「ホームページ」と「Webサイト」の違いとは?定義と使い分けを解説

更新日:2023年07月25日

あらゆるビジネスに欠かせないWebサイト。

ビジネスにおいて間違いなく重要性が高いWebサイトと、近い意味の言葉として「ホームページ」もありますが、これらの用語は一体何が違うのでしょうか?

本記事では「Webサイト」と「ホームページ」の違いと正しく使い分ける方法をご紹介します。この記事をご覧いただくと2つの用語の違いが明確になるため、もう使い分けに迷う必要はありません。

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Webサイトとホームページの定義は違う

結論からお伝えすると、「Webサイト」と「ホームページ」には異なる用語の定義があります。それぞれの用語の定義を見ていきましょう。

Webサイトとは?

インターネット上にあるWebページの集まりをWebサイト(ウェブサイト)と呼びます。WebページはGoogle chromeやIE、Edgeなどのブラウザで表示ができる単一の文書です。

現在あなたがご覧のこのページ(https://www.creal.co.jp/column/website-design/1631/)はWebページで、このようなWebページが複数あつまったもの(https://www.creal.co.jp/の全ページ)がWebサイトとなります。

ホームページとは?

ホームページは本来、Google chromeやIE、Edgeなどのブラウザを立ち上げた際に最初に表示されるページを指す用語でした。

そこから派生して、Webサイトのトップページのことをホームページと呼ぶようになります。これは一般的にWebサイトへアクセスすると最初に表示されるページはトップページだからです。Webサイトのトップページへのリンクボタンに家のアイコンが使われるケースをよく見かけますよね。

その後ホームページが指す範囲は更に拡大し、現在はWebサイト全体を指してホームページと言われることが一般的になっています。

「会社ホームページ」の言い方は合っている?

会社が所有する自社のホームページを「会社ホームページ」と呼ばれることがありますが、この言い方は合っているのでしょうか?

Web業界では一般的に会社ホームページのことをコーポレートサイトと呼びます。

ホームページが本来持つ用語の意味が「最初に表示されるページ」であれば、トップページや会社概要、アクセス情報など複数のページ構成になることが多い会社のホームページは、ページを集めたWebサイトの方が近いですよね。

その点では会社ホームページがコーポレートサイトと呼ばれるのも納得です。

これで解決!Webサイトとホームページの使い分け

「Webサイト」と「ホームページ」はどちらもサイト全体を指す言葉だと分かりました。
ではこれらの用語、Webサイトとホームページをどのように使い分けるのが適切なのでしょうか?

Webサイトとホームページはどちらが正しい?

ここまでに見てきた用語の定義からすると、サイト全体を指す言葉としてより正確なのは「Webサイト」の方だと言えます。

しかし、言葉の使い方は時代と共に変化するもので、「ホームページ」も世間一般的に使われている今では正しい用語と考えて問題ありません。複数の国語辞典でホームページの意味を調べたところ、Webサイト全体とWebサイトのトップページの両方の意味で使われるとの記載が目立ちました。

 

一般化した用語だから「ホームページ」も正しいという考え方は、NHKの”ホームページ”でもその見解が記載されていますね。

しかし、一般のニュースや情報番組では、「○○放送局のホームページをご覧ください」という言い方で問題ありません。
むしろ「ホームページ」のほうが多くの人に伝わりやすいともいえます。

Webサイトとホームページのどちらの言い方でも問題がないとした上で、伝わりやすさではホームページの方が上だと指摘されています。

検索トレンドは「ホームページ」が主流

先ほど「ホームページ」が用語として一般化したとお伝えしましたが、実際のデータで本当に「ホームページ」が広く使われているのでしょうか?

今回は検索トレンドの推移を調べられる「Google Trends」で調査してみました。

「ホームページ」と「Webサイト」の検索トレンド

ホームページと検索するユーザー全てがWebサイトの意味で使う言葉とは言い切れないものの、「ホームページ」が一般化した用語と考えて間違いありません。

 

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Googleは2つの用語を同じ意味と認識

検索トレンドで「ホームページ」が主流ということが分かりました。この結果から、SEOの観点ではWebサイト上で「ホームページ」と記載した方が、より多くの検索ユーザーにWebサイトを閲覧していただけるようになる可能性があります。

一方で、「ホームページ制作」と「Webサイト制作」をGoogleは同じ言葉と認識していることが以下の検索結果から読み取れます。「Webサイト制作」と検索しているにも関わらず、「ホームページ制作」がハイライト(=太字)されていますね。

ホームページ制作の検索ハイライト


「ホームページ」と「Webサイト」がGoogleから同じ言葉として認識されていない一方で、「ホームページ制作」と「Webサイト制作」は同じ検索キーワードと認識されているため、SEOの観点ではどちらの表現でも違いは無いと考えられます。

…とも言い切れないため、注意が必要です。

 

実は注意深くリサーチすると、「ホームページ制作」と「Webサイト制作」では検索結果に表示されるWebサイトに若干の違いが確認できました。

これはGoogleが認識している「ホームページ制作」と「Webサイト制作」の検索意図・ユーザーニーズが完全に一致するわけではないことを示唆しているのです。

日本国内と英語圏での違い

ホームページの意味が拡大解釈されて一般化したのは日本での話。英語圏ではこのような拡大解釈はされていないため、「homepage」はあくまでも最初に表示されるページのみを指し、サイト全体を指すのは「website」と明確に使い分けされています。

このことから、海外向けに英語で表記する際はしっかりと使い分ける必要があります。

相手によって使い分ける

日本では既に同じ意味として使われている「ホームページ」と「Webサイト」。正しさの観点ではどちらを使っても全く問題はありません。

そこで、ホームページとWebサイトの使い分けに迷った際には相手に馴染みがある言葉に合わせてみるのはいかがでしょうか?

検索トレンドの傾向や、マスメディアで使用される用語からはホームページの方がより広く使われている一方で、Web業界の関係者ではWebサイトの方がよく使われる用語です。誰に向けて話したり、記載したりするのかによって使い分けると、相手にとって分かりやすい表現になると考えられます。

ホームページはトップページと誤解される可能性がある

ホームページと呼ぶ際に「HOME」や「TOP」ボタンをクリックした際に表示されるトップページのみを指しているのか、トップページを含むサイト全体を指しているのかを取り違える可能性がある点には注意が必要です。

この点さえ回避できれば、ホームページと表現しても問題ありません。そして「HOME」と「TOP」のボタンはどっちが正しいのか…と、正しさを追求してしまうと沼にはまってしまいそうです。

結論:Webサイトもホームページも使って良い

以上、「ホームページ」と「Webサイト」の違いや使い分けについてお伝えしました。

厳密な用語の定義を持ち出して「”ホームページ”は用語の使い方が間違っている!」と指摘されるケースを見かけることもありますが、言葉は時代と共に変化しますから現在はどちらの言い方でも間違いではありません。

もしかすると、ビジネスシーンで誤った使い方をしていないかと心配され、用語の違いについてお調べになられたかもしれませんね。サイト全体を指す場合はホームページとWebサイトと、どちらの言い方も正しいのでご安心ください。

弊社でも状況に応じて使わけをしていて、サービス名ではWebサイト、記事ではホームページとどちらの表現も使っています。

 

また、弊社では綺麗なWebサイトよりも成果を生み出すWebサイトの制作を重視しています。ビジネス成果と相関性が低い厳密な用語の定義はさておき、貴社ビジネスに貢献するWebサイトの制作ならぜひお気軽にご相談ください。

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