアウェブバイタルとは、GoogleがWebサイトのユーザー体験を測るために定めた3つの重要指標(LCP・INP・CLS)のこと。
サイトの表示速度や操作への反応の速さ、画面のズレの少なさを数値化しており、これらのスコアは検索順位(SEO)にも直接影響を与えます。
本記事では、コアウェブバイタルの基本から最新の指標の意味、具体的な計測ツール、そして自社でできる改善策と外注すべき判断基準までを分かりやすくご紹介します。
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コアウェブバイタルとは?
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、GoogleがWebサイトのユーザー体験を数値で評価するために定めた3つの主要指標(LCP・INP・CLS)の総称であり、2021年から検索ランキング要因の一つとして公式に採用されています。
コアウェブバイタルとは一言で言えば「Webサイトを訪れたユーザーが、どれだけ快適にページを閲覧・操作できるか」をGoogleが客観的に採点する成績表です。
美しいデザインや有益な文章が書かれていても、ページが開くまでに何秒も待たされたり、タップしても反応しなかったりすればユーザーはすぐに離脱してしまいます。Googleはこうした「使い勝手の悪さ」を嫌い、ユーザーにとって本当に価値のあるWebサイトを検索上位に引き上げようとしています。
Googleが重視する「ユーザー体験」の指標
Googleは以前からスマートフォンでの見やすさ(モバイルフレンドリー)や、安全な通信(HTTPS)などを評価基準に組み込んできました。コアウェブバイタルはその「ユーザー体験(UX)」をさらに一歩深く踏み込んで評価するものです。
- ユーザーの目に入ってくる情報が素早く表示されるか
- ボタンを押したときにすぐ反応するか
- 読んでいる途中で画面がガタッとズレないか
このような人間の感覚に近い部分を数値化しているのが大きな特徴。これらの基準を満たすことは、検索エンジンへのアピール以前に、訪問ユーザーの離脱を防ぐためにも大切ですね。
コアウェブバイタルがSEOに与える影響
コアウェブバイタルのスコアはGoogleの検索ランキング要因の一つとして公式に組み込まれています。
スコアが低い(不良である)状態を放置すると、検索順位の下落につながりかねません。
ただし、焦る必要はありません。コンテンツの質(E-E-A-Tなど)が最も重要であるというGoogleの基本方針は変わっていないからです。
Google公式ドキュメントでも「優れたページエクスペリエンスが関連性の高い優れたコンテンツに勝ることはありません。しかし、同様のコンテンツを含むページが複数ある場合は、ページエクスペリエンスが検索ランキングで非常に重要になります」と明記されています。
検索意図に完璧に応える素晴らしい記事であれば多少スコアが悪くても上位に表示されることはあります。しかし、競合サイトとコンテンツの質が近い場合、このコアウェブバイタルのスコアが勝敗を分ける要素になり得るのです。
コアウェブバイタルを構成する3つの重要指標
コアウェブバイタルは、大きく分けて3つのアルファベットの頭文字からなる指標で構成されています。ここでは、それぞれの指標が「ユーザーのどんなストレス」を測っているのかを紐解いていきましょう。
以下に3つの指標の基準値を一覧でまとめます。
| 指標名 |
何を測定するか |
良好 |
改善が必要 |
不良 |
| LCP |
読み込み速度(メインコンテンツの表示時間) |
2.5秒以内 |
2.5〜4.0秒 |
4.0秒超 |
| INP |
応答性(操作から画面反映までの時間) |
200ミリ秒以内 |
200〜500ミリ秒 |
500ミリ秒超 |
| CLS |
視覚的な安定性(レイアウトのズレ度合い) |
0.1未満 |
0.1〜0.25 |
0.25超 |
LCP(読み込み速度)
LCP(Largest Contentful Paint)は、画面内に表示される最も大きな要素(メインの画像や動画、見出しのテキストなど)が、どれくらい早く読み込まれたかを測る指標です。
基準として、ページを開き始めてから2.5秒以内にメインコンテンツが表示されれば「良好」と判定されます。逆に4.0秒以上かかると「不良」。
ユーザーは長時間待たされるとページを閉じて別の検索結果へ戻ってしまいます。LCPはこの「待たされるイライラ」を数値化したものと言えますね。
INP(応答性)
INP(Interaction to Next Paint)は、ユーザーがページ内でボタンをタップしたりクリックしたりした際に、その操作に対してWebサイトがどれくらい素早く反応するかを測る指標です。
実は2024年3月までは「FID」という指標が使われていましたが、より正確にユーザー体験を測るためにこのINPへと置き換わりました。
目安として200ミリ秒以内の反応であれば「良好」、500ミリ秒を超えると「不良」となります。
ECサイトで「カートに入れる」ボタンを押したのに画面が切り替わらない、アコーディオンメニューをタップしても開かない、といった反応の鈍さによるストレスを評価しています。
CLS(視覚的な安定性)
CLS(Cumulative Layout Shift)は、ページを読んでいる途中でレイアウトがズレる度合いを測る指標です。
ニュース記事を読もうとしてリンクをタップしようとした瞬間、遅れて読み込まれた広告画像が上部に割り込んできて、誤って広告をタップしてしまった…そんな不快な経験はないでしょうか?
