【Google】リッチスニペットとは?種類やメリット、注意点を解説

更新日:2022年11月25日

通常、Googleで検索を行うと、サイトのタイトルと短い説明文がずらりと表示されますよね。

しかし、ここに表示させることができるのはこのような簡単なテキスト情報だけではありません。「リッチスニペット」を使用すれば、画像や商品の価格、イベントのスケジュールなど、様々なコンテンツを掲載することができるのです。

今回は、このリッチスニペットについて解説していきます。

>>解説付き!基礎SEO対策チェックリストをダウンロードする

コンテンツ一覧

リッチスニペットとは

Webにおけるスニペットとは、サイトから抽出した要約情報のこと。

通常の検索結果では、サイト名の下に短い説明文が表示されます。これはサイトの本文やmetaタグの記載から抽出されたスニペットです。

リッチスニペットは、文字通りリッチに表示されたスニペットのこと。

例えば通販サイトを検索したとき、検索画面の時点で、商品の画像や値段、レビューなどが表示されることがあります。このようにリッチコンテンツとして表示される、検索ユーザーの助けとなる情報のことをリッチスニペット(リッチリザルト)と呼ぶのです。

リッチスニペットの種類

リッチスニペットには多彩な表示形式があります。30種以上ある中から、特によく使われるものを紹介していきましょう。

パンくずリスト

パンくずリストとは、Webサイトにおけるユーザーの現在地を示したリストのこと。ページの上部に、階層順にリンクが並んでいるのを見たことはないでしょうか。

このようにリッチスニペットとして表示させることが可能です。通常の表示では単に階層ごとに区切られたURLが表示されるだけなので、それに比べると格段にサイトの内容がわかりやすくなります。

リッチスニペットのパンくずリスト

サイトリンク

このサイトにはどんなコンテンツがあるのか、一覧で表示されます。サイト構成が予めわかるため、ユーザーとサイトのミスマッチ減らすことができます。

リッチスニペットのサイトリンク

商品情報

商品の価格やレビューが表示されます。通販サイトなどにおすすめです。

リッチスニペットの商品情報

店舗情報

商品情報と同様、レビューや価格帯などが表示されます。営業時間なども一緒に表示されますので、ユーザーにとって非常に便利です。

リッチスニペットの店舗情報

スケジュール

イベントのスケジュールを表示させることもできます。セミナーや説明会などを開催している企業のサイトには便利な機能ではないでしょうか。

リッチスニペットのイベント

求人情報

「(会社名) 求人」「(地域) 求人」などのキーワードで検索すると出てくる表示です。給与や勤務形態など求人情報の一部をこの一覧から知ることができます。

リッチスニペットの求人情報

よくある質問

この表示によって、よくある質問を検索結果画面から閲覧することができます。

リッチスニペットのよくある質問

写真・動画

写真や動画を表示できます。料理など、実物のイメージが大切なものを掲載すると効果的です。

リッチスニペットの写真・動画

検索窓

通販サイトや不動産情報サイトでよく見るタイプです。この検索窓から直接サイト内の該当ページに移動することができます。

リッチスニペットの検索窓

リッチスニペットのメリット

リッチスニペットが持つメリットの一つは、クリック率の向上に貢献できることです。

上で紹介したように、リッチスニペットを使用すれば、ユーザーの検索意図に合わせてサイトの情報を表示することができます。短い文章のみの検索結果と比べると、ユーザーの目を引くこと間違いなしでしょう。

また、サイトの内容が閲覧前にわかるため、ユーザーとサイトのミスマッチを防ぐこともできます。サイトをクリックしたものの、予想した内容と実際のコンテンツがかけ離れていたためすぐに離脱する……という直帰の確率を下げることにつながるのです。

 

>>解説付き!基礎SEO対策チェックリストをダウンロードする

リッチスニペットの設定方法

それでは、実際にリッチスニペットを設定する方法を解説します。

構造化データマークアップ

構造化データマークアップとは、クローラーがサイトの内容を理解しやすいように、HTMLにタグ付けを行うこと。クローラーとは、インターネット上に存在する情報を収集し、データベースに登録するロボットのようなものです。

例えば、サイトに「田中太郎 20歳 男」という表記があっても、クローラーはそれをただの文字列としか認識しません。この情報それぞれにタグ付けを行い、これは人名、これは年齢というようにクローラーが理解できる形式に編集するイメージです。このような記述を行うことで、情報をリッチスニペットとして表示させることができるのです。

