オウンドメディアのPV数の目安は?目標設定の考え方と事例を公開

公開日:2024年05月02日

オウンドメディアのKPIとして定番のPV数。

自社オウンドメディアを運営する上で、目安となるPV数は気になりますよね。本記事ではPV数の目安について、目標設定の考え方や事例をご紹介します。

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オウンドメディアの目標PV数と目安の考え方

目標PV数は具体的にどのくらいを目安とすればいいのか悩ましいもの。

ここでは、オウンドメディアの目標PV数と目安の考え方について詳しく解説します。

PV数の目安はビジネスモデルに大きく左右される

前提として理解しておきたいのが、オウンドメディアのPV数の目安は自社のビジネスモデルによって大きく異なるということ。

例えば、広告収入を主軸としたメディアは多くのPV数がなければ収益のインパクトが見込みづらいビジネスモデル。一方で、高単価な自社商品やサービスの見込み顧客を集めるためのメディアなら、PV数はそれほど必要としない場合もあります。

多くのPV数が必須となるのか、PV数が少なくても成立するのか、ビジネスモデルによって変わるのです。

PV数だけでなくPVの質も考慮する

PV数を追求するあまり、オウンドメディアの本来の目的を見失わないよう注意が必要です。

大切なのは自社のビジネスと親和性が高いユーザーにリーチすること。単にPV数を稼ぐだけでは意味がありません。

Webサイトに訪問したユーザーがどのくらいの時間滞在してどのようなアクションを起こしたのか、PV数に対して十分なコンバージョンが発生するか、そういった質的な側面も十分に考慮しましょう。

自社のKGIから逆算して目標PV数を決める

オウンドメディアの目標PV数を設定する際は、オウンドメディアのKGIから逆算していくのがおすすめです。

例えば、オウンドメディア経由で年間120件のコンバージョンを獲得したいというKGIがあったとします。PV数に対するCVR(コンバージョン率)が0.1%だと仮定すると、年間120,000PVが必要だと算出できます。

年間120,000PV×CVR0.1%=年120CV

 

この場合、平均で月間10CVに到達すると目標達成水準となり、そのためには月間12,000PVが目標値の目安になりますよね。

120CV÷12ヶ月=月10CV

このようにKGIとPV数を紐付けて考えることが大切です。

 

更に細かく試算するなら、このようなPV数の目安を考えた後に、SEO集客で目指せるだけの市場ポテンシャルがあるかどうかをキーワード別で調査します。

調査ツールを使ってオウンドメディアでSEO対策する主要カテゴリの検索キーワードを調べ、月間検索ボリュームから各キーワードによる集客数見込みを洗い出します

この数値はオーガニックセッション数のため、もし自社のサイトのページ/セッションが1.5なら、セッション数の1.5倍をPV数を見込むのも一つの試算方法。

 

その上で、調査会社が定期的に発信している検索順位ごとのクリック率データを参考に、例えば「SEO対策キーワードで3位になったらクリック率が10%、検索ボリュームが2,000だから200セッション、300PV(200セッション×1.5)が見込めるPV数の目安」といった試算も可能です。

このようにキーワード別の想定PV数を積み上げて、目安の目標値「月間12,000PV」に到達するまでに狙うべきキーワード数から、制作する記事数を試算することもできますね。

競合調査から目標PV数を決める

自社だけでなく、競合他社のオウンドメディアも参考にしてみましょう。

競合他社がどのくらいのPV数を集めているのかを競合分析ツールで調査します。ただし、単に競合のPV数を真似るのではなく、自社の事業規模や予算とのバランスを考えることが肝心。

自社オウンドメディアの市場にどのぐらいのポテンシャルがあるのかを図る上で、既に大きく成功している競合サイトは目標PV数の目安を考える上で参考になるデータです。

 

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現状のオウンドメディアのPV数を調べる方法

既にオウンドメディアの運営をおこなっていて改めて目標PV数を決める場合、まずは現状のPV数を把握しておく必要がありますよね。

ここでは、自社サイトと前述した競合サイトのPV数を調べる方法をご紹介します。

自社サイトの場合

自社サイトのPV数を知るには、Google Analytics 4をはじめとするアクセス解析ツールを使いましょう。業界スタンダードの手順として、ここではGA4を利用したPV数の見方をご紹介します。

ページビュー数(表示回数)の見方

サイト全体のページビュー数を確認する際は「レポート」→「エンゲージメント」→「概要」の画面を表示すると「表示回数」を確認できます。

GA4の表示回数

ただし、この画面では1の位までの正確なページビュー数は表示されない仕様で、大まかに数値を把握したい場合に使える画面です。

オウンドメディアの現状把握であればこの画面から指定期間のPV数を確認すれば十分。ただし、月別の推移を過去一年間調べたいといった場合は「探索」からレポートの作成が必要になります。

競合他社サイトの場合

競合他社サイトのPV数を調べる場合は、競合分析ツールを利用します。

弊社で利用しているAhrefsで、弊社のオウンドメディアを分析した際のとある時点での画面が以下の図。

競合サイトのPV数調査サンプル

「トラフィック」の項目にある73.2Kが、月間73,200セッションということで、PV数とは異なる指標ですが参考になる数値ではないでしょうか。

実際にGA4で計測している数値とは差異がありますが、それでも十分利用できる範囲です。

PV数の目安となる参考事例

今ご覧いただいている本記事を含め、弊社でもオウンドメディアを運営しているため、目安の一つとしてPV数を簡単にご紹介します(URL:https://www.creal.co.jp/column/)。

弊社のオウンドメディアはWebマーケティング領域を対象としており、主軸サービスであるWebサイト制作やWeb広告、SEOやアクセス解析といったカテゴリを中心にコンテンツを制作・発信してるメディアです。

 

過去に運営開始から一度中止した経緯があり、その時期は月間PV数が約7,000PV前後で推移。

その後運用を再開してからのおおよその月間PV数の推移は以下の通りです。

  • 再開前:約7千PV
  • 半年後:約1.7万PV
  • 一年後:約6万PV
  • 二年後:約11万PV

弊社の記事制作は兼任者2名だけでの完全内製による運用事例のため、予算や体制面で十分なリソースを確保できない企業での事例として目安の一つになれば幸いです。

 

もちろん、これはあくまで一事例に過ぎません。

同じ領域でも弊社以上のPV数となっている企業様も複数社ありますので、あくまでも一つのPV数目安。自社の事業内容や規模感に近しい他社の事例を探してみてくださいね。

また、そもそも同業他社がオウンドメディアを展開していないケースも珍しくありません。そんな時は、前述の検索ボリューム調査からおこなって参考データから目安となる目標PV数を設定するのも一つの方法です。

オウンドメディアの目標PV数と目安のまとめ

本記事ではオウンドメディアの目標PV数や目安についてご紹介しました。

事業計画を立てる上で目安となるPV数をリサーチし、目標設定することは重要ですが、実際には運用開始後も振り返りながらリプランことを想定しておきましょう。

オウンドメディア運営を検討する際は、弊社がオウンドメディア立ち上げ後の6ヶ月をどのような施策で急成長させたのかを紹介したノウハウ資料も参考にしてみてくださいね。

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