CLSはこの「意図しないレイアウトのズレ」をスコア化したものです。0.1未満であれば「良好」、0.25を超えると「不良」と判定されます。
CLSは視覚的なストレスをなくし、誤操作を防ぐために重要な指標です。
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自社サイトのコアウェブバイタルを計測・確認する方法
自社Webサイトの現状がどうなっているのか、まずは健康診断をおこなう必要があります。Googleは無料で使える強力なツールをいくつか提供していますので用途に合わせて使い分けましょう。
PageSpeed Insights(手軽にページ単位で確認)
特定のページ(トップページや主力商品の紹介ページなど)のスコアを今すぐ知りたい場合は、PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)が最適です。
URLを入力してボタンを押すだけで、モバイル版とデスクトップ版それぞれのLCP、INP、CLSのスコアが信号機のように色分けされて表示されます(緑が良好、黄色が要改善、赤が不良)。
さらに、「どの画像を軽くすればよいか」「どのプログラムが足を引っ張っているか」といった具体的な改善案まで提示してくれるため、現場の担当者にとって最も手軽で実用的なツールです。
なお、PageSpeed Insightsでは「実際のユーザーの環境で評価する(フィールドデータ)」と「パフォーマンスの問題を診断する(ラボデータ)」の2種類のデータが表示されます。
Googleが検索ランキングの評価に使用しているのはフィールドデータ。アクセスが少ないページではフィールドデータが蓄積されないことがありますが、その場合はラボデータを参考に改善を進める方法もあります。
Google Search Console(サイト全体を把握)
Webサイト全体の健全性を俯瞰して見たい場合は、Google Search Console(サーチコンソール)を活用します。
左側のメニューにある「ウェブに関する主な指標」という項目をクリックすると、サイト内の何ページが「不良」で、何ページが「良好」なのかをグラフで確認できます。
「LCPの問題: 2.5秒超」のようにエラーの種類ごとに該当ページをリストアップしてくれるため、影響範囲の大きい問題を優先的に見つけ出し、効率よく改修計画を立てるのに役立ちます。
Lighthouse(Chrome DevTools内での開発者向け計測)
Chromeブラウザに標準搭載されている開発者ツール(DevTools)内のLighthouse機能を使うことで、LCP・CLS・TBT(INPと相関する指標)を計測できます。改修前後の効果検証や、公開前のステージング環境でのテストに適しています。ただし、Lighthouseのスコアはラボデータであるため、検索ランキングの評価に直結するフィールドデータとは異なる点に注意が必要です。
コアウェブバイタルを改善するための具体的な方法
計測ツールで「不良」や「要改善」の判定が出た場合、どのようにスコアを改善していけばよいのか、ここでは各指標に対する改善例をご紹介します。
改善施策の優先順位として、もっとも効果が大きく着手しやすいのは画像の最適化(LCP改善)。次いで画像や動画のサイズ指定(CLS改善)も比較的容易に対応可能です。
一方でJavaScriptの最適化(INP改善)は技術難易度が高いため、優先順位としては最後でよく、必要に応じて外部パートナーへ相談することをおすすめします。
LCPの改善策(画像の最適化やサーバー応答の高速化)
メインコンテンツの表示を速くするLCPの改善には、以下のような対策が有効です。
- 画像の圧縮・最適化(WebPなどの軽量フォーマットへの変換)
- 不要なJavaScriptやCSSコードの削除
- サーバーの応答時間の短縮(スペックの高いサーバーへの移行やキャッシュの活用)
特に、ページ上部にある大きな画像(メインビジュアル)のデータ容量が重すぎるケースが非常に多いため、画質を保ったまま容量を軽くするだけでも、LCPスコアは劇的に改善することがあります。
