schema.orgとは?SEO対策につながる構造化データの基本
公開日:2026年06月24日
schema.org(スキーマ・オルグ/スキーマ・ドット・オルグ)とは、検索エンジンにWebページの内容を正確に伝えるための共通言語のこと。
これを活用して構造化データを実装することで、Googleなどの検索エンジンがサイトの内容を深く理解できるようになります。
本記事では、schema.orgの基本からSEOやLLMOへのメリット、実装方法まで分かりやすく解説します。
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schema.orgとは?構造化データとの違いを分かりやすく解説
schema.orgとは、2011年にGoogle、Microsoft、Yahoo!が共同で立ち上げ、後にYandexも参加した、Webページ上のデータを構造化するための共通規格です。
WebマーケティングやSEOの勉強をしていると、「schema.org」と「構造化データ」という言葉がセットで登場するため、混同してしまう方も多いのではないでしょうか。実は、この2つには明確な役割の違いがあります。
schema.orgは「単語帳」であり、構造化データはその単語帳を使って書かれた「文章」です。
| 用語 |
詳細 |
| 構造化データ |
検索エンジンにページの内容(意味)を理解させるために、HTMLにメタデータを付与する技術やその記述全体のこと。 |
| schema.org |
構造化データを記述する際に「どの情報を、どのような名前で定義するか」を定めたルール(ボキャブラリー)のこと。 |
たとえば、「1000円」というテキストがページにある場合、人間が見れば文脈から「価格」だと分かります。しかし、検索エンジンからすると単なる数字と文字の羅列にすぎません。
そこで、schema.orgのルールに則って「この1000円は商品の価格(Price)である」と構造化データで記述してあげるわけです。
検索エンジンは私たちが思っている以上にテキストの意味を汲み取るのが苦手。だからこそ、schema.orgを用いて意味を明示する工夫が不可欠なのです。
構造化データを使用してページの意図を伝えると、Google はそのページをより正確に理解できるようになります。構造化データとは、ページに関する情報をさまざまなサイトで活用できるように標準化したデータ形式で、たとえばレシピページでは材料、加熱時間と加熱温度などを詳細に提供できます。
(出典:構造化データ マークアップとは | Google 検索セントラル )
schema.orgを利用して構造化データを実装する3つのSEOメリット
schema.orgを使って構造化データを実装することは、検索エンジンのクローラーが読みやすくなる以外にもメリットがあります。
ここでは企業サイトが知っておくべき3つのメリットをご紹介します。
1. リッチリザルト表示によるクリック率(CTR)の向上
最も分かりやすいメリットがリッチリザルトの表示です。
リッチリザルトとは、通常の青いリンクと説明文だけでなく、画像や評価の星マーク、価格、パンくずリストなどが検索結果にリッチに表示される仕組みのこと。
ユーザーの視覚に強く訴えかけるため、通常の検索結果よりもクリック率(CTR)が高まる傾向にあります。検索順位が1位でなくても、リッチリザルトが表示されるとユーザーの視線を集め、多くのアクセスを集めることが可能です。
2. 検索エンジンへの正確な情報伝達
2つ目のメリットは、Googleなどの検索エンジンに対して、サイトの情報を正確に伝えられる点です。
schema.orgを用いることで、「このページは株式会社〇〇の企業情報である」「この記事の著者は〇〇である」といった情報を明確に提示できます。これにより、検索エンジンはWebサイトの専門性や権威性(E-E-A-T)を正しく評価しやすくなります。
情報が正しく伝わることで、適切に評価されるのは大きなメリットと言えますね。
3. LLMO(AI検索最適化)対策
近年、重要性を増しているのがLLMO(大規模言語モデル最適化)への影響です。
ChatGPTやGemini、AI MODEなど、AIを活用した検索行動が普及しています。AIはWeb上の情報を収集して回答を生成しますが、その際に構造化されたデータ(整理されたデータ)を解釈・引用しやすい可能性があります。
構造化データを実装することでAIが取り上げるかはなんとも言えないところですが、Webサイトの情報が整理されて理解しやすくなる点でメリットはあると考えられますよね。
Googleは構造化データによるLLMO対策の効果に否定的ですが、ページ内容と構造化データが一致していることや、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を示すために著者情報・組織情報をマークアップすることはSEO対策において重要で、SEO対策とLLMO対策は密接に関わるもの。
つまり、schema.orgを活用して情報を整理しておくことは、AI検索時代において「AIに選ばれ、ユーザーの回答として提示される」ためにも役立つ可能性があるのです。
サイトに合わせて選ぶ!schema.orgの代表的な種類(タイプ)
schema.orgには数百種類ものタイプ(型)が定義されており、すべてのWebサイトに同じものを実装するわけではありません。
自社のビジネスモデルや発信しているコンテンツの内容に合わせて、最適なタイプを選ぶことが重要です。ここでは、企業のWeb担当者なら押さえておきたい代表的な種類を4つ厳選して解説します。
企業情報・店舗情報(Organization / LocalBusiness)
BtoB企業や実店舗を構えるビジネスにおいて必須となるのが「Organization(組織)」や「LocalBusiness(地域のお店・サービス)」です。
- Organization:企業名、ロゴのURL、公式サイトのURL、連絡先などを定義します。
- LocalBusiness:店舗の営業時間、住所、電話番号、レビューなどを定義します。
記事・コンテンツ(Article)
オウンドメディアでブログやコラムを配信している場合は「Article」を使用します。
記事の見出し、公開日、更新日、著者の情報などをschema.orgで定義することが可能。著者の専門性を示すためにも執筆者情報を正確にマークアップすることが推奨されています。