▼構造化マークアップについて

データハイライター

直接HTMLに記述する他に、「データハイライター」というGoogle Search Consoleの機能を使う方法もあります。これを使えば、HTMLに変更を加えることなく、構造化データを直接指定することが可能です。

ページURLとデータのタイプを選択し、表示させたいデータを手動で指定します。対応している構造化データの種類は限られますのでご注意ください。

リッチスニペットのテスト方法

正しくリッチスニペットが設定できているかテストする方法も紹介します。上記の方法で設定したあとは、必ず表示結果を確認しておくようにしましょう。

Google Search Console

サーチコンソールの「拡張」でリッチスニペットが有効かどうか確認することができます。

サイトに構造化データを設置すると、「拡張」にリッチスニペットの一覧が追加されます。ステータスは「エラー」「有効(警告あり)」「有効」の3つ。エラーの場合は何らかの問題によってリッチスニペットが表示されていないということですので確認が必要です。

リッチリザルトテストツール

URLやHTMLを入力するとそのページの構造化データに問題がないかチェックできるツールもあります。公開前、インデックス前のページの確認をしたい場合などにおすすめの方法です。

リッチリザルトテスト

リッチスニペットの注意点

最後に注意点についてお話します。リッチスニペットの設定を行う際は、以下の点を念頭に置きましょう。

必ず表示される保証はない

先ほど紹介した方法でリッチスニペットを設定したとしても、100%表示されるわけではありません

設定したリッチスニペットと検索キーワードの関連性が低い場合は、表示されないことが多いようです。そうでない場合も、ページの内容自体のクオリティが低いと表示されにくいと言われています。このあたりはGoogleアルゴリズムによって自動的に判定されているため詳細は不明ですが、以上のような傾向があることは知っておいたほうが良いでしょう。

また、公開したページが検索結果に表示されるには、Googleにインデックス(検索データベースに登録)される必要があります。公開から実際に表示されるまでに時差があるということは覚えておきましょう。

検索順位が向上するとは限らない

リッチスニペットを設定することでSEO効果が高まると言われることがあります。これはあながち間違いとも言えませんが、ッチスニペットに直接のSEO効果があるわけでもありません

Googleにおける検索順位は、ページの内容やアクセス状況、リンクの数など総合的な評価をもって決定されます。リッチスニペットを設定することでクリック率が上がり、最終的にGoogleからの高評価に繋がる可能性もありますが、それはきっかけに過ぎません。
重要なのはページの中身なのです。

あくまでリッチスニペットはユーザーの興味を引く手段として考えておいたほうがよいでしょう。

ガイドラインを遵守する

リッチスニペットを設定する際は、Googleが定めたガイドラインを遵守する必要があります。

禁じられているのは、隠しテキストのマークアップなどの構造化データの悪用。こうした不正をGoogleに認められた場合、ペナルティとしてリッチスニペットの表示ができなくなる可能性があるので注意しましょう。

構造化データに関する一般的なガイドライン

強調スニペットは別物

リッチスニペットと同じスニペットの一つに強調スニペットがあります。

強調スニペット

 

この強調スニペットはリッチスニペットとは別の種類であり、検索結果に表示するための設定方法があるわけではありません。強調スニペットはユーザーが検索したキーワードの意図を満たすテキストをGoogleが取り上げたもの。

検索結果の上部に表示され、高いクリック率が期待できる強調スニペットが表示されると検索流入の増加が期待できます。そのため、ページ内には検索意図に答えるコンテンツを用意するというSEOコンテンツの基本を突き詰めることが強調スニペットを表示するために最も重要です。

まとめ

今回はリッチスニペットについて解説しました。

これをうまく使えば、検索結果より目立つことができ、ユーザーへの訴求が強まります。また、競合他社との差別化を図ることができるでしょう。Webサイトの改善施策の一つとして、検討してみてはいかがでしょうか。

リッチリザルトの他にも、絶対に抑えておきたい基本的なSEO項目をまとめた「基礎SEOチェックリスト」無料で配布していますので、ぜひご活用ください。

対応必須の15項目を解説付きで公開!

基礎SEO対策チェックリスト

基礎SEO対策チェックリスト

SEOは基礎となる項目の対策から。

様々な手法があるSEO対策ですが、基礎項目を間違っているとせっかく取り組んだ対策も期待した効果が得られなくなってしまいます。まずは普遍的な対策から固めていきましょう。

▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・SEOにおける2つの目的とは?
・Webサイト全体設定に関わるSEO対策
・個別ページを最適化するSEO対策
・テクニカルSEOとは?

ご担当のWebサイトがSEO対策できているか、チェックリストとしてご活用ください。