「クロール済み – インデックス未登録」の原因と対策を詳しく解説
更新日:2024年09月12日
Googleサーチコンソールの「クロール済み - インデックス未登録」。
これはSearch Consoleのページのインデックス登録で、クローラーがページを読み込んだにも関わらずインデックスされなかった場合に表示されるメッセージです。本記事では「クロール済み - インデックス未登録」の原因と対策を詳しく解説します。
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カバレッジの「クロール済み - インデックス未登録」とは
該当ページが検出された際は以下のような通知メールが届きます。
「クロール済み - インデックス未登録」とはどういう意味なのでしょうか?
はじめに、Googleサーチコンソールの「ページのインデックス登録」(旧カバレッジ)で「検出 - インデックス未登録」と表示されるページの現状理解から始めましょう。
インデックス未登録エラーの原因と対処法を理解するための前提として、ページがGoogleの検索に表示されるまで3ステップを把握する必要があります。
▼Webページが検索結果に表示されるまでの3ステップ
1.検索エンジンロボット(クローラー)がページを発見し、クロールする
2.インデックス登録
3.検索結果への表示
「クロール済み - インデックス未登録」のクロール済みとは、クローラーが上記1のステップで対象ページを見つけ、ページをクロールした(コンテンツを読み取った)状況。
「クロール済み - インデックス未登録」のインデックス未登録とは、上記2のステップにおいて何らかの原因でインデックスする必要がないと判断されたため、インデックス登録されなかった状況。
対象ページをインデックス登録し、検索結果へ表示させるためには、クローラーに対してインデックス登録する必要があると認識させることがポイントになります。
「クロール済み - インデックス未登録」の原因
先ほど確認した状況を踏まえ、ここから「クロール済み - インデックス未登録」の原因を考えていきます。
Search Consoleヘルプから読み取れる原因
Google公式のSearch Consoleヘルプでは、「クロール済み - インデックス未登録」について以下のように説明しています。
ページは Google によりクロールされましたが、インデックスには登録されていません。今後、インデックスに登録される可能性がありますが、登録されない可能性もあります。この URL のクロールのリクエストを再送信する必要はありません。
(出典:ページ インデックス登録レポート - Search Console ヘルプ)
「クロールされました」とあるように、ページのコンテンツをGoogleが認識している状態。現時点でインデックス登録されていなくても、今後登録される可能性があるとしています。
新規で立ち上げたWebサイトではインデックス登録されるまでに時間がかかる傾向もあり、必ずしも新規ページがすぐにインデックス登録されないことが問題とは言えないのです。
インデックス登録リクエストは不要
「クロール済み - インデックス未登録」のページをインデックス登録してもらおうと、Google Search Consoleからインデックス登録のリクエストを送ろうと考えるかもしれませんが、これは不要です。
なぜなら、インデックス登録リクエストは対象ページへのクロールを促進するものであり、クロールした結果インデックス登録する判断はあくまでもGoogleがおこなうことに変わりがないから。
前述の通り「クロール済み - インデックス未登録」のページはクロール済みのため、再度クローラーを呼んでも同じ結果になるのです。
「検出 - インデックス未登録」との違い
「クロール済み - インデックス未登録」と似ているサーチコンソールのメッセージで、「検出 - インデックス未登録」があります。
「検出 - インデックス未登録」との違いはページをクロールされたかどうかの違い。
- 「検出 - インデックス未登録」・・・クロールされていない
- 「クロール済み - インデックス未登録」・・・クロールされた
既にクロール済みの「クロール済み - インデックス未登録」がインデックスされない原因はページのコンテンツにあるケースが多いのですが、まだクロールされていない「検出 - インデックス未登録」の原因はページのコンテンツ以外にあると考えられるため、対処法も異なります。
「検出 - インデックス未登録」の場合は先ほどのインデックス登録リクエストによって、インデックス登録される可能性があるため試してみましょう。
「クロール済み - インデックス未登録」の対策
ここからは「クロール済み - インデックス未登録」の対策を解説します。
クロールされたにも関わらずインデックス登録されない場合はどうすれば良いのでしょうか?有効な対策法を見ていきましょう。
