JPEGとJPGの違いはコレだけ!?変換方法や特徴を解説
更新日:2025年10月16日
名前が似ているファイル形式の「JPEG」と「JPG」。
どちらの拡張子を選べばいいか迷った経験はありませんか?実は、JPEGとJPGにファイル形式としての違いは全くありません。これは、昔のOSにあった「拡張子は3文字まで」という制限の名残で、2つの表記が存在するだけ。
この記事では、jpegとjpgの違いが生まれた歴史的背景からファイル形式の特徴まで詳しく解説します。
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JPEGとJPGの違い
JPEGとJPGの違いを考える上で、正式な英語表記から見てみましょう。
実はどちらも「Joint Photographic Experts Group」の略、つまりJPEGとJPGは全く同じ画像ファイルということです。
ファイル形式や拡張子(.jpegや.jpg)に違いはあるものの、同じ画像ファイルなのです。
JPEGとJPGの使い分け方
JPEGとJPGの画像ファイルが同じものであるため、基本的には特に使い分けに注意する必要はありません。
しかし、ファイル拡張子の指定がある場合、例えばWebサービスにアップロードできるファイルの拡張子が.jpegのみや.jpgのみに制限されている場合は、ファイルの拡張子を合わせる必要があります。
また、以前は3文字のファイル拡張子が使われていたことから、現在でも.jpgが主流となっています。
なぜJPEGとJPGの2種類があるのか?
同じ画像ファイルの拡張子で、違いも無いJPEGとJPGはそもそもなぜ存在するのでしょうか。
これはWindowsOSが登場する以前にファイル拡張子の文字数が3文字と制限されていたためで、Windowsが普及したことで現在このような制限はありません。
その結果、.jpgファイルが先に使われ、「Joint Photographic Experts Group」の頭文字を取った.jpegが後から使われるようになり、JPGとJPEG2種類が今も使われているのです。
JPEGとJPGの特徴
使われるようになった背景こそ違いがあるものの、JPEGとJPGの画像ファイルには根本的に違いが無いことを見てきました。ここからはこれらのファイルの特徴について解説します。
他の記事でご紹介したSVGファイル(.svg)やWebpファイル(.webp)とも特徴が異なるため、ファイル形式の違いについて理解を深めていきましょう。
画像圧縮率の高さと非可逆性
JPEGとJPGは、その圧縮率の高さから、画像を圧縮するとファイル容量を抑えることができます。高画質なのに軽量のため広く使われるJPEGとJPGですが、元に戻せない非可逆性には注意が必要。
不要なデータを削除することで容量を下げる圧縮方式のため、一度画像を圧縮したファイルは元に戻せないということです。(※可逆圧縮にも対応していますがほとんど利用されていません)
写真画像に最適な1,677万色
JPEGやJPGはフルカラーの1,677万色を表示できるため写真に最適な画像ファイルです。
比較的軽量で綺麗な画像のためWebサイトでもよく使われる画像ファイル。スマートフォンで撮影した際にもJPEGやJPG形式の画像で保存されることが多く、画像ファイルの中でも特に広く利用されている形式と言えるでしょう。
JPGをJPEGに変換する方法
画像ファイルの形式を変換する際はPhotoshopのような専門のソフトが無くても、オンラインツールで変換できます。
しかし、前述の通りJPGとJPEGは全く同じ画像ファイルのため、拡張子を変更するだけでOK。ファイル名の「.jpg」を「.jpeg」へ変更するとそのまま変更後の拡張子でファイルを閲覧することができます。
【比較表】JPEG・JPGと主な画像形式との使い分け
JPEGとJPGに違いがないことはご理解いただけたかと思います。しかし、Webサイトなどで画像を使う際にはJPEGやJPGが常に最適とは限りません。透過処理が得意な「PNG」や、アニメーションが可能な「GIF」など、目的によって使い分けることが重要です。
ここでは、代表的な画像形式の特徴を比較表にまとめました。それぞれの得意・不得意を理解し、最適なファイル形式を選びましょう。
| 形式 |
特徴 |
メリット |
デメリット |
JPEG JPG |
フルカラー (約1,677万色) |
・写真やグラデーションの表現が得意 ・高い圧縮率でファイルサイズを軽くできる |
・一度圧縮すると元に戻せない(非可逆圧縮) ・透過処理ができない ・ロゴや文字は輪郭がぼやけやすい |
| PNG |
フルカラー (約1,677万色) |
・背景を透明にできる(透過処理) ・画質を劣化させずに保存できる(可逆圧縮) ・ロゴやイラスト、文字が鮮明 |
・写真の場合、JPEGよりファイルサイズが大きくなりがち |
| GIF |
256色 |
・簡単なアニメーションを作成できる ・透過処理が可能(PNGより粗い) |
・色数が少ないため、写真には不向き ・ファイルサイズが大きくなりやすい |
| WebP |
フルカラー |
・JPEGやPNGより高画質でファイルサイズが軽い ・透過やアニメーションにも対応 |
・一部の古いブラウザでは表示されないことがある |
JPEGとJPGの違いに関するよくある質問
ここからはJPEGとJPGの違いに関するよくある質問と回答をご紹介します。
Q.JPEGとJPGの違いは何ですか?
A.ファイル形式としての違いは全くありません。どちらの拡張子で保存・使用しても、画像の画質や機能、互換性は同じです。
Q.なぜJPEGとJPGの2つの名前があるのですか?
A.昔のOS(Windows)ではファイルの拡張子が3文字以内という制限があったため、4文字の「.jpeg」を「.jpg」と短縮して使っていた名残です。
Q.結局、ファイル保存時はどちらの拡張子を使えばいいですか?
A.どちらを使用しても全く問題ありませんが、世の中ではより短い「.jpg」が広く使われる傾向にあります。特別な理由がない限り、一般に合わせて「.jpg」を選ぶと良いでしょう。
JPEGとJPGの違い解説のまとめ
本記事ではJPEGとJPGの違いについて解説しました。
実質的な違いが無いJPEGとJPGは、使い分ける場面も限られているため、特に意識する必要はありません。
それ以上に重要なのは、JPEGやJPGファイルが適切なのか、他のファイル形式が適切なのか、用途に合ったファイル形式を選ぶこと。目的にあったファイルを見極めて使用していきましょう。
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