「検出 – インデックス未登録」の原因と対策を詳しく解説

更新日:2023年07月27日

Googleサーチコンソールの「検出 - インデックス未登録」。

これはSearch Consoleのページのインデックス登録で、ページがインデックスされなかった理由として表示されることがあるメッセージです。本記事では「検出 - インデックス未登録」の原因と対策を詳しく解説します。

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カバレッジの「検出 - インデックス未登録」とは

「検出 - インデックス未登録」とはどういう意味なのでしょうか?

Googleサーチコンソールの「ページのインデックス登録」(旧カバレッジ)で「検出 - インデックス未登録」と表示されるページの現状理解から始めましょう。

 

前提として、ページがGoogleの検索に表示されるまでには次の3ステップがあります。

▼Webページが検索結果に表示されるまでの3ステップ

1.検索エンジンロボット(クローラー)がページを発見し、クロールする

2.インデックス登録

3.検索結果への表示

 

「検出 - インデックス未登録」の検出とは、クローラーが上記1のステップで対象ページを見つけたものの、ページをクロールしなかった(コンテンツを読み取らなかった)状況。

「検出 - インデックス未登録」のインデックス未登録とは、上記1のステップが何らかの原因で完了しなかったため、ステップ2へ進まず、インデックス登録されなかった状況。

対象ページをインデックス登録し、検索結果へ表示させるためには、クローラーにページを読み取ってもらう施策がポイントになるということが分かります。

「検出 - インデックス未登録」の原因

先ほど確認した状況を踏まえ、ここから「検出 - インデックス未登録」の原因を考えていきます。

Search Consoleヘルプから読み取れる原因

Google公式のSearch Consoleヘルプでは、「検出 - インデックス未登録」について以下のように説明しています。

ページは Google により検出されましたが、まだクロールされていません。これは通常、Google が URL をクロールしようとしたものの、サイトへの過負荷が予想されたため、クロールの再スケジュールが必要となった場合です。そのため、レポート上で最終クロール日が空欄になっています。

(出典:ページ インデックス登録レポート - Search Console ヘルプ

 

ここではサイトへの過負荷が予想されたと説明されていますが、これに該当しないと考えられるケースが実際にあるため、原因の一例として捉えるのが自然と考えます。

なぜなら、同じ規模のサイトでもクロールに差が出ることはありますし、多数のページがある中で1ページだけいつまでもクロールされないの場合の原因が「過負荷が予想された」と考えるのは不自然だからです。

クロールの優先度が低いと判断されている可能性

では、なぜWebサイト全体のページがクロールされないのでしょうか?

これはGoogleがWeb上の全てのWebサイト・ページをクロールすることが物理的に難しい中で、効率化のためにクロールの優先度を判断しているからです。つまり、優先度が低いページはクロールされにくいということ。

 

例えば、Webサイト内で内部リンクが一切ない孤立したページ。

他のページからの内部リンクが無いページは重要度が低いページとして優先度を下げる可能性があります。

他にも、Webサイトの構造において階層(ディレクトリ)が深いページほど、一般的にページの重要度は下がります。TOPページや二階層目に配置されることが多い主要ページと比べると、階層が深すぎるページをクロールする必要性は下がるのが自然ですよね。

低品質コンテンツが多いサイトもクロールの優先度が下がる可能性があります。

「クロール済み - インデックス未登録」との違い

「検出 - インデックス未登録」と似ているサーチコンソールのメッセージで、「クロール済み - インデックス未登録」があります。

「クロール済み - インデックス未登録」との違いはページをクロールされたかどうかの違い。

  • 「検出 - インデックス未登録」・・・クロールされていない
  • 「クロール済み - インデックス未登録」・・・クロールされた

 

まだクロールされていない「検出 - インデックス未登録」の原因はページのコンテンツ以外にあると考えられますが、「クロール済み - インデックス未登録」の原因はページのコンテンツにあるケースが多いため、対処法も異なります。

「検出 - インデックス未登録」の対策

ここからはページがクロールされないことが原因で「検出 - インデックス未登録」となった際の対策について解説します。

URL検査からインデックス登録をリクエストする

まず試したいのがインデックス登録のリクエストです。

これはGoogleサーチコンソール内の「URL検査」機能から実施します。この機能でリクエストすると、インデックス登録するかどうかを判断するために、ページへクローラーを呼び込むことが可能。

リクエストによって必ずクロールされるわけではありませんが、クロールされないページをクロールしてもらうために必ず試したい対処法です。

Indexing APIでクローラーを呼び込む

URL検査の機能でクローラーを呼び込み方法と似ている他の方法に、Indexing API活用があります。

これは有効期間が短いページの更新をより早くGoogleへ伝えるためのAPIで、クローラーを早く呼び込むために有効です。

 

但し、公式アナウンスでは以下のように求人ページやライブ配信動画の埋め込みがあるページのみに使えるとされているため、本来はその他のページで使用するべきではありません。

リスクが無いとも言えない方法のため、使用にあたっては注意が必要です。

現在、Indexing API は、JobPosting または BroadcastEvent が VideoObject に埋め込まれたページをクロールするためにのみ使用できます。

(出典:Indexing API クイックスタート | Google 検索セントラル | Google for Developers

サイト全体の内部リンクやコンテンツを見直す

クローラーがページの内容を読み込むことなくインデックス未登録にする原因が、対象ページまたは複数のページの優先度を低いと判断しているのであれば、優先度を高く認識してもらう対策が有効

そこで見直したいのが、サイト全体の内部リンクとコンテンツです。

 

対象ページに内部リンクを集めるとクローラーは重要なページとして優先度を上げる可能性が高まりますし、サイト全体のコンテンツ品質が高まるとクロール前のページに対しても高いコンテンツ品質への期待が高まり、クロールの優先度は上がるもの。

特にWebサイト全体で自動生成された低品質コンテンツがある場合は見直しましょう。

Googleサーチコンソール「検出 - インデックス未登録」のまとめ

本記事では「検出 - インデックス未登録」の原因と対策を解説しました。

検索エンジン集客においてインデックス制御は非常に重要です。検索結果に表示したいページがインデックス未登録の場合は適切な対処法でインデックスされるよう改善していきましょう。

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