ページのコンテンツを改善する
クロールされてページのコンテンツを読み取った結果、クローラーがインデックス登録しなかった要因は低品質コンテンツとみなされた可能性があります。
この場合はコンテンツ品質の改善によってインデックス登録を目指しましょう。
クロールされた事実はクローラーがページのコンテンツに対して、クロール前はインデックスする価値があるページと予想していた証拠。他のページやWebサイト全体のコンテンツは低評価でないと考えられます。
以前よりもページに求められるコンテンツの品質が高まっているため、低品質なページはインデックス登録されにくい傾向が強まっています。
サイト内のコンテンツ重複を解消する
対象ページの他に、内容が近いコンテンツが別ページにもある可能性が考えられます。
クローラーがどちらのページを評価するべきか判断に迷ったり、評価を分散したりと、サイト内でのコンテンツ重複がある状態は好ましくありません。
別ページがインデックス登録されていて、コンテンツが似ている対象ページがインデックスされない場合は、別ページコンテンツとの役割の違いが明確になるようにコンテンツを調整してみましょう。
canonical(カノニカル)タグを設置する
上記のように、クローラーがコンテンツ類似ページの評価に迷う場合、canonicalタグを適切に設置することで解消する可能性があります。
ページAとページBが類似ページの場合、canonicalタグが設置されていないとクローラーはどちらのページを評価するか判断に迷う懸念が。そこで、ページAにはcanonicalタグでページAを、ページBにはcanonicalタグでページBをそれぞれ指定します。
canonicalタグは評価して欲しい正規URLをクローラーに伝えるための記述で、ページ内の記述例は以下の通り。
<link rel="canonical" href="(評価して欲しいURL)" />
これにより、「ページAの正規URLが誤ってページBと判断され、ページAがインデックスされない」といった状態の防止が期待できます。但し、記述した内容にクローラーが必ず従うわけではありません。
インデックス不要ページは対処不要と理解する
「クロール済み - インデックス未登録」となっていても、これが必ずしも問題になるわけではないことを理解しておきましょう。
Webサイト内のページ内にはインデックス不要のページ、つまり検索結果画面に表示させる必要がないページ(例えばfeedのページ)もクロールされるからです。
時間をおいて様子見する
実際にはインデックス登録されていても、「クロール済み - インデックス未登録」となるケースがあります。
Googleサーチコンソールのステータスが誤りで、「URL検査」で調べるとインデックスされている場合、実際には正しくインデックスされていると考えて良いでしょう。最新の状態を確認できるURL検査の方が信憑性は高いもの。
このような場合は少し時間をおいて様子見しましょう。
「クロール済み - インデックス未登録」増加時の対処法
Webサイト内の多数のページが急に「クロール済み - インデックス未登録」となった場合は注意が必要です。
特定のページだけに問題があるのではなく、複数のページに共通する問題が発生している可能性があるからです。
対象ページの共通点から原因調査する
Webサイト全体に影響がでているのか、特定ディレクトリで増加しているのか、「クロール済み - インデックス未登録」の対象ページの共通点から原因調査しましょう。
自動生成コンテンツのページが低品質と判断されてインデックスされていない、誤ってnoindexタグを設置してしまったページが対象になっているなど、増加した対象ページの共通点が原因を突き止めるヒントになります。
「クロール済み - インデックス未登録」対処後の検証
インデックス登録させるための対処が終わったら、サーチコンソールから検証をおこないましょう。
左メニュー「インデックス作成」→「ページ」からページがインデックスに登録されなかった理由の一覧を表示し、「クロール済み - インデックス未登録」→「修正を検証」をクリックします。
検証が始まると、以下のように検証開始の通知メールが届きます。
検証が終わるまでには「数日かかることがございます」と記載されていますが、実際には数日程度では終わらない場合があるため気長に待ちましょう。
Googleサーチコンソール「クロール済み - インデックス未登録」のまとめ
本記事では「クロール済み - インデックス未登録」の原因と対策を解説しました。
検索エンジン集客においてインデックス制御は非常に重要です。検索結果に表示したいページがインデックス未登録の場合は適切な対処法でインデックスされるよう改善していきましょう。
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