ブログ記事の場合はArticleから派生した「BlogPosting」を使用する場合もあります。
よくある質問(FAQPage)
かつて非常に効果的だったのが「FAQPage」です。
以前はFAQリッチリザルトとして検索結果にQ&Aがドロップダウン形式で展開表示されていましたが、現在Googleでは政府系・医療系の権威あるサイトに限定された後、2026年5月7日には完全に表示が終了となっています。
以前のようには検索結果に表示されなくなりましたが、FAQPageの構造化データ自体はAIや検索エンジンの情報理解を助けるため、LLMO対策としても引き続き実装する価値があります。
手順・解説(HowTo)
何かのやり方や手順を解説するコンテンツには「HowTo」タイプを活用しましょう。
以前は検索結果にステップごとの手順が分かりやすく表示されていましたが、現在GoogleはHowToリッチリザルトを全デバイスで完全に廃止しています。ただし、FAQPageと同様に、AIがコンテンツの手順構造を理解するためには有効で、LLMO対策の観点から実装を検討する価値は十分にあります。
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schema.org(構造化データ)の具体的な実装方法
schema.orgとは何かが分かったところで、実際に自社のWebサイトにどうやって組み込むのか、その実装方法について解説します。
方法はいくつかありますが、現在Googleが最も推奨している記述方式を中心に見ていきましょう。専門的な知識がなくても、概要を理解しておくことで制作会社やエンジニアへの指示がスムーズになります。
Google推奨の「JSON-LD」での記述が基本
構造化データを実装する手法には「Microdata」「RDFa」などもありますが、現在の主流はJSON-LD(ジェイソン・エルディー)です。
JSON-LDは、HTMLのタグに直接記述するのではなく、<script>タグを使ってJavaScriptの形式でページ内のどこか(通常は<head>内や<body>の最後など)にまとめて記述します。
HTMLの見た目の構造(デザイン)と、データの意味を切り離して管理できるため、コードがスッキリとし、メンテナンスが圧倒的に楽になるのが特徴。GoogleもJSON-LDを推奨しています。
一般的に、Google は実装と管理が最も容易な形式(ほとんどの場合は JSON-LD)を推奨します。マークアップが有効であり、機能のドキュメントに基づいて適切に実装されていれば、3 つの形式はいずれも有効です。
(出典:構造化データ マークアップとは | Google 検索セントラル)
たとえば、企業情報をJSON-LDで記述した例が以下の通り(実際は他にも様々なプロパティがあります)。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "株式会社クリエル",
"url": "https://www.creal.co.jp/",
"logo": "https://www.creal.co.jp/img/hd-logo.png",
"contactPoint": {
"@type": "ContactPoint",
"telephone": "+81-92-292-7427",
"contactType": "customer service"
}
}
</script>
@contextでschema.orgの語彙を使うことを宣言し、@typeで情報の種類を指定します。
WordPressなどのCMSを利用している場合はSEO系のプラグインを導入するだけで、記事作成画面から簡単にJSON-LDの構造化データを出力できることも多いため、もし既に運用されている場合はプラグイン導入も検討してみてください。
実装後のテストツールでの確認を忘れずに
コードを記述して公開したら終わり、ではありません。
記述したschema.orgのコードに文法エラーがあったり、必須項目が抜けていたりすると、検索エンジンに正しく認識されず逆効果になることも。実装後は必ず、「スキーマ マークアップ検証ツール」などの検証ツールを利用しましょう。
対象ページのURLを入力するか、作成したコードを直接貼り付けるだけで、構造化データが正しく実装されているかを判定してくれます。
実装時に気をつけたいポイント
構造化データを実装する際はページの実際の内容と矛盾する記述をしないよう注意しましょう。
内容と異なるマークアップはGoogleのガイドライン違反とみなされます。
また、ページに関連しない不必要で過剰なマークアップをおこなうことも避けてください。実装後は、Google Search Console(サーチコンソール)を定期的に確認し、構造化データに関するエラーが発生していないかチェックする運用をおすすめします。
schema.orgに関するよくある質問
ここからはschema.orgに関連するよくある質問と回答をご紹介します。
Q. schema.orgを実装すれば、必ず検索順位は上がりますか?
A.schema.orgの導入自体は直接的なランキング要因ではありません。検索エンジンがコンテンツを正しく理解しやすくなることや、リッチリザルトによるクリック率向上が、間接的にSEOの良い影響をもたらします。
Q. BtoB企業でもschema.orgを導入する意味はありますか?
A.BtoB企業でも導入する意味はあります。例えば「Organization(企業情報)」は、E-E-A-T強化の一環とより正確に企業情報を伝える上で有効です。
Q. 自分でコードを書くのが難しい場合はどうすればいいですか?
A.WordPress等のCMSであれば、構造化データに対応したSEOプラグインを活用するのが手軽です。自社での対応が難しい場合は、SEO対策に強いWeb制作会社やマーケティング支援会社に実装を依頼することをおすすめします。
schema.orgのまとめ
schema.orgとはどういうものかを詳しく解説しました。
検索エンジンに対して「このページには何が書かれているか」を正確に翻訳して伝えるための重要な共通言語といえるschema.org。難しそうに見えるかもしれませんが、まずは自社サイトに必要な情報(企業情報やFAQなど)から少しずつ取り入れてみてください。
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