INPの改善策(JavaScriptの最適化)
操作への反応を速くするINPの改善は、技術的な難易度がやや高くなります。
主な原因は裏側で複雑なプログラム(JavaScript)が動きすぎていて、ブラウザがユーザーの操作を受け付ける余裕を失っていること。
対策としては、長すぎる処理を細かく分割する、使用していないプログラムを削除する、画面に表示されない部分の読み込みを後回しにする(遅延読み込み)、といった対応が必要です。アニメーションやトラッキング用のタグ(解析ツールなど)の詰め込みすぎには注意が必要ですね。
CLSの改善策(画像サイズや広告枠の指定)
画面のズレを防ぐCLSの改善は、HTMLやCSSの記述ルールを整えることで対策できます。
- 画像や動画のタグに、あらかじめ幅(width)と高さ(height)を指定しておく
- 広告や埋め込みコンテンツの表示エリア(枠)を事前に確保しておく
- Webフォントの読み込みによる文字サイズのズレを制御する
あらかじめ画像が入るスペースをブラウザに教えてあげることで、画像が遅れて読み込まれても、後続のテキストが押し出される現象を防ぐことができます。
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改善は自分で行うべき?制作会社へ依頼する判断基準
コアウェブバイタルの改善策を見て、これは自分たちでできるのかと不安に感じられるかもしれません。ここでは、制作会社へ依頼する判断基準をご紹介します。
Web担当者が自分でできる範囲
専門的なプログラミング知識がなくても、Web担当者の工夫次第で改善できる領域はあります。
例えば、CMS(WordPressなど)に入稿する画像のサイズを適切にリサイズしてからアップロードする、重すぎる不要なプラグインを無効化する、といった運用面のルールの見直しです。
しかし、テンプレートのソースコード改修やサーバーの設定変更といった領域に無闇に手を出してしまうと、Webサイトの表示が崩れたり、最悪の場合は画面が真っ白になってしまうリスクが伴います。
プロに依頼すべきケースと得られるメリット
INPの改善に直結するJavaScriptの最適化や、サイト全体のソースコードのリファクタリング(整理)が必要な場合は、迷わずWeb制作会社へ依頼するべきです。
やみくもに改修をおこなうのではなく、ビジネスインパクトの大きいページから優先的に改善し、安全にスコアを改善しましょう。
自社のリソースは魅力的なコンテンツづくりに集中させ、技術的な足回りの整備は専門家に任せるのが、結果的にWebマーケティングを成功させる近道です。
コアウェブバイタルに関するよくある質問
ここからはコアウェブバイタルに関するよくある質問と回答をご紹介します。
Q.コアウェブバイタルとは何ですか?
A.Googleが提唱する、ユーザー体験(UX)の質を数値化して測るための重要な指標です。
Q.コアウェブバイタルはSEOに影響しますか?
A.はい、Googleの検索結果において掲載順位を決定づける評価基準の1つとして利用されています。
Q.コアウェブバイタルを構成する3つの指標は何ですか?
A.ページの読み込み速度を測る「LCP」、応答性を測る「INP」、レイアウトのズレを測る「CLS」の3つです。
コアウェブバイタルとは?SEOに不可欠な指標まとめ
コアウェブバイタルとは、ユーザーがストレスなくWebサイトを利用できるかを測るGoogleからの重要な成績表です。
検索順位を上げるためだけでなく、サイトを訪れた見込み顧客を逃さずコンバージョンへつなげるために、LCP・INP・CLSの改善は重要な取り組みと言えますね。
前述の通り、自社サイトのコアウェブバイタルはGoogle Search Consoleから詳細を確認できますので、使い方が分からない場合は「Google Search Console入門資料」もご活用いただければ幸いです。
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